whenの英文法の基本について解説します。whenは接続詞、疑問詞、関係副詞として使われ、それぞれ意味と用法が異なります。それぞれの用法をしっかり理解することで、whenを正しく使いこなせるようになります。
1. 接続詞 when
接続詞whenは「〜するとき」という意味を表し、時を表す副詞節を導きます。
- 基本的な使い方: when + 主語 + 動詞, 主語 + 動詞
- When I wake up, I drink coffee. (私が起きるとき、コーヒーを飲みます。)
- I drink coffee when I wake up. (私は起きるとき、コーヒーを飲みます。)
- 過去の出来事を表す場合: when節と主節の動詞の時制を一致させる必要があります。
- When I woke up, I drank coffee. (私が起きたとき、コーヒーを飲みました。)
- When she called me, I was watching TV. (彼女が電話してきたとき、私はテレビを見ていました。)
- 未来の出来事を表す場合: when節では現在形または現在完了形を使います。主節では未来形(will)を使うのが一般的です。
- When I finish my work, I will go home. (仕事が終わったら、家に帰ります。)
- When you have finished reading this book, you will understand the story better. (この本を読み終えたら、物語がよりよく理解できるでしょう。)
- 「〜するとすぐに」という意味の場合: when節にas soon asを加えて強調することができます。
- As soon as I arrived at the station, the train left. (私が駅に着くとすぐに、電車は出発しました。)
2. 疑問詞 when
疑問詞whenは「いつ」という意味を表し、時を尋ねる疑問文を作ります。
- 基本的な使い方: When + 助動詞 + 主語 + 動詞…?
- When did you arrive? (あなたはいつ着きましたか?)
- When will the meeting start? (会議はいつ始まりますか?)
- When is your birthday? (あなたの誕生日はいつですか?)
- 間接疑問文: whenは間接疑問文でも使われます。
- I don’t know when he will come. (彼がいつ来るのかわかりません。)
- Could you tell me when the train departs? (電車がいつ出発するか教えていただけますか?)
3. 関係副詞 when
関係副詞whenは先行詞(時を表す名詞)を修飾する形容詞節を導きます。whenは「〜とき」と訳さず、先行詞の説明として捉えるのが自然です。
- 基本的な使い方: 先行詞(時を表す名詞) + when + 主語 + 動詞
- I remember the day when we first met. (私は私たちが初めて会った日を覚えています。)
- The year when the Olympics were held was very exciting. (オリンピックが開催された年はとても刺激的でした。)
- 関係代名詞whichやthatで言い換え可能 (ただし前置詞が必要な場合あり):
- I remember the day when we first met. = I remember the day on which we first met. = I remember the day that we first met.
- The year when the Olympics were held was very exciting. = The year in which the Olympics were held was very exciting. = The year that the Olympics were held was very exciting.
whenの使い分け
whenが接続詞、疑問詞、関係副詞のどれであるかは、文脈によって判断する必要があります。
- 接続詞: whenの後ろに続く文が主節に対して従属的な意味を持ち、時を表す副詞節を作っている場合。
- 疑問詞: whenが文頭にあり、時を尋ねる疑問文を作っている場合、または間接疑問文の中で使われている場合。
- 関係副詞: whenの前に時を表す名詞(day, time, yearなど)があり、その名詞を修飾する形容詞節を作っている場合。
まとめ
用法 | 意味 | 役割 | 例 |
---|---|---|---|
接続詞 | 〜するとき | 副詞節を導く | When it rains, I stay home. (雨が降るとき、家にいます。) |
疑問詞 | いつ | 時を尋ねる疑問文を作る | When will you arrive? (あなたはいつ着きますか?) |
関係副詞 | (訳さない) | 形容詞節を導く | I remember the day when we met. (私たちが会った日を覚えています。) |
when使った否定の表現
whenを使った否定の表現はいくつか種類があり、それぞれニュアンスが異なります。大きく分けて、when節全体を否定する場合と、when節の中の一部分を否定する場合、そしてwhenを使った特定の構文で否定を表す場合について解説します。
1. when節全体を否定する場合
これは、when節で示される状況が起こらないことを意味します。主に主節で否定形を使います。
- 主節を否定する:
- I don’t go out when it rains. (雨が降るとき、私は出かけません。)
- She didn’t call me when she arrived. (彼女は到着したとき、私に電話をしませんでした。)
- They won’t leave when you ask them to stay. (あなたが彼らにいてくれと頼んでも、彼らは出て行かないでしょう。)
この場合、when節自体は肯定形ですが、主節が否定されているため、結果的にwhen節で表される状況が発生しないことを意味します。
2. when節の中の一部分を否定する場合
when節の中の動詞やその他の要素を否定することで、部分的な否定を表します。
- when節の中の動詞を否定する:
- When he doesn’t feel well, he stays home. (彼は気分が良くないとき、家にいます。)
- When she didn’t study, she failed the exam. (彼女は勉強しなかったとき、試験に落ちました。)
この場合、when節で表される状況の一部が否定されています。例えば、最初の例文では「気分が良いとき」ではなく「気分が良くないとき」という状況を表しています。
- when節の中の他の要素を否定する:
- When there is no bus, I walk to school. (バスがないとき、私は学校まで歩きます。)
- When you have no other choice, you must accept the situation. (他に選択肢がないとき、状況を受け入れなければなりません。)
これらの例文では、”no bus”や”no other choice”のように名詞を否定することで、when節で表される状況を限定しています。
3. whenを使った特定の構文で否定を表す場合
特定の構文を使うことで、より強調された否定や特殊なニュアンスを表すことができます。
- not…when… (…するときに…ない): この構文は、ある状況下で特定の行動が起こらないことを強調します。
- I did not see him when I went to the station. (駅に行ったとき、彼を見ませんでした。) (行ったにもかかわらず見なかったことを強調)
- She was not at home when I called. (私が電話したとき、彼女は家にいませんでした。)
- never…when… (…するときに決して…ない): この構文は、ある状況下で特定の行動が絶対に起こらないことを強調します。
- I never forget my umbrella when I go out. (出かけるとき、決して傘を忘れません。)
- He never lies when he speaks to his mother. (彼は母親と話すとき、決して嘘をつきません。)
- It is not…when… (…するのは…のときではない): この構文は、ある行動が適切なタイミングではないことを示します。
- It is not wise to invest all your money when the market is unstable. (市場が不安定なときにすべてのお金を投資するのは賢明ではありません。)
- It is not polite to talk loudly when others are working. (他の人が仕事をしているときに大声で話すのは礼儀正しくありません。)
4. whenと否定の副詞(never, not, hardlyなど)の組み合わせ
when節の中で否定の副詞を使うことで、否定のニュアンスを強調したり、頻度を表したりすることができます。
- neverを使う場合:
- I never eat breakfast when I am in a hurry. (急いでいるときは決して朝食を食べません。)
- hardly/scarcelyを使う場合:
- I hardly ever go out when it is raining heavily. (大雨のときはほとんど外出しません。)
- She scarcely spoke when she was introduced to him. (彼に紹介されたとき、彼女はほとんど話しませんでした。)
まとめ
whenを使った否定表現は、否定する対象や強調したいニュアンスによって様々な表現方法があります。上記の例を参考に、文脈に合わせて適切な表現を選びましょう。特に、主節を否定する場合とwhen節の中を否定する場合の違い、そして特定の構文を使った表現方法を理解することが重要です。
whenを使った練習問題
whenを使った練習問題をいくつか出題します。様々な用法(接続詞、疑問詞、関係副詞)を織り交ぜているので、whenが文中でどのような役割を果たしているかを意識しながら解いてみてください。
1. 日本語の意味に合うように、( )に適切な語句を入れなさい。
- ( ) I was young, I used to play in the park every day. (私が若かったとき、毎日公園で遊んでいました。)
- ( ) will you come back from your trip? (あなたはいつ旅行から帰ってきますか?)
- I remember the day ( ) we first met. (私は私たちが初めて会った日を覚えています。)
- She always calls me ( ) she has a problem. (彼女はいつも困ったことがあるとき、私に電話してきます。)
- Do you know ( ) the movie starts? (映画がいつ始まるか知っていますか?)
- The time ( ) I feel most relaxed is when I’m reading a book. (私が最もリラックスできる時は、本を読んでいる時です。)
- ( ) it rains heavily, I prefer to stay indoors. (大雨の時は、室内にいる方が好きです。)
- ( ) did you realize you had lost your wallet? (いつ財布をなくしたことに気づきましたか?)
- This is the restaurant ( ) we had our first date. (ここは私たちが初めてデートをしたレストランです。)
- ( ) I finish this report, I’ll take a break. (このレポートを終えたら、休憩します。)
2. 次の英文を日本語に訳しなさい。
- When the sun sets, the temperature drops.
- I don’t know when the package will arrive.
- The year when she graduated from college was a turning point in her life.
- When you are in Rome, do as the Romans do. (ことわざ)
- He was sleeping soundly when the alarm clock rang.
3. 次の日本語を英語に訳しなさい。
- 私が日本にいた時、よくお寿司を食べました。
- 彼らはいつ結婚する予定ですか?
- 私が彼に最後に会ったのは、去年の夏です。
- 宿題が終わったら、ゲームをしてもいいよ。
- 彼女が悲しい時は、いつも音楽を聴きます。
解答と解説
1. 語句補充
- When (接続詞)
- When (疑問詞)
- when (関係副詞)
- when (接続詞)
- when (疑問詞 – 間接疑問文)
- when (関係副詞)
- When (接続詞)
- When (疑問詞)
- where (関係副詞 – 場所を表す場合はwhere)
- When (接続詞)
2. 英訳
- 日が沈むと、気温が下がります。
- 荷物がいつ届くのかわかりません。
- 彼女が大学を卒業した年は、彼女の人生の転機でした。
- 郷に入っては郷に従え。(ローマにいるときは、ローマ人のするようにしなさい。)
- 目覚まし時計が鳴った時、彼はぐっすり眠っていました。
3. 和訳
- When I was in Japan, I often ate sushi.
- When are they going to get married?
- The last time I saw him was last summer. / It was last summer when I last saw him.
- You can play games when you finish your homework.
- She always listens to music when she is sad.
解説
- 接続詞whenは、時を表す副詞節を導き、「〜するとき」という意味になります。when節の中では、未来のことであっても現在形または現在完了形が使われます。
- 疑問詞whenは、「いつ」という意味で、直接疑問文や間接疑問文で使われます。
- 関係副詞whenは、先行詞(時を表す名詞)を修飾する形容詞節を導きます。先行詞が場所を表す場合はwhereが使われます。
- whenとwhileの違いを意識しましょう。whenは瞬間的な出来事、whileは継続的な出来事を表します。