疑問詞whoとは?
who は、英語の疑問詞の一つで、「誰」という意味を持ちます。主に、人について尋ねるときに用いられます。
whoの主な使い方
- 主語: 文の主語として使われる場合
- Who is coming to the party? (誰がパーティーに来るの?)
- 目的語: 動詞の目的語として使われる場合
- Who did you meet yesterday? (昨日誰に会ったの?)
- 前置詞の目的語: 前置詞の後に置かれる場合
- With whom did you go to the movie? (映画には誰と行ったの?)
- ただし、現代英語では、whomよりもwhoを使うことが多いです。
- With whom did you go to the movie? (映画には誰と行ったの?)
whoとwhomの違い
- whom: より正式な表現で、主格のwhoに対して、目的格にあたります。しかし、現代英語では、whomよりもwhoを使うことが一般的です。
- Who did you see? (誰を見たの?)
- Whom did you see? (誰を見たの?)
whoを使ったその他の表現
- whose: 誰の(所有格)
- Whose book is this? (これは誰の本ですか?)
- whoever: 誰でも(不定代名詞)
- Whoever comes is welcome. (誰でも歓迎です。)
疑問詞whoについて、さらに詳しく解説します
whoの深い意味とニュアンス
- 特定の人物を尋ねる
- Who is that man over there? (あそこにいる男性は誰ですか?) 特定の人物を指して、その人物の身元を尋ねています。
- 不特定多数の中から特定の人物を尋ねる
- Who wants to go to the movies? (誰が映画に行きたい人いますか?) グループの中で、特定の行動をしたい人を特定しています。
- 役割や関係性を尋ねる
- Who is the teacher of this class? (このクラスの先生は誰ですか?) ある役割や関係性を持つ人を尋ねています。
whoを使った様々な表現
- Who else: 他に誰が
- Who else is coming to the party? (他に誰がパーティーに来るの?)
- Whoever: 誰でも(主語として)
- Whoever wants to join us can come. (参加したい人は誰でも来てください。)
- Whomever: 誰でも(目的語として)
- You can give the book to whomever you like. (その本は好きな人にあげてもいいよ。)
whoを含む熟語
- Who knows? (誰が知るだろうか?) → 不確定な未来のこと、あるいは、誰にも分からないこと
- Who cares? (誰が気にする?) → 興味がないこと、無関心なことを表す
whoと他の疑問詞との比較
疑問詞 | 意味 | 用途 |
---|---|---|
who | 誰 | 人を指す |
what | 何 | 物事、事柄、アイデアなどを指す |
where | どこ | 場所を指す |
when | いつ | 時間を指す |
why | なぜ | 理由を尋ねる |
how | どうして、どのように | 方法、状態などを尋ねる |
whoを使った例文(応用編)
- Who do you think will win the game? (あなたは誰が試合に勝つと思いますか?)
- I wonder who left the lights on. (誰が電気をつけたままにしたのだろう?)
- I don’t know who to ask for help. (誰に助けを求めればいいか分からない。)
疑問詞whoが文頭にくる場合の語順
who が文頭にくる疑問文では、通常、語順は肯定文と同じになります。
なぜ語順が変わらないのか?
- whoが主語になる場合: 疑問詞whoが文の主語となる場合、whoの後に動詞が直接続き、その後に目的語や補語がきます。これは、肯定文の語順と全く同じです。
- 例: Who likes apples? (リンゴが好きな人は誰ですか?)
- do/does を使わない理由: 一般的な疑問文では、動詞の前にdo/doesを置くことが多いですが、whoが主語の場合、who自体が主語の役割を果たしているので、do/doesは必要ありません。
例文で見てみましょう
肯定文 | 疑問文 |
---|---|
She likes apples. | Who likes apples? |
They play soccer. | Who plays soccer? |
まとめ
- whoが主語の場合: 疑問文の語順は肯定文と同じ
- do/doesは不要: who自体が主語なので、do/doesは使いません
whoが主語の否定文について
whoが主語の疑問文では、一般動詞の疑問文のようにdo/doesを使わずに、肯定文と同じ語順で疑問文を作ると説明しましたね。では、whoが主語の否定文はどうなるのでしょうか?
whoが主語の否定文の作り方
実は、whoが主語の否定文を作ることは、一般的ではありません。
なぜなら、whoは、すでに「誰」という特定の人物や集団を尋ねる言葉だからです。そこに「~ない」という否定を加えることは、文の意味が曖昧になってしまうからです。
例:
- Who doesn’t like apples? (リンゴが嫌いな人は誰ですか?) この文は文法的には正しいですが、あまり自然な表現ではありません。なぜなら、「リンゴが嫌いな人」という範囲が広すぎて、誰を特定するのが難しいからです。
代わりに使える表現
もし、「~でない」という条件を加えたい場合は、関係代名詞who を使った文や、他の疑問詞を使った文に言い換えることができます。
例:
- Who is there who doesn’t like apples? (リンゴが嫌いな人はいますか?) → 関係代名詞whoを使って、より自然な表現にしています。
- Is there anyone who doesn’t like apples? (リンゴが嫌いな人はいますか?) → anyoneを使って、より直接的な表現にしています。
まとめ
- whoが主語の否定文: 一般的に使用されない。
- 代わりの表現: 関係代名詞whoや他の疑問詞を使った文に言い換える。
なぜwhoが主語の否定文が一般的でないのか
- whoの性質: whoは特定の人物を尋ねる言葉であるため、否定を加えると意味が曖昧になる。
- 英語の表現方法: 英語では、肯定的な表現を好む傾向があり、否定的な表現はできるだけ避けることが多い。
練習問題
- ____ doesn’t like to play soccer? → ____ is there who doesn’t like to play soccer?
- ____ isn’t coming to the party? → ____ is there who isn’t coming to the party?
答え:
- Who, Who
- Who, Who
疑問文における倒置の仕組み
倒置とは、通常とは異なる語順で文を構成することで、文に特別なニュアンスや強調を加える文法的な現象です。疑問文においては、これが特に顕著に見られます。
疑問文における倒置の仕組み
一般的に、英語の疑問文では、主語と動詞の語順が入れ替わります。これが倒置と呼ばれる現象です。
- 肯定文: She likes apples.(彼女はリンゴが好きです。)
- 疑問文: Does she like apples?(彼女はリンゴが好きですか?)
なぜ倒置が起こるのか?
- 疑問文であることを示す: 語順を変えることで、これが疑問文であることを明確に示します。
- 聞き手への注意を促す: 動詞を文頭に置くことで、聞き手の注意を問いに対して向けさせます。
倒置が起こらない場合
- whoやwhatが主語の場合: これらの疑問詞が文の主語となる場合は、通常、倒置は起こりません。
- 例: Who likes apples? (リンゴが好きな人は誰ですか?)
- there is/are 構文: there is/areの文でも、倒置は起こりません。
- 例: Is there a cat in the room? (部屋に猫はいますか?)
倒置の種類
- 疑問文の倒置: 上記で説明した、主語と動詞の語順が入れ替わる一般的な倒置です。
- 否定語が文頭にある場合の倒置: never, seldom, rarelyなどの否定語が文頭にある場合、主語と動詞が入れ替わることがあります。
- 例: Never have I seen such a beautiful sight.(こんな美しい光景を見たことがない。)
ポイント
- 主語と動詞の入れ替え: これが疑問文における倒置の基本です。
- 例外: whoやwhatが主語の場合、there is/are構文など、倒置が起こらない場合もあります。
- 否定語の倒置: 否定語が文頭にある場合、特別な倒置が起こることがあります。
練習問題
- He plays the piano. →
- There is a book on the table. →
- She never comes late. →
答え
- Does he play the piano?
- Is there a book on the table?
- Never has she come late.
まとめ
疑問文における倒置は、英語の文法において重要な要素の一つです。この仕組みを理解することで、より自然な英語の疑問文を話すことができるようになります。
疑問文の種類について、詳しく解説します。
英語の疑問文は、大きく分けて以下の種類があります。
1. 一般疑問文(General Question)
- Yes または No で答えられる質問です。
- 文頭に助動詞(do, does, did, can, couldなど)を置き、語順を倒置します。
- 例:
- Do you like apples? (リンゴは好きですか?)
- Can you speak English? (英語を話せますか?)
2. 特殊疑問文(Special Question)
- what, who, where, when, why, how などの疑問詞で始まり、より具体的な情報を得るための質問です。
- 疑問詞を文頭に置き、語順を倒置します。
- 例:
- What is your name? (あなたの名前は何ですか?)
- Where do you live? (どこに住んでいますか?)
- Why are you late? (なぜ遅刻したのですか?)
3. 選択疑問文(Alternative Question)
- 二つ以上の選択肢の中から一つを選ぶ質問です。
- or (または) を使って選択肢を示します。
- 例:
- Do you like coffee or tea? (コーヒーと紅茶、どちらが好きですか?)
- Shall we go to the movies or stay home? (映画に行きましょうか、それとも家で過ごしましょうか?)
4. 付加疑問文(Tag Question)
- 前の文の内容を確認したり、同意を求めたりする時に使う疑問文です。
- 主文が肯定文なら否定のタグ、主文が否定文なら肯定のタグをつけます。
- 例:
- She likes cats, doesn’t she? (彼女は猫が好きですよね?)
- You don’t like dogs, do you? (あなたは犬は好きじゃないですよね?)
5. 疑問詞を使った疑問文(Wh-question)
これは特殊疑問文と同じ意味で使われることもあります。疑問詞で始まり、より詳細な情報を求める質問です。
- 例:
- Whose book is this? (これは誰の本ですか?)
- Which color do you prefer? (どちらの色が好きですか?)
まとめ
- 一般疑問文: Yes/Noで答えられる
- 特殊疑問文: 疑問詞で始まり、具体的な情報を求める
- 選択疑問文: 二つ以上の選択肢から選ぶ
- 付加疑問文: 前の文の内容の確認や同意を求める
- 疑問詞を使った疑問文: 特殊疑問文と同じ意味
それぞれの疑問文の使い分け
- 一般疑問文: 簡単な質問や、相手の意見を聞きたいときに使う
- 特殊疑問文: 特定の情報を詳しく知りたいときに使う
- 選択疑問文: 二つの選択肢から選ばせたいときに使う
- 付加疑問文: 相手の意見を確認したり、会話の流れをスムーズにするために使う
これらの疑問文を使い分けることで、より自然な英語の会話ができるようになります。
練習問題
次の文を疑問文に変えてみましょう。
- She is a student.
- I like to eat pizza.
- They went to the park yesterday.
- He can speak French.
- This book is interesting.
答え
- Is she a student?
- Do you like to eat pizza?
- Did they go to the park yesterday?
- Can he speak French?
- Is this book interesting?