that節を用いた仮定法現在についての基本を確認しよう!
仮定法現在とは?
現実にはありえないことや、願望、提案などを表すために使う文法です。「もし~なら…」というような、反事実的な状況を表現します。
that節内の仮定法現在のパターン
主に以下の2つのパターンがあります。
1. 命令・要求・提案を表す動詞の後に続くthat節
- demand, insist, propose, recommend, suggest, urge などの動詞の後に続くthat節では、動詞が原形になります。
- 例:
- I demand that he leave immediately.(私は彼に今すぐ出て行くよう要求する。)
- She suggested that we meet at 7 pm.(彼女は午後7時に会うことを提案した。)
2. It is important/necessary/essential/vital that… のパターン
- It is… that… の構文で、形容詞がimportant, necessary, essential, vital などの場合、that節内の動詞は原形になります。
- 例:
- It is important that we finish this project by tomorrow.(明日までにこのプロジェクトを終わらせることが重要だ。)
- It is necessary that he be present at the meeting.(彼が会議に出席することが必要だ。)
仮定法現在のポイント
- be動詞は常にbe:仮定法現在では、be動詞は常にbeの形になります。
- 時制の一致はしない:主節の時制に関わらず、that節内の動詞は常に原形です。
- shouldを使うこともできる:特に丁寧な表現にしたい場合や、強調したい場合にshouldを使うことがあります。
that節を用いた仮定法現在について、もう少し詳しく解説
that節内の仮定法現在のパターン
大きく分けて、以下の2つのパターンがあります。
1. 命令・要求・提案を表す動詞の後に続くthat節
- demand, insist, propose, recommend, suggest, urge などの動詞の後に続くthat節では、動詞が原形になります。
- 例:
- I demand that he leave immediately.(私は彼に今すぐ出て行くよう要求する。)
- She suggested that we meet at 7 pm.(彼女は午後7時に会うことを提案した。)
- should を使うこともできますが、通常は省略されます。
- I suggest that we should meet at 7 pm.
2. It is important/necessary/essential/vital that… のパターン
- It is… that… の構文で、形容詞がimportant, necessary, essential, vital などの場合、that節内の動詞は原形になります。
- 例:
- It is important that we finish this project by tomorrow.(明日までにこのプロジェクトを終わらせることが重要だ。)
- It is necessary that he be present at the meeting.(彼が会議に出席することが必要だ。)
that節内の仮定法現在を使った例文を用いた解説
1. 非現実的な条件を表す場合
- I wish that it were sunny today.(今日は晴れていればなあ。)
- この文は、現在の天気が晴れではないことを前提に、「もし晴れていたら嬉しいのに」という願望を表しています。
- were は、主語が it であるため、be動詞の過去形として用いられています。
- She talks as if she were a queen.(彼女はまるで女王様のように話す。)
- この文は、彼女は実際には女王様ではないが、まるで女王様のように振る舞っていることを表しています。
- as if の後に続く節では、非現実的な状況を表すために仮定法が使われます。
- If I were you, I wouldn’t do that.(もし私があなたなら、そんなことはしないだろう。)
- この文は、相手に対してアドバイスをする際に用いられる表現です。
- 「もし私があなたの立場だったら」という非現実的な状況を想定し、アドバイスをしています。
2. 願望を表す場合
- I wish that I could fly.(飛べたらなあ。)
- 人間の能力を超えた願望を表しています。
- could は、can の過去形ですが、ここでは能力の欠如を表すために使われています。
- She wishes that she were taller.(もっと背が高ければなあ。)
- 現実には変えられないことを願っている様子を表しています。
- If only I had more time.(もっと時間があればなあ。)
- 現在の状況に対する不満や後悔を表しています。
- if only は、強い願望や後悔を表すときに使われます。
3. 丁寧な依頼や提案を表す場合
- I would be grateful if you could help me.(お手伝いいただけるとありがたいです。)
- 相手に依頼する際に、柔らかく丁寧な表現として使われます。
- could は、能力だけでなく、丁寧な依頼を表す場合にも使われます。
- It would be nice if you could come to my party.(パーティーに来ていただけると嬉しいです。)
- 相手に参加を促す際に、丁寧な表現として使われます。
- I suggest that we wait until tomorrow.(明日まで待つのが良いと思います。)
- 相手に提案をする際に使われます。
- suggest の後に続く that 節では、仮定法を用いることで、より丁寧な表現になります。
その他の表現の補足
- It is important that…:~することが重要だ。(例:It is important that we finish this project by Friday. 金曜日までにこのプロジェクトを終わらせることが重要だ。)
- I recommend that…:~することをお勧めします。(例:I recommend that you see a doctor. 医者に診てもらうことをお勧めします。)
- It is necessary that…:~することが必要だ。(例:It is necessary that we have a meeting tomorrow. 明日会議を開くことが必要だ。)
これらの表現は、ビジネスシーンやフォーマルな場面でよく使われます。
that節内の仮定法現在の確認問題
問題
次の日本語を、that節を用いた仮定法現在の英文に直しなさい。
- 私は彼が今すぐここに来ることを要求する。
- 明日までにこの仕事を終えることが重要だ。
- 彼女は私たちが午後3時に会うことを提案した。
- 彼は彼女に窓を閉めるように頼んだ。
- この薬を毎日飲むことが必要だ。
解答
- I demand that he come here immediately.
- It is important that we finish this work by tomorrow.
- She suggested that we meet at 3 p.m.
- He asked her to close the window.
- It is necessary that you take this medicine every day.
解説
- demand, suggest, askなどの動詞の後に続くthat節では、動詞が原形になります。
- It is important/necessaryなどの構文では、that節の動詞が原形になります。
まとめ
that節内の仮定法現在は、命令、要求、提案、必要性などを表す際に用いられる重要な文法です。上記のポイントをしっかりと理解し、様々な例文に触れることで、自然に使いこなせるようになるでしょう。