「be able to~」の基本を知ろう
「be able to」について
「be able to」は、「〜できる」「〜することが可能だ」という意味を表す表現で、助動詞の「can」と非常に似た意味を持ちます。しかし、「can」が助動詞であるのに対し、「be able to」は「be動詞 + able + to不定詞」という形で構成されており、いくつかの点で「can」とは異なる特徴と利点があります。
1. 基本的な意味と「can」との共通点
「be able to」の基本的な意味は「〜できる」であり、能力や可能性を表す点で「can」と共通しています。
- I can swim. / I am able to swim. (私は泳げる。)
- She can speak French. / She is able to speak French. (彼女はフランス語を話せる。)
2. 「be able to」の主な特徴と「can」との違い
a. 時制の柔軟性
「can」は現在形と過去形(could)しかありませんが、「be able to」は「be動詞」の部分を変えることで、より多くの時制で「〜できる」を表現できます。
- 未来形:
- I will be able to speak Japanese fluently next year. (来年には流暢に日本語を話せるようになるでしょう。)
- (✖ I will can speak Japanese.)
- 現在完了形:
- He has been able to walk since last month. (彼は先月から歩けるようになっています。)
- (✖ He has can walk since last month.)
- 不定詞や動名詞の後:
- I want to be able to travel more. (もっと旅行できるようになりたい。)
- Being able to communicate effectively is important. (効果的にコミュニケーションできることは重要です。)
b. 特定の状況での能力
「could」が過去の一般的な能力を表すのに対し、「was/were able to」は特定の状況で「〜することができた」、つまり、困難を乗り越えて何かを達成できたことを示すニュアンスが強いです。
- I could run fast when I was young. (若い頃は速く走れた。) ← 一般的な能力
- Despite the heavy rain, we were able to finish the game. (大雨にもかかわらず、私たちは試合を終えることができた。) ← 特定の状況で達成
c. よりフォーマルな響き
「can」の方が口語的で一般的ですが、「be able to」はややフォーマルな響きを持つことがあります。
3. 「be able to」の否定形と疑問形
- 否定形: be動詞の後に
notを置きます。- I am not able to help you right now. (今すぐにはあなたを助けることができません。)
- 疑問形: be動詞を主語の前に置きます。
- Are you able to come to the party tonight? (今夜のパーティーに来られますか?)
4. まとめ
「be able to」は「can」と多くの共通点を持つものの、特に未来の能力や過去の特定の状況での達成、そしてより多様な時制での表現が必要な場合に非常に役立つ表現です。これらの違いを理解して使いこなすことで、より正確で自然な英語表現が可能になります。
「be able to~」の類似表現を確認しよう
「be able to」は「〜できる」という能力や可能性を表す表現ですが、文脈によって様々な類似表現があります。ここでは、その主な類似表現をいくつか紹介します。

1. can
「be able to」の最も直接的な類似表現です。多くの場合、互換性がありますが、いくつかの重要な違いがあります。
- 共通点: どちらも一般的な能力や可能性を表します。
- I can swim. / I am able to swim. (私は泳げる。)
- 違い:
- 時制の柔軟性: 「can」は現在形と過去形 (
could) しかありませんが、「be able to」は他の時制 (未来形、現在完了形、不定詞、動名詞など) でも使えます。- I will be able to speak Japanese. (日本語が話せるようになるでしょう。)
- He has been able to walk since last month. (彼は先月から歩けるようになっています。)
- 特定の達成: 過去において、困難な状況を乗り越えて「なんとか〜できた」という特定の成功を述べる場合、「was/were able to」が「could」よりも自然です。
- Despite the traffic, I was able to arrive on time. (渋滞にもかかわらず、時間通りに着くことができた。)
- (I could arrive on time. は「時間通りに着く能力があった」というニュアンスで、必ずしも実際に着いたかを示さない場合があります。)
- 時制の柔軟性: 「can」は現在形と過去形 (
2. know how to do
「〜のやり方を知っている」という意味で、具体的なスキルや知識に基づく能力を表します。
- She can play the guitar. (彼女はギターが弾ける。)
- She knows how to play the guitar. (彼女はギターの弾き方を知っている。)
- I know how to fix this computer. (このコンピューターの直し方を知っている。)
3. manage to do
特に困難な状況の中で「なんとか〜できた」「どうにか〜を成し遂げた」というニュアンスを強調したい場合に用いられます。努力や工夫の結果、成功したという感じです。
- It was a difficult task, but we were able to finish it. (難しい課題だったが、私たちはそれを終えることができた。)
- It was a difficult task, but we managed to finish it. (難しい課題だったが、なんとかそれを終えることができた。)
- Despite the low budget, they managed to produce a great film. (低予算にもかかわらず、彼らは素晴らしい映画を製作した。)
4. have the ability/capacity to do
よりフォーマルな表現で、「〜する能力がある」「〜する力がある」と明確に述べたい場合に用いられます。
- He is able to lead the team. (彼はチームを率いることができる。)
- He has the ability to lead the team. (彼はチームを率いる能力がある。)
- Our system has the capacity to handle a large volume of data. (当社のシステムは大量のデータを処理する能力があります。)
5. be capable of ~ing
「〜する能力がある」「〜の可能性がある」という意味で、しばしば潜在的な能力や資質を表す際に使われます。「be able to」と近いですが、of の後に動名詞が続く点に注意が必要です。
- He is able to solve this problem. (彼はこの問題を解決できる。)
- He is capable of solving this problem. (彼はこの問題を解決する能力がある。)
- She is capable of achieving great things. (彼女は偉大なことを成し遂げる可能性がある/能力がある。)
「be able to~」の慣用表現を確認しよう
「be able to〜」自体は「〜できる」という能力や可能性を表す基本的な表現なので、「can」や「could」のような多岐にわたる慣用表現はあまり多くありません。なぜなら、「be able to」は助動詞の「can」では表現できない時制(未来形や現在完了形など)や、特定の状況での能力を補完するために使われることが多いからです。

しかし、その構造から派生する、あるいは関連する表現はいくつかあります。
1. not be able to help oneself
- 意味: 「思わず〜してしまう」「我慢できない」「どうしようもない」
- 解説: 「can’t help ~ing」と非常に近い意味で、行動や感情を抑えられない状況を表します。特に、好ましくない行動や感情に対して使われることがあります。
- 例文:
- She wasn’t able to help herself and ate the whole cake. (彼女は思わずケーキを全部食べてしまった。)
- He just isn’t able to help himself when it comes to sweet things. (彼は甘いものに関しては、ただ我慢できないのだ。)
2. be able to make it
- 意味: 「(場所や時間に)間に合う」「出席できる」「成功する」
- 解説: 特定のイベントや約束の時間に間に合う能力や、目標を達成できる能力を示します。
- 例文:
- Will you be able to make it to the meeting tomorrow? (明日の会議に来られますか?)
- I hope we are able to make it before dark. (暗くなる前に着けるといいのだが。)
- She finally was able to make it as a singer. (彼女はついに歌手として成功した。)
3. be able to do without ~
- 意味: 「〜なしで済ますことができる」「〜なしでやっていける」
- 解説: 特定のものや人なしで生活したり、作業を進めたりできる能力を表します。
- 例文:
- I was able to do without coffee for a week. (1週間コーヒーなしで済ますことができた。)
- Can you be able to do without your phone for a day? (1日携帯なしでやっていける?)
4. be hardly/scarcely able to ~
- 意味: 「ほとんど〜できない」「かろうじて〜できる」
- 解説: 何かをすることが非常に困難である、またはほとんど不可能であるという状況を表します。
hardlyやscarcelyと組み合わせて使われます。 - 例文:
- He was hardly able to walk after the accident. (事故の後、彼はほとんど歩くことができなかった。)
- We were scarcely able to hear her voice over the noise. (騒音で彼女の声がかろうじて聞こえる程度だった。)
このように、「be able to」自体の慣用句は少ないものの、他の副詞や動詞と組み合わさることで、特定の状況やニュアンスを表現する際に用いられます。特に時制の制約がない点で、「can」では表現できない状況で「〜できる」と言いたいときに非常に役立つ表現です。
「be able to~」をさらに深く学ぼう
「can」や「could」と同様の「可能・能力」の意味を表現する場合に、未来のことを表現したり、完了(現在完了など)を表現したりする場合に、「be able to ~」を用いて表現をする。
「can」に比べて「be able to ~」の方がやや堅い表現になる。
・You will be able to speak Japanese fluently.
(あなたは、流暢に日本語を話せるようになるだろう。)
・I haven’t been able to finish writing the report.
(わたしは、資料を書き終わせられないままでいる。)
「can」と「be able to ~」との違い。
・I can speak English.
書き換え→ I am able to speak English.
(私は、英語を話すことができる。)
・I could speak English.
書き換え→I was able to speak English.
(私は、英語を話すことができた。)
「can」は「本来備わっている能力」を表現する。
「be able to~」は「一時的な能力や身に着けた能力」を表現する。
これらのことから、
①の例文においては、「can」は元々話せる(ネイティブ)、「be able to~」は、後々身に着けた。
②の例文においても①と同様のことが言える。
加えて、「could」には「仮定」の要素も含まれていることに留意したい。
<復習>
「可能性」、「能力・可能」、「依頼・許可」の表現方法について
・It could be rain.
(雨が降る可能性もある。)
※「もしかすると…」の意味を込めており、「can」よりもやや可能性が低い。
・Why could you speak English?
(なぜ英語が話せたのだ?)
※「話せるわけないのに」という「反語」が込められている。
・Tom couldn’t get marry Kumi.
(トムが、クミと結婚するはずがない。)
※わざわざ「could」を使って表現することで「そうでなければ」の「仮定」の話が続く。
・When I was young, I could swim about 10km. [能力]
(若いころは、約10km泳ぐことができた。)
・When you got 100cm, you could get on this car. [可能]
(100cmあれば、この車にのることが可能であった。)
※「could」により表現することによって、「仮定」の意図で表現される。
「be able to」に関する練習問題

英文和訳 (Translate the following English sentences into Japanese.)
- After a lot of practice, he will be able to play the violin fluently.
- Despite the bad weather, we were able to reach the summit.
- Have you been able to contact him yet?
- I hope to be able to travel more in the future.
- She wasn’t able to help herself and burst out laughing.
- Are you able to make it to the party on Saturday?
- Fortunately, we were able to do without a car for a week.
- After the surgery, he was hardly able to walk.
- Being able to speak multiple languages is a great asset.
- I’m not able to process this information right now.
和文英訳 (Translate the following Japanese sentences into English.)
- 私は来年、日本で運転できるようになるでしょう。
- 会議は中止になったが、私たちはなんとか別の解決策を見つけることができた。
- 彼はまだ一人で歩けるようにはなっていません。
- 効果的にコミュニケーションできることは、どんな仕事でも重要です。
- 彼女は甘いものに関しては、我慢できない。
- あなたは明日までにその仕事を終えることができますか?
- 彼の新しい計画なしで私たちはやっていけるでしょう。
- 彼はとても疲れていたので、かろうじて話すことができた。
- 彼は会議に出席できますか?
- 大雨にもかかわらず、私たちは家に着くことができた。
解答 (Answers)
英文和訳
- たくさん練習すれば、彼は流暢にバイオリンを弾けるようになるでしょう。
- 悪天候にもかかわらず、私たちは山頂に到達することができました。
- あなたはもう彼と連絡が取れましたか?
- 将来、もっと旅行できるようになりたいです。
- 彼女は思わず笑い出してしまいました。
- 土曜日のパーティーに来られますか?
- 幸いにも、私たちは1週間車なしで済ますことができました。
- 手術後、彼はほとんど歩くことができませんでした。
- 複数の言語を話せることは大きな財産です。
- 私は今、この情報を処理できません。
和文英訳
- I will be able to drive in Japan next year.
- The meeting was canceled, but we were able to find another solution.
- He hasn’t been able to walk by himself yet.
- Being able to communicate effectively is important in any job.
- She isn’t able to help herself when it comes to sweets.
- Will you be able to finish the work by tomorrow?
- We will be able to do without his new plan.
- He was so tired that he was hardly able to speak.
- Is he able to attend the meeting?
- Despite the heavy rain, we were able to get home.




