【should:助動詞】助動詞「should」の発展的な内容やshallとの関係性を確認しよう!(練習問題付き)

shouldの基本について知ろう

“Should” は英語の助動詞で、主に助言や義務、推量、そして控えめな提案など、さまざまなニュアンスで使われます。

主な使い方

  • 助言・提案(〜すべきだ、〜した方がいい) これが一番よく使われる用法です。相手に何かを勧めたり、こうするのが良いという意見を伝えるときに使います。
    • You should get more rest. (もっと休んだ方がいいよ。)
    • We should try that new restaurant. (あの新しいレストランに行ってみるべきだよ。)
    • What should I do? (どうすればいいですか? / 何をすべきですか?)
  • 義務・当然のこと(〜すべきである、〜のはずだ) 「こうあるべきだ」という当然の義務や期待を表しますが、「must」(〜しなければならない)ほど強制力は強くありません。
    • Everyone should follow the traffic rules. (みんな交通ルールに従うべきです。)
    • The train should arrive in five minutes. (電車はあと5分で到着するはずです。)
  • 推量・可能性(〜するはずだ、〜だろう) ある程度の根拠に基づいて「〜だろう」「〜のはずだ」と推測するときに使います。確信度は「will」や「must」より少し低めです。
    • He should be home by now. (彼は今頃、家にいるはずだ。)
    • It should be an interesting movie. (面白い映画のはずだよ。)

特徴的な使い方や慣用表現

  • 後悔・非難(〜すべきだったのに)“should have + 過去分詞” の形で、過去に「〜すべきだったのに、実際はしなかった」という後悔や非難を表します。この形は非常によく使われます。
    • I should have studied harder. (もっと勉強しておくべきだった。)
    • You should have told me earlier. (もっと早く私に言うべきだったのに。)
  • 仮定法(万が一〜ならば) 主にフォーマルな文脈で、起こる可能性が低い仮定を表すときに使われます。”If you should…” や、倒置して “Should you…” となります。
    • Should you have any questions, please contact us. (万が一何かご質問がありましたら、ご連絡ください。)
  • 驚き・不満(一体なぜ〜なのか) 疑問詞の後に続く “should” は、話し手の驚きや不満、強い否定の気持ちを表すことがあります。
    • Why should I apologize? (一体なぜ私が謝らなければならないんだ?)
    • How should I know? (私が知るわけないだろう?)

shouldの発展的内容を確認しよう

「should」の基本的な使い方(助言、義務、推量)は理解されたかと思いますので、ここではより発展的・応用的な使い方や、ニュアンスの深掘りをしてみましょう。

1. 感情・判断を表す形容詞・名詞に続く That節の “should”

これは非常に重要な用法で、話者の感情、判断、意見、要求などを示す形容詞や名詞のthat節の中で、「~すべきである」という義務や当然性を表す際に should が使われます。 この should は省略されることも多く、特にアメリカ英語では省略される傾向が強いです。

よく使われる形容詞・名詞の例:

  • 形容詞: important, essential, necessary, vital, advisable, desirable, crucial, logical, natural, strange, surprising, odd, regrettable など
  • 名詞: suggestion, recommendation, proposal, request, demand, order, advice など

例文:

  • It’s important that he should understand the risks. (彼がそのリスクを理解することが重要だ。)
    • (should が省略されて “It’s important that he understand the risks.” とも言えます。)
  • It’s natural that she should be upset. (彼女が動揺するのは当然だ。)
  • My suggestion is that we should postpone the meeting. (私の提案は、会議を延期すべきだということです。)
  • The doctor recommended that I should get more rest. (医者は私にもっと休むように勧めた。)

2. 仮定法における “should” (可能性が低い仮定、フォーマル)

以前も触れましたが、改めてこの「もし万が一~ならば」という仮定法の should を深掘りします。これは、起こる可能性が低い条件を示す際に用いられ、非常にフォーマルな文体で使われます。

  • If + 主語 + should + 動詞の原形
    • If you should change your mind, please let us know. (万が一気が変わるようなことがございましたら、お知らせください。)
  • 倒置構文 (Ifの省略): Should + 主語 + 動詞の原形If を省略して should を文頭に出すことで、よりフォーマルかつ簡潔な表現になります。ビジネス文書や丁寧な案内でよく見られます。
    • Should you require any assistance, please contact customer service. (もし何かお手伝いが必要な場合は、カスタマーサービスにご連絡ください。)
    • Should there be any issues, we will notify you immediately. (もし何か問題が発生した場合は、直ちにご連絡いたします。)
      • (be動詞の場合は “Should there be…” の形になります。)

3. 主張・命令のthat節における “should” (主にイギリス英語)

特定の動詞(insist, recommend, suggest, demand, order など)のthat節の中で、「~すべきである」という主張や命令、要求を表す際に should が使われます。アメリカ英語では、should を省略して動詞の原形が使われることが一般的です(接続法現在)。

  • I insisted that he should apologize. (イギリス英語で一般的) (私は彼が謝罪すべきだと主張した。)
    • (アメリカ英語では “I insisted that he apologize.” となることが多い。)
  • The manager demanded that everyone should arrive on time. (イギリス英語で一般的) (部長は全員が時間通りに到着すべきだと要求した。)

4. 過去の義務・予測の否定形 “shouldn’t have + 過去分詞”

「~すべきではなかったのに(してしまった)」という、過去の行動に対する後悔や非難の否定形です。

  • You shouldn’t have told him the secret. (彼に秘密を話すべきではなかったのに。)
  • I shouldn’t have eaten so much. Now I feel sick. (あんなにたくさん食べるべきではなかった。気分が悪いよ。)

shallとの関係性を知ろう

「should」と「shall」はどちらも助動詞ですが、現代英語においてはその使われ方やニュアンスに大きな違いがあります。かつては密接な関係がありましたが、時間とともにそれぞれが異なる道を進んだ、と考えると理解しやすいでしょう。

かつての関係:未来を表す助動詞としての「shall」と「should」

もともと、「shall」は未来を表す助動詞として使われていました。特に一人称(I, we)では「will」よりも一般的に使われることもありました。

そして、「should」は「shall」の過去形として機能し、主に以下のような役割を持っていました。

  1. 過去の義務や当然の予測: 「~すべきだった」「~だったはずだ」
  2. 未来の出来事に対する控えめな予測: 「~だろう」 (「will」よりも控えめ)
  3. 仮定法: 「もし~なら」

しかし、現代英語ではこの関係性は薄れ、それぞれの助動詞が独自の主要な役割を持つようになりました。


現代における「should」と「shall」

現代英語では、以下のようにそれぞれの役割が大きく異なります。

should (推奨、義務、推量、後悔など)

「should」は非常に多様な意味を持ち、日常会話で頻繁に登場します。

  • 助言・推奨: 「~すべきだ」「~した方がよい」(最も一般的)
    • You should get more rest. (もっと休んだ方がいいよ。)
  • 義務・当然の期待: 「~すべきである」「~のはずだ」
    • Students should respect their teachers. (生徒は先生を尊敬すべきだ。)
  • 推量・可能性: 「~するはずだ」「~だろう」
    • The package should arrive tomorrow. (荷物は明日届くはずだ。)
  • 過去の後悔・非難: 「~すべきだったのに(しなかった)」( should have + 過去分詞 )
    • I should have studied harder. (もっと勉強しておくべきだったのに。)
  • フォーマルな仮定: 「万が一~ならば」(If you should...Should you...
    • Should you have any questions, please contact us. (万が一ご質問がありましたら、ご連絡ください。)

shall (提案、強い決意、法令・規則)

「shall」は現代では使用される場面がかなり限定的で、フォーマルな響きや特定の文脈で使われます。

  • 提案・申し出: 「~しましょうか?」(Shall I/we…? が一般的)
    • Shall we go for a walk? (散歩に行きませんか?)
  • 強い決意・約束: 「~するだろう」(宣言的でやや古風、主に一人称)
    • We shall overcome. (私たちは打ち勝つでしょう。)
  • 法令・規則・契約: 「~するものとする」「~しなければならない」(非常にフォーマル)
    • The tenant shall be responsible for all repairs. (テナントは全ての修繕に対して責任を負うものとする。)
  • 強い禁止・命令: 「~してはならない!」(慣用表現として)
    • You shall not pass! (お前は通れない!)

関係性のまとめ

現代の英語学習において、「should」と「shall」はそれぞれ独立した助動詞として捉えるのが最も分かりやすいでしょう。

  • 「should」 は、主に助言、義務、推量という日常的かつ幅広い用途で使われます。
  • 「shall」 は、提案(Shall I/we…?) 以外では、非常にフォーマルな文書や特定の強い決意・命令の表現に限られます。

かつての歴史的なつながりを知ることは興味深いですが、現代の使い分けでは、両者は異なる機能を持つものとして理解することが重要です。

主観的判断や感情表現について

①話者の判断

・It is a controversial issue whether or not we should use natural resource by developing country.

(発展途上国が天然資源を使うべきかどうかは議論の余地がある問題です。)

②感情の表現

・It is so sad that your mother should passed since you were young.

(あなたの母親があなたが若い時に亡くなったことはとても悲しいことである。)

③疑問詞を利用して

・Why should I go to school?

(なぜ私が学校に行かなければならないの。) [そんな理由ないでしょ。]

・When should I send an e-mail? [そんな時間ないでしょ。]

(いつメールを送るべきだったの。)

疑問詞で始まる疑問文に「should」を用いることで「驚き」や「反語」を表現することができる。

<確認>

助動詞「should」の用法について①

現在の英語において「shall」はあまり使われず、時制の一致によって「shall」が「should」に変化することは少ないが、特別な意味として「should」を用いて表現することがある。

①義務や当然

①義務・必要 「~するべきである。」

・ You should call the police as soon as possible.

(できるだけ早く警察を呼ぶべきである。)

・You sholdn’t beliave what I say.

(私の言うことを信じるべきではない。)

助動詞「should」の用法について① | てばっち教育研究所 (tebatch.com): 【should:助動詞】助動詞「should」の発展的な内容やshallとの関係性を確認しよう!(練習問題付き)

「should」に関する練習問題

英文和訳 (English to Japanese)

指示: 以下の英文を日本語に訳しなさい。

  1. You should check the weather forecast before you leave.
  2. Every citizen should have the right to vote.
  3. The train should arrive at platform 5.
  4. Why should I listen to someone who knows nothing about it?
  5. If you should encounter any difficulties, please let us know.
  6. I should have called her back immediately.
  7. It’s only natural that they should feel disappointed.
  8. We should always aim to do our best.
  9. I should think that’s a good idea.
  10. The meeting should be over by 3 PM.

和文英訳 (Japanese to English)

指示: 以下の日本語を英文に訳しなさい。

  1. あなたはもっと早く寝るべきだ。
  2. 子供たちは親の言うことを聞くべきだ。
  3. 彼は今頃、病院にいるはずだ。
  4. なぜ私がそんなリスクを負わなければならないのですか?
  5. 万が一、あなたの計画が変わるようなことがあれば、教えてください。
  6. もっと練習しておくべきだったのに。(しなかった)
  7. 彼が怒るのは当然だ。
  8. 私たちは、より持続可能な選択肢を検討すべきだ。
  9. 彼女は正直な人だと思いますよ。
  10. その報告書は明日までに完成するはずだ。

解答例

英文和訳の解答例

  1. 出かける前に天気予報を確認すべきだ。
  2. 全ての市民は投票権を持つべきだ。
  3. その列車は5番線に到着するはずだ。
  4. 何も知らない人の言うことを、なぜ私が聞かなければならないんだ?
  5. 万が一何か困難に遭遇した場合は、私たちに知らせてください。
  6. すぐに彼女に電話をかけ直すべきだったのに。
  7. 彼らががっかりするのは当然のことだ。
  8. 私たちは常にベストを尽くすことを目指すべきだ。
  9. それは良い考えだと思いますよ。
  10. 会議は午後3時までに終わるはずだ。

和文英訳の解答例

  1. You should go to bed earlier.
  2. Children should listen to their parents.
  3. He should be at the hospital by now.
  4. Why should I take such a risk?
  5. Should your plans change, please let me know. / If your plans should change, please let me know.
  6. I should have practiced more.
  7. It’s natural that he should be angry.
  8. We should consider more sustainable options.
  9. I should think she’s an honest person.
  10. The report should be completed by tomorrow.

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