hardlyの基本について知ろう
はい、枚方市の朝ですね!「hardly」について詳しくご説明します。「hardly」は「ほとんど~ない」という意味を表す副詞で、強い否定の意味を持ちます。似たような意味を持つ「almost」や「nearly」とは使い方が異なるので注意が必要です。
「hardly」の主な意味と使い方
「hardly」は、「ほとんど~ない」「辛うじて~である」「~するべきではない」 といった意味合いで使われます。
1. 「ほとんど~ない」 (Scarcely, barely)
これが最も一般的な使い方で、何かがある程度は存在するものの、ごくわずかである、またはほとんどない、という状態を表します。
- 例文:
- She hardly ever goes out. (彼女はめったに外出しない。)
- I hardly recognized him. (私は彼だとほとんど分からなかった。)
- There was hardly any food left. (食べ物がほとんど残っていなかった。)
- He can hardly speak English. (彼はほとんど英語を話せない。)
2. 「辛うじて~である」 (Barely, just managing)
困難な状況の中、ぎりぎりで何かができている、というニュアンスを表す場合もあります。
- 例文:
- He was so tired he could hardly keep his eyes open. (彼はとても疲れていて、辛うじて目を開けていられた。)
- She could hardly breathe in the smoke-filled room. (煙で充満した部屋で、彼女は辛うじて呼吸ができた。)
3. 「~するべきではない」「~というわけにはいかない」 (Certainly not, by no means)
何かが不適切である、あるいは不可能である、という強い否定の意味を表すこともあります。
- 例文:
- You can hardly expect me to believe that! (それを私が信じろなんて、まさか期待してないだろうね! / 信じられるわけがない!)
- He could hardly refuse their invitation. (彼は彼らの招待を断るわけにはいかなかっただろう。)
「hardly」の文法的な特徴と注意点
- 否定語と同じ扱い: 「hardly」自体に否定の意味が含まれているため、他の否定語(not, neverなど)と同時に使うことはできません(二重否定になるため)。
- 誤: I don’t hardly know him.
- 正: I hardly know him. (私は彼をほとんど知らない。)
- 動詞の前に置かれることが多い: 一般動詞の前、be動詞や助動詞の後ろに置かれます。
- 例: He hardly ever smiles. (一般動詞の前)
- 例: She is hardly ever late. (be動詞の後)
- 例: I can hardly believe it. (助動詞の後)
- 「hardly any」「hardly ever」「hardly anything」などの形でよく使われる:
- hardly any + 名詞: ほとんど~ない
- 例: There’s hardly any milk left. (牛乳がほとんど残っていない。)
- hardly ever: めったに~ない (頻度を表す)
- 例: We hardly ever see them these days. (最近、彼らとはめったに会わない。)
- hardly anything: ほとんど何も~ない
- 例: I ate hardly anything all day. (一日中ほとんど何も食べなかった。)
- hardly any + 名詞: ほとんど~ない
- 倒置構文での使用(Harly…when/before): 「Hardly…when/before」の形で文頭に置かれると、倒置構文になり、「~するやいなや…した」という意味になります。非常にフォーマルな表現です。
- Hardly had I arrived when it started to rain. (到着するやいなや雨が降り始めた。) (= As soon as I arrived, it started to rain.)
「hard」と「hardly」の違い
- hard (形容詞/副詞): 「難しい」「硬い」「一生懸命に」
- 例: He works hard. (彼は一生懸命働く。) (副詞)
- 例: This is a hard problem. (これは難しい問題だ。) (形容詞)
- hardly (副詞): 「ほとんど~ない」 (否定的な意味)
- 例: He hardly works. (彼はほとんど働かない。)
hardlyの類似表現について知ろう
「hardly」の類似表現は、その「ほとんど~ない」という否定的なニュアンスや、わずかであることを強調する文脈によって使い分けられます。

「hardly」の類似表現
1.「ほとんど~ない」(量、程度、頻度において)
- scarcely: ほとんど~ない、辛うじて~である
- 「hardly」と非常に近い意味で、しばしば置き換え可能です。物理的な量の少なさや、達成の困難さを表すのに使われます。
- 例文: There was scarcely enough food for everyone. (みんなに行き渡るだけの食べ物はほとんどなかった。)
- 例文: I could scarcely believe my eyes. (私は自分の目をほとんど信じられなかった。)
- barely: 辛うじて~である、かろうじて、ほとんど~ない
- 「hardly」や「scarcely」と似ていますが、特に困難を伴いつつも、ぎりぎりのところで何かを達成する、または最低限の基準に辛うじて達するというニュアンスが強いです。
- 例文: She could barely stand after the long run. (長いランニングの後、彼女は辛うじて立っていられた。)
- 例文: We had barely enough money to pay the rent. (家賃を払うのにかろうじて十分なお金しかなかった。)
- rarely: めったに~ない(頻度を表す)
- 「hardly ever」の類似表現として使われます。「hardly」は頻度以外にも使えますが、「rarely」は頻度に特化しています。
- 例文: He rarely visits his family. (彼はめったに家族を訪れない。)
- 例文: It rarely snows here. (ここではめったに雪が降らない。)
- seldom: めったに~ない(頻度を表す、ややフォーマル・古風)
- 「rarely」とほぼ同じ意味ですが、よりフォーマルな響きがあります。
- 例文: She seldom complains about anything. (彼女はめったに不平を言わない。)
- not much / not many: あまり~ない(量・数)
- より平易で一般的な否定表現です。「hardly any」に近いです。
- 例文: I don’t have much time. (あまり時間がない。)
- 例文: There are not many people left. (あまり多くの人が残っていない。)
- little / few: ほとんど~ない(量・数、ほぼ否定的な意味)
little
は不可算名詞、few
は可算名詞と共に使われ、否定的な意味合いが強いです。a little / a few
は肯定的な意味(少しは)になります。- 例文: There is little hope of finding survivors. (生存者を見つける希望はほとんどない。)
- 例文: Few people understand the theory. (その理論を理解している人はほとんどいない。)
2.「~するべきではない」「~というわけにはいかない」(強い否定、不適切)
- certainly not: 決して~ではない、まさか~ではない
- 例文: You can certainly not expect me to agree to that. (それを私が同意するなんて、まさか期待できないだろう。)
- by no means: 決して~ではない、少しも~でない
- 例文: This is by no means an easy task. (これは決して簡単な仕事ではない。)
- no way: とんでもない、ありえない(非常に口語的)
- 例文: No way am I going to do that! (絶対にそんなことしないぞ!)
頻度を表す副詞を確認しよう
英語の頻度を表す副詞(Adverbs of Frequency)について詳しくご説明します。

頻度を表す副詞(Adverbs of Frequency)とは
頻度を表す副詞は、**「どれくらいの頻度で何かが起こるか」**を示すために使われる副詞です。主に動詞(特に一般動詞)と一緒に使われ、習慣的な行動や繰り返される出来事を説明する際に非常に役立ちます。
代表的な頻度を表す副詞(頻度が高い順)
副詞 | 日本語訳 | 頻度(目安) | 例文 |
---|---|---|---|
Always | いつも、常に | 100% | I always brush my teeth before bed. (私は寝る前にいつも歯を磨きます。) |
Usually | たいてい、普通は | 90% | She usually walks to school. (彼女はたいてい学校まで歩きます。) |
Normally | 普通は、通常は | 80% | We normally have dinner at 7 p.m. (私たちは普通は午後7時に夕食をとります。) |
Often | よく、しばしば | 70% | He often visits his grandparents. (彼はよく祖父母を訪ねます。) |
Frequently | 頻繁に | 70% | They frequently go to the gym. (彼らは頻繁にジムに行きます。) |
Sometimes | ときどき、時々 | 50% | I sometimes read a book on the train. (私はときどき電車で本を読みます。) |
Occasionally | ときおり、たまに | 30% | We occasionally eat out at a fancy restaurant. (私たちはときおり高級レストランで外食します。) |
Seldom | めったに~ない | 10% | She seldom watches TV. (彼女はめったにテレビを見ません。) |
Hardly ever | ほとんど~ない | 5% | He hardly ever complains. (彼はほとんど不平を言いません。) |
Never | 全く~ない、決して~ない | 0% | They never tell a lie. (彼らは決して嘘をつきません。) |
頻度を表す副詞の位置
頻度を表す副詞は、文中の置かれる場所によって意味が変わることはあまりありませんが、自然な英語にするためのルールがあります。
- 一般動詞の前:
- 主語 + 頻度を表す副詞 + 一般動詞
- 例: I always go to bed early. (私はいつも早く寝ます。)
- 例: She never eats meat. (彼女は決して肉を食べません。)
- be動詞、助動詞、完了形のhaveの後ろ:
- 主語 + be動詞/助動詞/have + 頻度を表す副詞 + 動詞の原形/過去分詞
- 例: He is always late. (彼はいつも遅刻します。)
- 例: You should always wear a helmet. (あなたはいつもヘルメットをかぶるべきです。)
- 例: We have often seen that movie. (私たちはよくあの映画を見たことがあります。)
- 疑問文と否定文:
- 疑問文では、助動詞(Do, Does, Didなど)やbe動詞の後に置かれることが一般的です。
- 例: Do you often go there? (あなたはよくそこに行きますか?)
- 例: Is he always busy? (彼はいつも忙しいですか?)
- 否定文では、助動詞の後に置かれます。
- 例: She doesn’t usually wake up early. (彼女はたいてい早く起きません。)
- 疑問文では、助動詞(Do, Does, Didなど)やbe動詞の後に置かれることが一般的です。
その他の頻度を表す表現
上記で挙げた副詞以外にも、頻度をより具体的に示す表現があります。これらは通常、文の最後に置かれます。
- Every day / week / month / year (毎日/毎週/毎月/毎年)
- 例: I go to the gym every day.
- Once a day / week / month (1日に1回/週に1回/月に1回)
- 例: She calls her mother once a week.
- Twice a day / week / month (1日に2回/週に2回/月に2回)
- 例: We meet twice a month.
- Three times a day / week / month (1日に3回/週に3回/月に3回/…)
- 例: He takes this medicine three times a day.
- From time to time (時々、ときどき)
- 例: I eat sweets from time to time.
- Once in a while (たまに、めったにないが時々)
- 例: We go to that restaurant once in a while.
頻度を表す副詞に関する補足
- Sometimes, often, usually, normally は文頭、文末にも置かれることがありますが、上記の位置が最も一般的で自然です。
- 例: Sometimes, I feel tired. (私は時々疲れます。)
- 例: I feel tired sometimes.
- Never や Hardly ever / Seldom を文頭に置くと、強調のために倒置が起こります。(例: Never have I seen such a beautiful sunset.)これは少し上級者向けの文法です。
hardlyに関連する練習問題に挑戦しよう
「hardly」に関する英文和訳と和文英訳の練習問題を10問ずつ作成しました。その否定的なニュアンスや、関連する表現も意識して挑戦してみてください。

【英文和訳】以下の英文を日本語に訳してください。(10問)
- I hardly know anyone at this party.
- She was so shocked she could hardly speak.
- There was hardly any food left after the picnic.
- He hardly ever smiles, which makes him seem unfriendly.
- Hardly had I sat down when the phone rang.
- You can hardly expect me to finish this report by myself.
- She had hardly any money, so she couldn’t buy it.
- It’s hardly worth mentioning.
- He could hardly refuse the generous offer.
- The old man could hardly hear what I was saying.
【和文英訳】以下の日本語を英文に訳してください。(10問)
- 私は彼の名前をほとんど思い出せない。
- 私たちは最近、彼らとはめったに会わない。
- 彼はほとんど英語を話せない。
- その部屋にはほとんど家具がなかった。
- 彼女はとても疲れていて、辛うじて目を開けていられた。
- 私が到着するやいなや、雪が降り始めた。
- 彼はめったに不平を言わない。
- 信じられるわけがない!
- 彼らは辛うじて家賃を払うお金しかなかった。
- その映画はほとんど楽しめなかった。
解答
【英文和訳】
- このパーティーにはほとんど知り合いがいない。
- 彼女はあまりにもショックを受けていたので、ほとんど話すことができなかった。
- ピクニックの後、食べ物がほとんど残っていなかった。
- 彼はめったに笑顔を見せないため、不愛想に見える。
- 私が座るやいなや、電話が鳴った。
- 私がこのレポートを一人で終わらせるなんて、まさか期待してないだろうね。
- 彼女はほとんどお金を持っていなかったので、それを買うことができなかった。
- それはほとんど言うに値しない(言及するほどのことではない)。
- 彼はその寛大な申し出を断るわけにはいかなかっただろう。
- その老人は私が言っていることがほとんど聞こえなかった。
【和文英訳】
- I can hardly remember his name.
- We hardly ever see them these days.
- He can hardly speak English.
- There was hardly any furniture in the room.
- She was so tired she could hardly keep her eyes open.
- Hardly had I arrived when it started to snow.
- He hardly ever complains.
- I can hardly believe it! / You can hardly expect me to believe that!
- They had barely enough money to pay the rent. (または
They had hardly any money to pay the rent.
) - I hardly enjoyed the movie.
いかがでしたでしょうか?「hardly」は否定的な意味合いを持つ重要な副詞です。特に「Hardly…when/before」の倒置構文は少し難しいかもしれませんが、練習を重ねることで使いこなせるようになります。