【現在分詞(~ing):文法】~ingの基本を知り、~ingと躍動感の関係性を確認しよう!(練習問題付き)

ingの基本について知ろう

「-ing」について説明しますね。「-ing」は英語の動詞の語尾によくつけられる形ですが、その役割はいくつかあります。大きく分けて、現在分詞動名詞の2つの主要な使い方があります。


1. 現在分詞 (-ing)

現在分詞は、主に以下の3つの使い方をします。

a. 進行形を作る

be動詞 + 動詞の-ing形 で、「〜している」という進行中の動作を表します。

  • 例: I am studying English now. (今、英語を勉強しています。)
  • 例: They were playing soccer. (彼らはサッカーをしていました。)

b. 形容詞として使う

名詞を修飾して、「〜している」状態や「〜させるような」性質を表します。

  • 例: The sleeping baby is cute. (眠っている赤ちゃんは可愛い。)
  • 例: That was an exciting game. (それはワクワクする試合だった。)
  • 例: I saw a running dog. (私は走っている犬を見た。)

c. 分詞構文を作る

2つの文を1つにまとめる際に使われ、時間、理由、付帯状況などを表します。

  • 例: Walking along the street, I found a nice cafe. (道を歩いていると、素敵なカフェを見つけた。)
    • (これは「When I was walking along the street,…」という意味合いです。)
  • 例: Having finished my homework, I went out. (宿題を終えてから、私は出かけた。)

2. 動名詞 (-ing)

動名詞は、動詞が名詞の働きをする形です。「〜すること」という意味になり、文中で主語、補語、目的語、前置詞の目的語として使われます。

a. 主語として

  • 例: Reading books is fun. (本を読むことは楽しい。)
  • 例: Swimming is good for your health. (泳ぐことは健康に良い。)

b. 補語として (be動詞の後ろ)

  • 例: My hobby is collecting stamps. (私の趣味は切手を集めることです。)
  • 例: Her job is teaching English. (彼女の仕事は英語を教えることです。)

c. 動詞の目的語として

特定の動詞の後に続きます。すべての動詞が動名詞を目的語にとるわけではないので注意が必要です。動名詞を目的語にとる主な動詞には、enjoy, finish, stop, mind, avoid, practice, suggest などがあります。

  • 例: I enjoy playing tennis. (テニスをすることが楽しい。)
  • 例: He finished eating lunch. (彼は昼食を食べ終えた。)
  • 例: Would you mind opening the window? (窓を開けていただけますか?)

d. 前置詞の目的語として

前置詞の後には、名詞か代名詞、あるいは動名詞が来ます。

  • 例: I’m interested in learning Japanese. (日本語を学ぶことに興味があります。)
  • 例: Thank you for helping me. (手伝ってくれてありがとう。)
  • 例: He is good at singing. (彼は歌うのが上手です。)

「-ing」の注意点

  • スペリングの変化: 動詞に「-ing」をつける際に、語尾のスペリングが変わる場合があります(例: make → making, run → running, study → studying)。
  • 動名詞とto不定詞: 動詞によっては、目的語に動名詞をとるものとto不定詞をとるもの、あるいは両方をとるものがあります。これは覚える必要があります。
    • 例: I want to go. (行きたい) vs I enjoy going. (行くのを楽しむ)
    • 例: I like to read / I like reading. (両方OK)

ingと躍動感の関係について知ろう

「-ing」形は英語において「躍動感」や「動き」を表現する上で非常に重要な役割を果たします。「-ing」が持つ主な意味合いが、まさにこの「躍動感」につながっています。

1. 進行形による「躍動感」

最も分かりやすいのが、現在進行形や過去進行形での使用です。 「be動詞 + -ing」の形は、まさに「今、まさにその動作が行われている最中である」というライブ感、躍動感を表現します。

  • 例: The birds are singing. (鳥たちが歌っている。)
    • 単に “The birds sing.” (鳥たちは歌うものだ) と言うよりも、今、目の前でさえずっている鳥たちの生き生きとした情景が浮かびます。
  • 例: He is running. (彼は走っている。)
    • “He runs.” (彼は走る) は習慣を表しますが、”He is running.” は、まさに彼が地面を蹴って前に進んでいる、その動きの連続性を感じさせます。
  • 例: The waves were crashing against the shore. (波が岸に打ち寄せていた。)
    • 過去の情景ですが、波が力強く動き続ける様子が「-ing」によって強調され、まるでその場にいるかのような臨場感や躍動感が伝わります。

このように、**「動作の継続性」**を表現することで、静止画ではなく動画のような「躍動感」を生み出します。

2. 現在分詞(形容詞的用法)による「躍動感」

名詞を修飾する形容詞として「-ing」形が使われる場合も、その名詞が持つ「動き」や「影響力」を表現し、躍動感につながります。

  • 例: a dancing girl (踊っている少女)
    • 単なる “a girl” よりも、彼女が活発に動いている姿がイメージされます。
  • 例: a roaring lion (吠えているライオン)
    • ライオンの「吠える」という動的な行為が、その存在に迫力と躍動感を与えます。
  • 例: an exciting game (ワクワクさせる試合)
    • この「exciting」は「試合が人々に興奮を与えている」という能動的な作用を表し、その試合が単に「良い試合」ではなく、熱狂的で動きのある試合であることを示唆します。

3. 動名詞による「躍動感」(間接的な影響)

動名詞は「〜すること」と名詞的な働きをしますが、その基となる動詞の持つ「動き」や「行為」の要素は残ります。

  • 例: Swimming is good for your health. (泳ぐことは健康に良い。)
    • 「泳ぐ」という具体的な動作を指し、その行為が健康に良いという、抽象的でありながらも活動的なイメージを伴います。
  • 例: I enjoy playing tennis. (テニスをすることが楽しい。)
    • 「テニスをする」という行動自体が持つ楽しさ、その活発な行為が想像されます。

まとめ

「-ing」形は、英語において動詞の持つ「動き」や「行為」を文中に「生き生きと」表現するための強力なツールです。特に進行形や現在分詞として使われる際に、時間の経過とともに変化する様子や、その動作自体が持つ力強さ、活発さを強調することで、聞き手や読者に「躍動感」を伝える効果があります。

ingの躍動感を感じよう

be動詞+ing …now.

にすると ((今)~しているところである。)

(例)I am playing piano now. (私は今ピアノを弾いているところです。)

現在進行形の表現を習う。

以前be動詞は状態動詞であることを説明した。

be動詞は状態動詞⁉ | てばっち教育研究所 (tebatch.com): 【現在分詞(~ing):文法】~ingの基本を知り、~ingと躍動感の関係性を確認しよう!(練習問題付き)

I = playing piano

私はピアノをplayingの状態でである。と説明することができる。

「一般動詞(原形)」と「一般動詞+ing」 の差

「-ing」形(現在分詞や動名詞)と原形動詞(動詞の元の形、不定詞の “to” なし)は、英語の文法において全く異なる役割と意味を持ちます。この二つの違いを理解することは、英語の表現の幅を広げる上で非常に重要です。

1. 原形動詞 (Base Form / Infinitive without ‘to’)

原形動詞は、動詞が最も基本的な形、つまり辞書に載っている形です。これ自体は、主語の人称や時制によって変化する前の形です。

主な使われ方:

  • 助動詞の直後: 助動詞(will, can, must, should, may など)の後には必ず動詞の原形が来ます。
    • 例: I will go to Tokyo tomorrow. (明日東京へ行きます。)
    • 例: You must study hard. (一生懸命勉強しなければならない。)
  • to不定詞: 「to + 動詞の原形」の形で、名詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法として使われます。
    • 例: I want to eat sushi. (寿司を食べたい。) (名詞的用法)
    • 例: It’s time to sleep. (寝る時間だ。) (形容詞的用法)
  • 命令形: 動詞の原形で文を始めます。
    • 例: Go home. (家に帰りなさい。)
    • 例: Be quiet. (静かにしなさい。)
  • 使役動詞や知覚動詞の目的補語: “make, let, have” などの使役動詞や “see, hear, feel” などの知覚動詞の後に目的語が来て、その目的語の動作を表す際に原形が使われることがあります。
    • 例: My mother made me clean my room. (母は私に部屋を掃除させた。)
    • 例: I saw him play soccer. (彼がサッカーをするのを見た。)

原形動詞が表すニュアンス:

  • 基本的な動作や概念: 動詞の基本的な意味そのもの。
  • 未来や潜在的な可能性: 助動詞と結びつくことで、未来の行為や可能性、義務などを表す。
  • 直接的な指示や要求: 命令文として、直接的な行動を促す。

2. 「-ing」形 (Present Participle / Gerund)

「-ing」形は、動詞に “-ing” を付けた形で、大きく分けて「現在分詞」と「動名詞」の二つの役割があります。

2-1. 現在分詞 (Present Participle)

主な使われ方:

  • 進行形: 「be動詞 + -ing」の形で、動作が進行中であることを示します。
    • 例: I am studying English now. (今、英語を勉強しています。)
    • 例: They were playing tennis. (彼らはテニスをしていました。)
  • 形容詞: 名詞を修飾して、その名詞が「〜している」状態や「〜させるような」性質を表します。
    • 例: a sleeping baby (眠っている赤ちゃん)
    • 例: an exciting game (ワクワクさせる試合)
  • 知覚動詞の目的補語: “see, hear, watch” などの知覚動詞の後に目的語が来て、その目的語が「〜している最中である」動作を強調する際に使われます。
    • 例: I saw him playing soccer. (彼がサッカーをしているのを見た。) (※彼がサッカーをしている最中の様子を見たことを強調)
  • 分詞構文: 2つの文を1つにまとめ、時、理由、付帯状況などを表します。
    • 例: Walking along the street, I found a cafe. (通りを歩いていると、カフェを見つけた。)

現在分詞が表すニュアンス:

  • 動作の進行・継続: その動作が今まさに、またはある時点で進行中であることを示す。
  • 躍動感・臨場感: 動きや変化が感じられる。
  • 能動的な働き: 主語がその動作を「している」という能動的な意味合いが強い。

2-2. 動名詞 (Gerund)

主な使われ方:

  • 名詞の働き: 「〜すること」という意味で、文中で主語、補語、目的語、前置詞の目的語として使われます。
    • 例: Reading books is fun. (本を読むことは楽しい。) (主語)
    • 例: My hobby is collecting stamps. (私の趣味は切手を集めることです。) (補語)
    • 例: I enjoy playing tennis. (テニスをすることが楽しい。) (目的語)
    • 例: Thank you for helping me. (手伝ってくれてありがとう。) (前置詞の目的語)

動名詞が表すニュアンス:

  • 行為そのもの: 動作自体を名詞として扱う。具体的な「〜すること」という行為。
  • 抽象的な概念: その行為の概念。
  • 習慣や一般的な事実: 習慣的な行為や、一般的な事実としての行為を表す場合もある。

まとめると

特徴原形動詞 (Base Form)-ing 形 (現在分詞 / 動名詞)
基本的な意味動詞の基本的な概念動作の進行・継続(現在分詞)、行為そのもの(動名詞)
時制助動詞と組み合わせて未来、命令、一般的な事実など進行中の動作、過去の進行、未来の進行、一般的な行為
役割文の主要動詞(時制変化を伴う)、助動詞の後、to不定詞、命令形など進行形、形容詞、動名詞(主語、補語、目的語、前置詞の後)
ニュアンス静的、潜在的、指示的動的、進行中、臨場感、行為そのもの

このように

play と playing

use と using

sing と singing

一般動詞の原形にingを加えることで、動詞に動きをもたらすことができる。

こちらを用いることで

現在進行形や動名詞、 be going to ~などの文法説明も簡単になる。

be going to は現在進行形⁉ | てばっち教育研究所 (tebatch.com): 【現在分詞(~ing):文法】~ingの基本を知り、~ingと躍動感の関係性を確認しよう!(練習問題付き)

「感情を表現する動詞にing」をつけて比較!

「私はあなたのことが好きです!」と相手に気持ちを告白する場面を想定してみよう。

① I like you.

② I am liking you.

①私はあなたが好きです。(状態を表現している)

一方で②は

ingが躍動感を表すので

私はあなたのことを(だんだんと)好きになっている。(今この瞬間も!)

この程度の違いがある。

CMで

「I’m loving it.」 と聞くが

私は、それを大好きになっているという気持ちの表れを大きく表現している。

話し手(書き手)の気持ちを読み取りしっかりと気持ちを受け止めたいものである。

~ingに関連する練習問題に挑戦しよう


問題 (Questions)

I. 英文和訳 (Translate the following English sentences into Japanese.)

  1. The baby is sleeping soundly.
  2. Reading books is my favorite hobby.
  3. I enjoy playing the guitar.
  4. She was laughing when I saw her.
  5. He is good at speaking English.
  6. The exciting news spread quickly.
  7. We are thinking about visiting Kyoto next month.
  8. My dream is traveling around the world.
  9. Having finished my work, I went home.
  10. Stop talking and listen to me!

II. 和文英訳 (Translate the following Japanese sentences into English.)

  1. 彼らは今、テニスをしています。
  2. 彼女は歌うのが得意です。
  3. その走っている犬は可愛いです。
  4. 私は英語を学ぶことに興味があります。
  5. 映画を観ることは私をリラックスさせます。
  6. 彼は窓を開けていました。
  7. ありがとう、手伝ってくれて。
  8. 泳ぐことは健康に良いです。
  9. 彼らは私たちが話しているのを聞いた。
  10. 彼女は泣きながら部屋を出て行った。

解答 (Answers)


I. 英文和訳 (Japanese Translations)

  1. 赤ちゃんはぐっすり眠っています。
  2. 本を読むことは私の一番好きな趣味です。
  3. 私はギターを弾くのが楽しいです。
  4. 私が彼女を見たとき、彼女は笑っていました。
  5. 彼は英語を話すのが得意です。
  6. そのワクワクする(胸躍る)ニュースはすぐに広まった。
  7. 私たちは来月、京都を訪れることを考えています。
  8. 私の夢は世界中を旅することです。
  9. 仕事を終えてから、私は家に帰った。
  10. 話すのをやめて、私の言うことを聞きなさい!

II. 和文英訳 (English Translations)

  1. They are playing tennis now.
  2. She is good at singing.
  3. The running dog is cute.
  4. I am interested in learning English.
  5. Watching movies makes me relax.
  6. He was opening the window.
  7. Thank you for helping me.
  8. Swimming is good for your health.
  9. They heard us talking.
  10. She left the room crying.

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