【動名詞：文法】”動名詞”とは？基本をおさえ、書き換えを知りイメージをつかもう！（練習問題付き）

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動名詞の基本について知ろう

動名詞とは、動詞に “-ing” をつけて、名詞のように使う形のことです。つまり、「～すること」という意味合いを持ちます。

動名詞の形

動詞の原形に “-ing” をつけるだけで、基本的な形は完成します。

例：
- play (遊ぶ) → playing (遊ぶこと)
- read (読む) → reading (読むこと)
- eat (食べる) → eating (食べること)
- go (行く) → going (行くこと)
- write (書く) → writing (書くこと) (-e で終わる場合は -e を取って -ing)
- swim (泳ぐ) → swimming (泳ぐこと) (語尾の文字を重ねて -ing)
- run (走る) → running (走ること) (語尾の文字を重ねて -ing)

動名詞の役割

動名詞は、文の中で名詞と同じように、以下の役割を果たすことができます。

主語 (文の先頭に置いて、「～することは」という意味になる)
- Reading books is interesting. (本を読むことは面白い。)
- Swimming is good exercise. (泳ぐことは良い運動だ。)
- Learning a new language takes time. (新しい言語を学ぶことは時間がかかる。)
補語 (be動詞などの後に置いて、主語の説明をする)
- My hobby is collecting stamps. (私の趣味は切手を集めることです。)
- The most important thing is being happy. (最も大切なことは幸せであることです。)
目的語 (動詞の後に置いて、「～することを」という意味になる)
- I enjoy playing the guitar. (私はギターを弾くことを楽しみます。)
- She finished writing the letter. (彼女は手紙を書くことを終えました。)
- They are considering moving to another city. (彼らは別の都市に引っ越すことを検討しています。)
前置詞の目的語 (前置詞の後に置いて、「～することについて」「～することに」などの意味になる)
- He is good at speaking English. (彼は英語を話すのが得意です。)
- I am interested in learning about history. (私は歴史について学ぶことに興味があります。)
- Thank you for helping me. (私を助けてくれてありがとう。)

動名詞の否定形

動名詞を否定する場合は、動名詞の直前に “not” を置きます。

Not eating breakfast is bad for your health. (朝食を食べないことは健康に良くない。)
He admitted not telling the truth. (彼は真実を言わなかったことを認めた。)

動名詞の意味上の主語

動名詞が行為の主体（誰が～するのか）を示す必要がある場合は、動名詞の前に所有格 (my, his, her, their, John’s など) や目的格 (me, him, her, them, John など) を置くことがあります。ただし、所有格を使う方がより一般的です。

I don’t like his smoking in the house. (私は彼が家でタバコを吸うのが好きではありません。)
Mary’s winning the race surprised everyone. (メアリーがそのレースで勝ったことはみんなを驚かせた。)

動名詞と不定詞 (to + 動詞の原形) の違い

動名詞と不定詞はどちらも名詞のように使われることがありますが、意味合いや使われる文脈が異なる場合があります。一般的に、

動名詞 は、過去の行為、一般的な行為、習慣的な行為などを表すことが多いです。また、感情を表す動詞や前置詞の目的語としてよく使われます。
不定詞 は、未来の行為、特定の目的、提案や依頼などを表すことが多いです。また、特定の動詞の目的語や、形容詞的な用法、副詞的な用法など、幅広い使い方があります。

ただし、どちらを使っても意味がほとんど変わらない動詞もあります (例: like, love, hate, start, begin)。

動名詞を使ったよくある表現

have fun doing ～ (～して楽しむ)
be busy doing ～ (～するのに忙しい)
go shopping (買い物に行く)
go swimming (泳ぎに行く)
look forward to seeing you (あなたに会うのを楽しみにしている) (“to” は前置詞なので、後に動名詞が続く)
How about going to the movies? (映画に行くのはどうですか？)

動名詞にすると不自然に感じる動詞

動名詞にできないという厳密なルールはありません。原則として、すべての動詞は “-ing” 形にすることで動名詞として名詞のように使うことができます。ただし、実際には以下のような考慮事項があります。

1. 意味的に不自然な場合:

状態動詞の中には、進行形にするのが不自然なものがあります。動名詞は動詞の “-ing” 形なので、状態動詞を動名詞にすると、意味的に少し不自然に感じられることがあります。
- 例：
  - likeing (好むこと): 不自然ではありませんが、一般的には “liking” より “to like” や “liking something” のように使われることが多いです。
  - knowing (知っていること): 状態を表すため、行為としての「知ること」というニュアンスは薄いです。名詞として使う場合は “knowledge” の方が自然です。
  - being (～であること): 文脈によっては使われますが、抽象的な概念を表すことが多いです。

2. 不定詞を好む動詞:

目的語として不定詞 (to + 動詞の原形) しか取らない特定の動詞があります。これらの動詞の後では、動名詞を使うことはできません。
- 例：want to (～したい), hope to (～することを望む), decide to (～することを決める), refuse to (～することを拒否する), pretend to (～するふりをする), expect to (～することを期待する)
- (例) I decided to go (going ×).

3. 動名詞を好む動詞:

目的語として動名詞 (-ing 形) しか取らない特定の動詞があります。これらの動詞の後では、不定詞を使うことはできません。
- 例：mind (気にする), enjoy (楽しむ), give up (あきらめる), finish (終える), stop (止める), postpone (延期する), consider (～することを検討する), suggest (～することを提案する), recommend (～することを勧める)
- (例) I enjoy playing (to play ×) soccer.

4. 意味が変わる動詞:

目的語として不定詞と動名詞の両方を取れる動詞がありますが、どちらを使うかで意味が異なる場合があります。
- 例：
  - remember + to do (～することを覚えている)
  - remember + doing (～したことを覚えている)
  - forget + to do (～することを忘れる)
  - forget + doing (～したことを忘れる)
  - try + to do (～しようと試みる)
  - try + doing (試しに～してみる)

結論:

文法的には、ほとんどの動詞が “-ing” 形を持つため、動名詞の形にすることは可能です。しかし、意味的に自然でなかったり、特定の動詞との組み合わせで文法的な制約があったりするため、「動名詞にできない」と感じられる単語があるということです。

動名詞から不定詞への書き換えについて

動名詞から不定詞への書き換えは、必ずしも可能ではありません。なぜなら、動詞によって好む形（動名詞または不定詞）が異なる場合や、意味が変わってしまう場合があるからです。

しかし、特定の状況においては書き換えが可能です。主なケースを見ていきましょう。

1. 主語の場合:

動名詞が文の主語になっている場合、不定詞に書き換えても意味がほとんど変わらないことがあります。

動名詞: Swimming is good exercise. (泳ぐことは良い運動だ。)
不定詞: To swim is good exercise. (泳ぐことは良い運動だ。)

ただし、動名詞の方がより一般的で自然に聞こえる場合もあります。

2. 補語の場合:

be 動詞の補語として動名詞が使われている場合、不定詞に書き換えられることがあります。

動名詞: My hobby is collecting stamps. (私の趣味は切手を集めることです。)
不定詞: My hobby is to collect stamps. (私の趣味は切手を集めることです。)

こちらも、動名詞の方がより自然に感じられることがあります。

3. 特定の動詞の後:

like, love, hate, start, begin, continue, prefer などの動詞は、目的語として動名詞と不定詞の両方を取ることができ、意味はほとんど変わりません。

動名詞: I like playing the guitar. (私はギターを弾くのが好きです。)
不定詞: I like to play the guitar. (私はギターを弾くのが好きです。)

書き換えが難しい場合・意味が変わる場合:

前置詞の目的語: 動名詞は前置詞の目的語になることができますが、不定詞は通常できません。
- He is good at speaking English. (彼は英語を話すのが得意です。)
- He is good at to speak English. (不自然)
特定の動詞の後:enjoy, finish, mind, stop など、動名詞のみを目的語とする動詞の場合、不定詞に書き換えることはできません。
- I enjoy playing soccer. (私はサッカーをするのが好きです。)
- I enjoy to play soccer. (誤り)
意味が変わる動詞:remember, forget, stop, try など、動名詞と不定詞で意味が変わる動詞の場合、安易な書き換えはできません。
- I remembered seeing him. (彼に会ったことを覚えている。)
- I remembered to see him. (彼に会うことを忘れずにいた。)