【疑問詞:文法】疑問詞”what”とは?”what”が主語の語順を理解し、否定文をどのように表現するのか考えよう!

what 基礎・基本

疑問詞whatは、英語で「何」を意味し、非常に基本的な疑問詞の一つです。TOEICを含む英語学習において、whatの文法を正しく理解することは非常に重要です。以下、whatの文法について詳しく解説します。

1. whatの基本的な意味と用法(復習)

  • 何 (物事の質問): 最も基本的な意味で、物事の名前や種類、内容などを尋ねます。
    • 例:What is this?(これは何ですか?)
    • 例:What are you doing?(あなたは何をしていますか?)
  • どんな〜 (種類・性質の質問): 名詞の前に置いて、種類や性質を尋ねます。この場合、whatは形容詞として機能し、「疑問形容詞」と呼ばれます。
    • 例:What kind of music do you like?(どんな種類の音楽が好きですか?)
    • 例:What color is your car?(あなたの車は何色ですか?)
  • 〜は何 (職業・役割の質問): 人の職業や役割を尋ねます。
    • 例:What is your job?(あなたの仕事は何ですか?)
    • 例:What do you do?(あなたは何をしていますか?=職業を尋ねる表現)

2. whatの文法的な役割

whatは文中で様々な役割を果たします。

  • 代名詞: 名詞の代わりに使われ、文の主語、補語、目的語になります。
    • 主語:What happened?(何が起こったのですか?)
    • 補語:This is what I wanted.(これが私が欲しかったものです。)
    • 目的語:What did you buy?(あなたは何を買いましたか?)
  • 形容詞 (疑問形容詞): 名詞を修飾し、種類や性質を尋ねます。
    • 例:What time is it?(何時ですか?)
    • 例:What books are you reading?(あなたはどんな本を読んでいますか?)
  • 関係代名詞: 先行詞を含み、「〜すること」「〜もの」という意味を表します。what節は名詞節として機能し、文の主語、補語、目的語になります。
    • 主語:What I said was true.(私が言ったことは真実でした。)
    • 補語:This is what I mean.(これが私の意味するところです。)
    • 目的語:I know what you’re thinking.(私はあなたが何を考えているのか知っています。)

3. whatを使った疑問文の作り方

  • be動詞の疑問文: what + be動詞 + 主語 + …?
    • 例:What is your name?(あなたの名前は何ですか?)
  • 一般動詞の疑問文: what + do/does + 主語 + 動詞の原形 + …?
    • 例:What do you do?(あなたは何をしていますか?)
    • 例:What does he want?(彼は何を欲しがっていますか?)
  • 目的語を尋ねる疑問文: what + 助動詞/be動詞 + 主語 + 動詞 + …?
    • 例:What are you reading?(あなたは何を読んでいますか?)
    • 例:What did you eat for lunch?(昼食に何を食べましたか?)
  • 前置詞を含む疑問文: what + 助動詞/be動詞 + 主語 + 動詞 + 前置詞 + …? または 前置詞 + what + 助動詞/be動詞 + 主語 + 動詞 + …?
    • 例:What are you talking about?(あなたは何について話していますか?)
    • 例:About what are you talking?(あなたは何について話していますか? – よりフォーマルな表現)

4. whatの注意すべき文法事項

  • 関係代名詞whatの先行詞: 関係代名詞whatは先行詞を含んでいるため、whatの前に先行詞を置くことはできません。
    • 誤:The thing what I need is money.
    • 正:What I need is money. または The thing that I need is money.
  • What…like?: 「〜はどんな感じですか?」と、物事の様子や性質を尋ねる表現です。このlikeは前置詞です。
    • 例:What does your new house look like?(あなたの新しい家はどんな感じですか?)
  • What for?: 「何のために?」と、目的や理由を尋ねる表現です。
    • 例:What did you buy that for?(何のためにそれを買ったのですか?)
  • What if…?: 「もし〜だったらどうなりますか?」と、仮定の状況について尋ねる表現です。
    • 例:What if we miss the train?(もし電車に乗り遅れたらどうなりますか?)

5. まとめ

whatは様々な文法的な役割を果たすため、文脈に応じて意味を判断する必要があります。特に、関係代名詞としての用法、疑問形容詞としての用法、そしてWhat…like?、What for?、What if…?などの特殊な表現はしっかりと理解しておきましょう。これらの文法事項を理解することで、TOEICだけでなく、英語全体の理解力向上に繋がります。

whatが主語になる時

whatが主語になる場合、大きく分けて2つのパターンがあります。それぞれのパターンと例文、そして注意点を詳しく解説します。

1. 疑問詞whatが文の主語になる場合

この場合、whatは「何が」「何が〜を」という意味で、質問の対象が文の主語となっています。

  • 基本的な形: What + 動詞 + (その他)?
  • 意味: 「何が〜するのか?」「何が〜だったのか?」

例文:

  • What happened?(何が起こったのですか?)
    • この文では、whatが「何が」という主語の役割を果たし、happened(起こった)という動詞の主体を尋ねています。
  • What matters is your effort.(重要なのはあなたの努力です。)
    • この文では、whatが「何が」という主語の役割を果たし、is(〜である)というbe動詞の主語となっています。
  • What caused the accident?(何が事故の原因ですか?)
    • この文では、whatが「何が」という主語の役割を果たし、caused(〜を引き起こした)という動詞の主体を尋ねています。
  • What makes you happy?(何があなたを幸せにしますか?)
    • この文では、whatが「何が」という主語の役割を果たし、makes(〜にする)という動詞の主体を尋ねています。

注意点:

  • この場合、whatは単数扱いとなります。そのため、動詞は三人称単数形になることが多いです。(例:What is important, What causes the accident)
  • 主語がwhatである疑問文では、do/does/didなどの助動詞は使用しません。

2. 関係代名詞whatが導く節が文の主語になる場合

この場合、whatは「〜すること」「〜もの」という意味の関係代名詞として機能し、whatが導く節全体が文の主語となります。

  • 基本的な形: What + 主語 + 動詞 + (その他) + 動詞 + (その他)?
  • 意味: 「〜することが〜である」「〜したことが〜だった」

例文:

  • What I need is more time.(私に必要なのはもっと時間です。)
    • この文では、What I need(私が欲しいもの)という節全体が文の主語となっています。
  • What he said was true.(彼が言ったことは真実でした。)
    • この文では、What he said(彼が言ったこと)という節全体が文の主語となっています。
  • What you did means a lot to me.(あなたがしたことは、私にとって大きな意味があります。)
    • この文では、What you did(あなたがしたこと)という節全体が文の主語となっています。
  • What is important is to keep trying.(重要なのは、挑戦し続けることです。)
    • この文では、What is important(重要なこと)という節全体が文の主語となっています。

注意点:

  • 関係代名詞whatは先行詞を含んでいます。つまり、「the thing(s) that〜」と同じ意味になります。そのため、whatの前に先行詞を置くことはできません。(例:The thing what I need…は間違い)
  • what節は単数扱いとなるため、後続の動詞は単数形になります。

まとめ

whatが主語になる場合は、上記2つのパターンを区別することが重要です。疑問詞として使われている場合は、直接的な質問を表し、関係代名詞として使われている場合は、what節全体が名詞句として機能し、文の主語、補語、目的語などになります。これらの違いを理解することで、whatを使った文を正確に理解し、使いこなせるようになります。

whatの否定とは?

whatは疑問詞として使われる場合と、関係代名詞として使われる場合で否定の仕方が若干異なります。それぞれ詳しく解説します。

1. 疑問詞whatの否定

疑問詞whatは、質問自体を否定する形で使われることは少ないです。質問に対する答えを否定する、あるいは質問の内容を部分的に否定する形が一般的です。

  • 答えの否定:
    • 質問: What is this? (これは何ですか?)
    • 否定の答え: This is not a pen. (これはペンではありません。)
    • より明確な否定: This is not what I ordered. (これは私が注文したものではありません。)
  • 部分的な否定:
    • 質問: What did you buy? (何を買いましたか?)
    • 部分否定の答え: I didn’t buy anything. (何も買いませんでした。)
    • 特定のものを否定: I bought some groceries, but not any fruit. (食料品は買いましたが、果物は買っていません。)

このように、疑問詞what自体の否定というよりも、質問に対する答えや内容を否定する形がほとんどです。

2. 関係代名詞whatの否定

関係代名詞whatは、「〜すること」「〜もの」という意味を表し、what節全体が名詞句として機能します。このwhat節を否定する場合は、what節内の動詞を否定するか、what節全体を否定する形になります。

  • what節内の動詞の否定:
    • What I don’t understand is why he left. (私が理解できないのは、なぜ彼が去ったのかということです。)
    • What she didn’t say was important. (彼女が言わなかったことは重要でした。)
  • what節全体の否定 (This is not what…):
    • This is not what I expected. (これは私が期待していたものではありません。)
    • This is not what I meant. (これは私が意図したことではありません。)

この「This is not what…」の形は非常によく使われる表現で、期待と違った結果になったり、意図と違う意味で伝わってしまったりした場合などに使われます。

3. whatを使った否定の特殊な表現

  • What if… not?: 「もし〜でなかったらどうなるか?」と、仮定の状況を否定的に尋ねる表現です。
    • What if he does not come? (もし彼が来なかったらどうなる?)
    • What if the train is not on time? (もし電車が時間通りでなかったらどうなる?)

4. 否定疑問文におけるwhat

否定疑問文でwhatが使われる場合、驚きや不信感、確認などを表すことがあります。

  • Why don’t you tell me what happened? (何が起こったのか教えてくれないのか? – 不満やいらだちを表す)
  • Isn’t this what you wanted? (これはあなたが望んでいたものではないのですか? – 確認や念押しを表す)

まとめ

whatの否定は、質問に対する答えや内容を否定する場合、what節内の動詞を否定する場合、what節全体を否定する場合など、文脈によって様々な形を取ります。特に、「This is not what…」の表現は重要です。また、否定疑問文におけるwhatは特有のニュアンスを持つことを覚えておきましょう。

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