「to不定詞」には、「名詞・形容詞・副詞」などの役割をする。
「to不定詞」の名詞用法
主語としての用法
主語としての用法では、「~ということ」という意味で表現されることが多い。
・It is easy to find the answer.
(答えを見つけることは、簡単だ。)
・It is hard to pass the exam.
(試験に合格することは難しい。)
・To speak English is difficult.
(英語を話すことは、難しい。)
・To pass the exam is hard.
(試験に合格することは、難しい。)
①のように「it」を形式主語として扱い表現することが一般的であるが、②の場合は「to不定詞」が対比的に使われたりする場合に扱うことが多い。
目的語としての用法
・I want to see a movie.
(映画を観たい。)
・I hope to go shopping.
(買い物に行きたい。)
他動詞の目的語に「to不定詞」を用いて表現することが多い。
未来に向かって「~したい、~しよう」と表現する場合に「to不定詞」を使って表現する。
・We didn’t have no option except to study abroad.
(私たちは、留学する以外に選択肢がなかった。)
「butやexcept」の後に「to不定詞を用いて表現をする。」
「butやexcept」の前に、「no [chance, option, imagination]」などを用いて表現することが多い。
補語としての用法
・My dream is to be rich with you.
(私の夢は、あなたと共に裕福になることだ。)
・I believe my son to be kindness.
(書き換え)⇒I belive that my son is kindness.
(私は)、息子が優しいと信じている。)
名詞と同格の用法
・My daughter told me desire to be a great singer.
(私の娘は、私に偉大な歌手になりたいという願望があることを話した。)
「to」の前置詞の性質上「to不定詞」は未来を表現する場合が多い。このことから、「desire(願望)、effort(努力)、hope(望み)、decision(決意)」などの未来志向の動詞との相性が良い。
不定詞の表す「時」について
不定詞は本来、時制を持っていないが、文脈でその「時」を表現することが多い。
完了形の不定詞には、文の述語動詞よりも「前」のことを表現する役割もある。
述語動詞の示す「時」と「同じ」か「それよりも後」に起こることを表現する場合
・Japan is said to be a place of safe.
(書き換え)⇒It is said that Japan is a place of safe.
(日本は、安全な場所と言われている。)
・I hope to enjoy singing a song.
(書き換え)⇒I hope that I will enjoy singing a song.
(私は、楽しく歌を歌えることを期待している。)
・I expect to sell my car more expensive.
(書き換え)⇒I expect that my car will sell more expensive.
(私の車は、もっと高く売れると思います。)
述語動詞がの示す「時」よりも「前」に起きたことを表現する場合
「完了不定詞」を使うことで「前」に起きたことを表現することができる。
・He wants to have been a great doctor for ten years.
(彼は、10年間もの間、偉大な医者になりたがっていた。)
・Mike is said to have won the big game.
(書き換え)⇒ It is said that Mike won the big game.
(マイクが、大きな試合に勝ったと言われる。)
不定詞の表す「時」について | てばっち教育研究所 (tebatch.com): 【5分で確認】【不定詞:文法】「to不定詞」の用法をしっかり分類できるようになろう!