修飾疑問について
修飾疑問(Indirect Question)とは、疑問文をそのままの形でではなく、名詞節として文の中に組み込む表現のことです。疑問詞(who, what, where, when, why, howなど)を文頭に置き、疑問文の語順をそのままの形で用いるのが特徴です。
修飾疑問の働き
修飾疑問は、文の中で名詞の働きをします。つまり、主語、目的語、補語など、名詞が置かれる場所に入ります。
修飾疑問の作り方
- 疑問詞を文頭に置く: Who, what, where, when, why, how などの疑問詞を文頭に置きます。
- 疑問文の語順をそのまま使う: 疑問詞の後に、主語、動詞、目的語などの語順をそのまま並べます。
- 接続詞でつなぐ: 修飾節なので、主節と接続詞で結びます。よく使われる接続詞は、know, wonder, ask, see, hear などです。
例文
- I don’t know where he went. (彼はどこに行ったか分からない。)
- where he went が修飾疑問で、know の目的語になっています。
- I wonder what she is doing now. (彼女は今何をしているのだろう。)
- what she is doing now が修飾疑問で、wonder の目的語になっています。
- Can you tell me how to get to the station? (駅へ行く方法を教えていただけますか。)
- how to get to the station が修飾疑問で、tell me の目的語になっています。
他の表現との違い
- 直接疑問: 疑問詞を文頭に置き、疑問文の語順をそのまま使う、一般的な疑問文です。例:Where did he go?
- 間接疑問: 修飾疑問の別名です。疑問文を名詞節として文中に組み込む表現であることを強調する場合に使われます。
修飾疑問をもっと詳しく解説します
修飾疑問とは?
修飾疑問とは、疑問文をそのままの形で使うのではなく、名詞節として文の中に組み込む表現です。疑問詞(who, what, where, when, why, howなど)を文頭に置き、疑問文の語順をそのままの形で用いるのが特徴です。
名詞節とは、文の中で名詞の働きをする言葉の集まりのことです。主語、目的語、補語など、名詞が置かれる場所に置かれます。
修飾疑問の働きと例
- 主語:
- What he said surprised me.(彼が言ったことは私を驚かせた。)
- 目的語:
- I don’t know where he went.(彼はどこに行ったか分からない。)
- 補語:
- The question is when we should start.(問題はいつ出発するかだ。)
修飾疑問の作り方
- 疑問詞を文頭に置く: Who, what, where, when, why, how など
- 疑問文の語順をそのまま使う: 疑問詞の後に、主語、動詞、目的語などの語順をそのまま並べる
- 接続詞でつなぐ: know, wonder, ask, see, hear など
他の表現との違い
- 直接疑問: 疑問詞を文頭に置き、疑問文の語順をそのまま使う、一般的な疑問文。例:Where did he go?
- 修飾疑問: 疑問文を名詞節として文中に組み込む表現。例:I don’t know where he went.
疑問詞の種類と使い方
- who: 誰が(主語)
- what: 何が(主語、目的語)
- where: どこで(場所)
- when: いつ(時間)
- why: なぜ(理由)
- how: どうやって(方法)
- which: どれ(選択)
- whose: 誰の(所有)
よくある間違いと注意点
- 疑問詞の選択: 答えたい内容に合わせて適切な疑問詞を選ぶ
- 語順: 疑問詞の後に、主語、動詞、目的語などの語順をそのまま並べる
- 接続詞: 適切な接続詞で主節と修飾節を繋ぐ
練習問題
- I don’t know ________ he is. (彼は誰ですか)
- Can you tell me ________ you like best? (何が一番好きですか)
- She asked me ________ I was doing. (彼女は私が何をしているか尋ねた)
答え:
- who
- what
- what
まとめ
修飾疑問は、英語で間接的に疑問を表現する際に非常に重要な文法構造です。疑問詞の使い方や語順をしっかりと理解し、様々な文脈で使えるように練習することが大切です。
修飾疑問の中の動詞の時制について
修飾疑問(間接疑問)内の動詞の時制は、主節の動詞の時制と、修飾疑問で表したい内容の現実性によって変化します。
主節の動詞の時制が過去形のとき
- 一般的に、修飾疑問内の動詞の時制も過去形になります。 これは、主節の出来事が過去に起こったことを示し、修飾疑問で表される内容もその過去の時点での状況を表すためです。
- 例:I asked him where he lived. (私は彼にどこに住んでいるか尋ねた。)
主節の動詞の時制が現在形または未来形のとき
- 修飾疑問内の動詞の時制は、修飾疑問で表したい内容の現実性によって決まります。
- 現実の事実や習慣を表す場合: 現在形
- 例:I don’t know where he works. (彼はどこで働いているのか分からない。)
- 未来の出来事や不確かなことを表す場合: 未来形または助動詞を用いた表現
- 例:I wonder when he will come. (彼はいつ来るのだろう。)
- 例:She asked me if I could help her. (彼女は私に手伝ってくれるかどうか尋ねた。)
- 現実の事実や習慣を表す場合: 現在形
時制の一致の例外
- 普遍的な真理や習慣を表す場合: 現在形が用いられることがあります。
- 例:I didn’t know that the earth revolves around the sun. (地球が太陽の周りを回っていることを知らなかった。)
まとめ
修飾疑問内の動詞の時制は、一見複雑に見えますが、主節の時制と、修飾疑問で表したい内容の現実性に注目することで、適切な時制を選ぶことができます。
ポイント
- 主節が過去形のときは、修飾疑問も過去形になることが多い。
- 主節が現在形や未来形のときは、修飾疑問の内容によって時制が変わる。
- 普遍的な真理や習慣を表す場合は、現在形が用いられることがある。
修飾疑問の否定文にする方法
修飾疑問を否定文にする場合、疑問文を否定形にするだけです。
具体的な方法
- 疑問詞を文頭に置く: Who, what, where, when, why, how など
- 疑問文の語順をそのまま使う: 疑問詞の後に、主語、動詞、目的語などの語順をそのまま並べる
- 動詞の前に「not」を置く: 疑問文を否定形にするために、動詞の直前に「not」を挿入します。
- 接続詞でつなぐ: know, wonder, ask, see, hear など
例
- 肯定文: I don’t know where he lives. (彼はどこに住んでいるか分からない。)
- 否定文: I don’t know where he does not live. (彼はどこに住んでいないか分からない。)
- 肯定文: She asked me if I could help her. (彼女は私に手伝ってくれるかどうか尋ねた。)
- 否定文: She asked me if I could not help her. (彼女は私に手伝ってくれないかどうか尋ねた。)
注意点
- 二重否定: 英語では二重否定は通常避けるため、”not”を2つ以上重ねて使うことは避けます。
- 助動詞: can, could, will, would などの助動詞がある場合は、助動詞の後に”not”を置きます。
まとめ
修飾疑問を否定文にする際は、疑問文の部分を否定形にするだけです。ただし、二重否定に注意し、自然な英語になるように心がけましょう。
修辞疑問におけるwhich, whoseなどの使い方
修辞疑問とは、答えを期待せずに、単に強調したり、読者の感情に訴えかけたりするために用いられる疑問文のことです。whichやwhoseといった疑問詞も、修辞疑問の中で効果的に使用されます。
whichの使い方
- 特定の選択肢から選ぶことを示唆する場合:
- Which is more important, money or happiness? (お金と幸福、どちらが大切でしょう?) → どちらが大切かは明らかであることを前提に、幸福の大切さを強調しています。
- 複数の選択肢の中から特に重要なものを強調する場合:
- Which of these books should I read first? (これらの本の中で、どれを最初に読めばいいのだろう?) → すべての本を読みたいという気持ちを表しつつ、特に読みたい本があることを強調しています。
whoseの使い方
- 所有や帰属を強調する場合:
- Whose idea was this anyway? (そもそも、これは誰のアイデアだったんだ?) → 責任の所在を問うことで、非難の意図を示しています。
- 当然のこととして誰のものかを示唆する場合:
- Whose fault is it if the plan fails? (計画が失敗したら、誰が責任を取るんだ?) → 失敗した場合の責任が誰にあるかを明確に示しています。
その他の疑問詞
- what: 何が、何を
- What is the point of all this? (これらすべては何の意味があるんだ?) → 全体の無意味さを強調しています。
- how: どうして、どのように
- How could you say such a thing? (どうしてそんなことを言えるんだ?) → 相手の言動への強い非難を表しています。
修辞疑問を使う上での注意点
- 文脈: 修辞疑問は文脈によって意味が大きく変わります。
- 感情: 驚き、怒り、悲しみなど、様々な感情を表現することができます。
- 効果: 読者や聞き手の注意を引きつけ、文章に深みを与えることができます。
例文集
- Which of these options is the best one? (これらの選択肢の中で、一番良いのはどれでしょう?)
- Whose idea was it to start this project? (このプロジェクトを始めるのは誰のアイデアだったんだ?)
- What is the meaning of life? (人生の意味は何だろう?)
- How could you forget my birthday? (どうして私の誕生日を忘れることができたんだ?)
まとめ
修辞疑問におけるwhichやwhoseといった疑問詞は、単に質問をするだけでなく、文章に様々なニュアンスを加えることができます。これらの言葉を使うことで、より効果的に自分の考えや感情を伝えることができるでしょう。