【5分で確認】【仮定法:文法・問題演習】仮定法過去を学んで受験に勝とう!

仮定法過去とは?

仮定法過去は、現実とは異なる状況や、過去に起こらなかったことについて「もし~だったら、~だっただろう」というような、反事実的な仮定を表す文法です。

例文:

  • 日本語: もし私がお金を持っていたら、その本を買っただろう。
  • 英語: If I had had money, I would have bought that book.

この例文では、「お金を持っている」という現実に反する状況を仮定し、「その本を買った」という結果を述べています。

仮定法過去の3つのパターン

仮定法過去には、主に以下の3つのパターンがあります。

1. 主節と従属節がともに過去形の場合

  • 主節: would have + 過去分詞
  • 従属節: if + 主語 + had + 過去分詞

例文:

  • If I had studied harder, I would have passed the exam. (もっと一生懸命勉強していれば、試験に合格しただろう。)

2. 主節が過去形、従属節が現在形の場合(現在の習慣や状態について仮定する場合)

  • 主節: would + 動詞の原形
  • 従属節: if + 主語 + 動詞の現在形

例文:

  • If I were rich, I would travel around the world. (もし私がお金持ちだったら、世界中を旅行するだろう。)

3. 主節が過去形、従属節が過去形の場合(過去の習慣や状態について仮定する場合)

  • 主節: would have + 過去分詞
  • 従属節: if + 主語 + 動詞の過去形

例文:

  • If I had been taller, I could have played basketball. (もし私がもっと背が高かったら、バスケットボールをできたのに。)

仮定法過去の用法

  • 後悔: 過去の行動を悔やむ場合
  • 願望: 現実とは異なる状況を願う場合
  • 推量: 過去の出来事について、違った可能性を推量する場合

その他の注意点

  • 仮定法過去は、必ずしも過去の出来事についてだけ使うわけではありません。 現在の状況や未来のことに対して、仮定の話をするときにも使われます。
  • could have, might have も、would have と同様に、過去に起こりえた可能性を表すために使われます。
  • 仮定法過去完了 という表現も存在し、さらに過去の出来事について仮定する場合に使われます。

仮定法過去 問題演習(解答・解説付き)

問題形式1:文を完成させる

【初級】

  1. If I had more money, I would buy a new car.
    (もしもっとお金があったら、新しい車を買うだろう。)
  2. If she had studied harder, she would have passed the exam.
    (もしもっと一生懸命勉強していれば、試験に合格しただろう。)
  3. If it had been sunny yesterday, we would have gone to the beach.
    (もし昨日晴れていたら、ビーチに行っただろう。)

【中級】

  1. If I had known you were coming, I would have prepared dinner.
    (もしあなたが来ることを知っていたら、夕食の準備をしたのに。)
  2. If he had followed my advice, he wouldn’t be in trouble now.
    (もし彼が私の忠告に従っていれば、今はこんなに困っていないだろう。)
  3. If they had had a map, they wouldn’t have gotten lost.
    (もし彼らが地図を持っていたら、道に迷わなかっただろう。)

【上級】

  1. Had I been informed of the meeting, I could have attended.
    (もし会議のことを知らされていたら、出席できたのに。)
  2. If only I were younger, I would travel around the world.
    (もし私がもっと若かったら、世界中を旅行するだろう。)
  3. But for your help, I could not have finished this project on time.
    (あなたの助けがなければ、このプロジェクトを期日までに終わらせることができませんでした。)

問題形式2:日本語を英語に訳す

【初級】

  1. If I were a bird, I could fly in the sky.
  2. If it hadn’t rained, we would have gone to the park.
  3. If I had woken up earlier, I would have caught the train.

【中級】

  1. If he had listened to my advice, he wouldn’t be in trouble now.
  2. If I had known her better, I would have approached her sooner.
  3. If he had called me yesterday, I would have helped him.

【上級】

  1. If I were younger, I would do more adventurous things.
  2. If he hadn’t taken that job, he would be more relaxed now.
  3. Without her, I couldn’t be so happy.

問題形式3:英語を日本語に訳す

【初級】

  1. もし私があなたなら、その本を買うでしょう。
  2. もし昨日雨が降っていたら、私たちは家にいたでしょう。
  3. もし彼女がもっと一生懸命勉強していたら、試験に合格できたでしょう。

【中級】

  1. もし彼の住所を知っていたら、彼を訪ねたでしょう。
  2. もし彼女がそんなに恥ずかしがり屋でなければ、もっと多くの友達を作れたでしょう。
  3. もし私が鳥だったら、月に飛んでいけるのに。

【上級】

  1. あなたの助けがなければ、私はテストに失敗していたでしょう。
  2. もしもっと時間がたくさんあったら、ヨーロッパを旅行したでしょう。
  3. それを目にするためにそこにいたらよかったのに。

解説

  • 仮定法過去: 現実とは異なる状況を仮定する。
  • If節: 仮定の条件を表す。
  • 主節: 仮定の結果を表す。
  • be動詞: 仮定法過去では、be動詞は常にwereを使う。
  • 助動詞: would, could, mightなどを使い、過去の出来事に対する仮定を表す。
  • 倒置: had + 主語 の倒置形も使うことができる。

ポイント

  • 時制の一致: If節の時制は過去完了形、主節の時制はwould have + 過去分詞の形になることが多い。
  • but for: 「~がなければ」という意味で、仮定法過去でよく使われる。
  • if only: 「~だったらよかったのに」という未実現の願望を表す。

その他

  • if節を省略する場合: 文頭がhadで始まる場合、if節が省略されることがある。
  • 仮定法過去完了: より過去の出来事に対する仮定を表す。
  • 仮定法過去と仮定法過去完了の違い: 仮定法過去は現在の状況に対する仮定、仮定法過去完了は過去の状況に対する仮定を表す。

一緒に英語学習を頑張りましょう!

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