迷惑の受け身を表す分詞について
「迷惑の受け身」という状況を表す際に、英語では主に過去分詞を用います。
過去分詞は、動作の「受け身」や「完了」を表すため、何か迷惑なことを「された」という状況を自然に表現できます。
例文
- A disturbed sleep: 妨げられた睡眠(睡眠を妨げられた)
- An annoyed customer: いらつかされた顧客(顧客が怒らされた)
- A damaged car: 損傷した車(車が損傷させられた)
- A polluted river: 汚染された川(川が汚染された)
分詞構文での使用例
- Disturbed by the noise, I couldn’t sleep. (騒音に邪魔されて、眠ることができなかった。)
- Surprised by the sudden noise, she jumped. (突然の物音に驚いて、彼女は跳ね上がった。)
さらにニュアンスを出す表現
- Being + 過去分詞: より強調された受動の意味を表します。
- Having been + 過去分詞: 過去に完了した受動的な状態を表します。
- Being disturbed by the noise, I had to wear earplugs. (騒音に邪魔されて、耳栓をしなければならなかった。)
- Having been damaged in the accident, the car was beyond repair. (事故で損傷していたため、その車は修理不能だった。)
その他の表現
- get + 過去分詞: 「~される」「~してしまう」などの意味を表し、特に不快な出来事を強調する場合に使われます。
- I got caught in the rain. (雨に降られてしまった。)
注意点
- 過去分詞の選択: 状況に合わせて適切な過去分詞を選びましょう。例えば、「邪魔される」はdisturbed、「驚かされる」はsurprisedなど、動詞の意味によって過去分詞も変わります。
- 文脈: 分詞構文を使う際は、文脈に合うように適切な位置に置きましょう。
まとめ
迷惑な受け身を表すには、過去分詞が非常に有効です。分詞構文と組み合わせることで、より自然な英語表現になります。
例文で練習してみましょう
以下の日本語を、過去分詞を用いて英語に言い換えてみましょう。
- 彼は迷惑な電話を受けた。
- 彼女は不当な扱いを受けた。
- 盗まれた財布
- 汚された服
解答例
- He received an annoying call. または He received a disturbing call.
- She was treated unfairly.
- A stolen wallet.
- A soiled clothes.