仮定法とは?
仮定法とは、現実とは異なる状況や、ありえないことを仮定して話すときに使う文法です。つまり、「もし~だったら…」というような、反事実的な状況を表すために使われます。
wereの使い方
仮定法の文で最もよく使われるのが「were」です。通常、be動詞の過去形は「was/were」ですが、仮定法の文では、主語が単数・複数にかかわらず、常に「were」を使います。
主なパターン
- If I were you, I would study harder.(もし私があなただったら、もっと一生懸命勉強するだろう。)
- If she were here, she would help us.(もし彼女がここにいたら、彼女は私たちを助けてくれるだろう。)
wereを使う理由
- 非現実的な状況を表す: 「were」を使うことで、現在の状況が現実と異なっている、つまり非現実的な状況であることを明確に示します。
- 願望や仮定を表す: 「もし~だったら、…」という願望や仮定を表すときに、「were」を用いることで、より強くその気持ちを表現することができます。
wereを使った仮定法のその他の表現
- I wish I were a bird.(私が鳥だったらなあ。)
- If only I were taller.(もっと背が高かったらなあ。)
これらの文は、現在の状況への不満や、叶わない願望を表しています。
日常生活で使える例文
- もし私が鳥だったら、空を自由に飛び回りたい。
- If I were a bird, I would fly freely in the sky.
- もし私が君だったら、もっと自信を持つだろう。
- If I were you, I would be more confident.
- もし私がお金持ちだったら、世界一周旅行をするだろう。
- If I were rich, I would travel around the world.
- もし私がもっと早く起きたら、朝食をゆっくり食べることができるのに。
- If I got up earlier, I could have a leisurely breakfast.
過去のことについての仮定
- もし昨日雨が降っていなければ、ピクニックに行けたのに。
- If it hadn’t rained yesterday, we could have gone on a picnic.
- もし私がそのパーティーに行っていたら、彼に会えたかもしれない。
- If I had gone to the party, I might have met him.
未来のことについての仮定
- もし明後日雨が降ったら、試合は中止になるだろう。
- If it rains the day after tomorrow, the game will be canceled.
- もし私が試験に合格したら、パーティーを開くつもりだ。
- If I pass the exam, I’ll have a party.
願望を表す表現
- 私がもっと背が高かったらなあ。
- I wish I were taller.
- 彼女がここにいたらいいのに。
- I wish she were here.
少し変わった表現
- もし私がスーパーヒーローだったら、世界を救いたい。
- If I were a superhero, I would save the world.
- もし私が動物と話せたら、どんなことを話すだろう。
- If I could talk to animals, I wonder what they would say.
ポイント
- 「if」の後に「were」を使う: 仮定法過去では、if節の動詞は「were」を使います。
- 主節の動詞は「would」「could」「might」などを使う: 主節では、would, could, mightなどの助動詞を使って、仮定の結果を表します。
- 過去のことについて仮定する場合: 「had + 過去分詞」の形を使います。
- 未来のことについて仮定する場合: 通常の未来形を使いますが、不確かな未来を表現する場合には「would」を使うことがあります。
練習問題
以下の文を日本語に訳してみましょう。
- If I were a bird, I could fly.
- I wish I were taller.
- If it were not raining, we would go for a walk.
解答
- もし私が鳥だったら、飛べるのに。
- もっと背が高かったらなあ。
- もし雨が降っていなければ、散歩に行くのに。