【to:前置詞】”to”とは?類似表現・”to”の後に”~ing”(動名詞)が来る場合を知りイメージをつかもう!(練習問題付き)

前置詞toの基本について知ろう

前置詞「to」は、英語の中でも非常に多岐にわたる意味と用法を持つ重要な単語です。場所、方向、時間、目的、関係性など、様々な概念を結びつける役割を果たします。主な意味と使い方を詳しく見ていきましょう。

1. 方向・到達点:「~へ」「~に」

  • 物理的な方向: ある場所から別の場所への移動や方向を示します。
    • 例:「I’m going to the store.」(私は店へ行きます。)
    • 例:「Turn left to the next corner.」(次の角を左に曲がってください。)
    • 例:「The bird flew to the tree.」(鳥は木へ飛んでいった。)
  • 抽象的な方向・到達点: 目標、状態、結果などへの到達を示します。
    • 例:「He worked hard to achieve his goal.」(彼は目標を達成するために一生懸命働いた。)
    • 例:「The music changed to a faster tempo.」(音楽はより速いテンポに変わった。)
    • 例:「She tore the letter to pieces.」(彼女はその手紙をばらばらに破った。)

2. 時間:「~まで」

  • 特定の時点までの期間を示します。
    • 例:「I will be here to five o’clock.」(私は5時までここにいます。)
    • 例:「The library is open from 9 am to 9 pm.」(図書館は午前9時から午後9時まで開いています。)

3. 目的:「~するために」

  • 動詞の不定詞(to + 動詞の原形)と組み合わせて、行動の目的を示します。
    • 例:「I went to the library to study.」(私は勉強するために図書館へ行った。)
    • 例:「She saved money to buy a new car.」(彼女は新しい車を買うためにお金を貯めた。)

4. 関係性:「~に対して」「~にとって」「~に」

  • 人や物事との関係:
    • 例:「He was kind to me.」(彼は私に親切だった。)
    • 例:「What’s the answer to this question?」(この質問の答えは何ですか?)
    • 例:「This is a key to the front door.」(これは玄関の鍵です。)
  • 比較や対照:
    • 例:「He prefers coffee to tea.」(彼は紅茶よりコーヒーが好きです。)
    • 例:「They reacted differently to the news.」(彼らはその知らせに異なる反応を示した。)

5. 数量や割合:「~につき」「~に対して」

  • 単位や割合を示すことがあります。
    • 例:「The ratio of students to teachers is 20 to 1.」(生徒対教師の比率は20対1です。)
    • 例:「He drives at 60 kilometers to the hour.」(彼は時速60キロで運転します。)

6. 感情や反応の対象:「~に」

  • 特定の感情や反応の対象を示すことがあります。
    • 例:「I was surprised to hear the news.」(私はその知らせを聞いて驚いた。)
    • 例:「They were angry to see the damage.」(彼らはその損害を見て怒った。)

7. 不定詞の一部:

  • 「to + 動詞の原形」で不定詞を形成し、名詞的、形容詞的、副詞的な働きをします。上記3の目的の用法もこれに含まれます。
    • 名詞的用法: 「To learn a new language is challenging.」(新しい言語を学ぶことは難しい。)
    • 形容詞的用法: 「I have a book to read.」(私は読むべき本がある。)
    • 副詞的用法: 「He woke up early to catch the train.」(彼は電車に乗るために早く起きた。)

8. その他の用法:

  • 所有格の後: 「the house of my parents」のように所有を表す「of」の代わりに使われることがあります(やや古風な表現)。
    • 例:「a friend to my father」(私の父の友人)

toの類似表現について知ろう

前置詞「to」は非常に多岐にわたる意味を持つため、その類似表現も文脈によって様々です。主な意味合いごとに、類似の表現をいくつかご紹介します。

1. 方向・到達点:「~へ」「~に」の類似表現

  • towards: 「~の方へ」「~に向かって」。「to」よりも漠然とした方向を示すことが多いです。
    • 例:「He walked towards the park.」(彼は公園の方へ歩いた。)
  • in the direction of: 「~の方向に」。
    • 例:「She pointed in the direction of the mountains.」(彼女は山の方を指さした。)
  • at: 特定の場所や点を指す場合に。「~に」。
    • 例:「Look at the blackboard.」(黒板を見てください。)
    • 例:「Throw the ball at the target.」(的にボールを投げて。)
  • onto: 「~の上へ」(動きを伴う)。
    • 例:「The cat jumped onto the table.」(猫はテーブルの上へ飛び乗った。)
  • into: 「~の中へ」(動きを伴う)。
    • 例:「He went into the room.」(彼は部屋の中へ入った。)
  • up to: 「~まで」(到達点を示す)。
    • 例:「The water rose up to my knees.」(水は私の膝まで上がってきた。)
  • as far as: 「~まで」(距離や範囲の限界を示す)。
    • 例:「We walked as far as the river.」(私たちは川まで歩いた。)

2. 時間:「~まで」の類似表現

  • until / till: 「~まで」。時間的な限界を示す、最も一般的な表現です。
    • 例:「I will wait until six o’clock.」(私は6時まで待ちます。)
    • 例:「Stay here till the rain stops.」(雨が止むまでここにいてください。)
  • by: 「~までに」。期限を示す場合に用います。
    • 例:「Please submit your report by Friday.」(金曜日までにレポートを提出してください。)

3. 目的:「~するために」の類似表現

  • in order to + 動詞の原形: よりフォーマルな「~するために」。
    • 例:「He studied hard in order to pass the exam.」(彼は試験に合格するために一生懸命勉強した。)
  • so as to + 動詞の原形: 同様にフォーマルな「~するために」。否定形は「so as not to」。
    • 例:「She spoke clearly so as to be understood.」(彼女は理解されるように明瞭に話した。)
  • for the purpose of + 動名詞: 「~という目的で」。
    • 例:「He went there for the purpose of attending the conference.」(彼は会議に出席するという目的でそこへ行った。)

4. 関係性:「~に対して」「~にとって」「~に」の類似表現

  • for: 「~のために」「~にとって」。利益や目的、理由などを示すことが多いです。
    • 例:「This gift is for you.」(これはあなたへのプレゼントです。)
    • 例:「It’s important for your health.」(それはあなたの健康にとって重要です。)
  • with: 「~と共に」「~に関して」。
    • 例:「I agree with you.」(私はあなたに同意します。)
    • 例:「What’s wrong with this computer?」(このコンピューターのどこが悪いのですか?)
  • about: 「~について」。
    • 例:「They talked about the movie.」(彼らはその映画について話しました。)
  • regarding / concerning: 「~に関して」(ややフォーマル)。
    • 例:「I have a question regarding the schedule.」(スケジュールに関して質問があります。)
  • of: 所有、属性、部分などを表します。「~の」。
    • 例:「The opinion of the experts.」(専門家たちの意見。)

5. 数量や割合:「~につき」「~に対して」の類似表現

  • per: 「~につき」。単位を示す場合に用います。
    • 例:「The speed limit is 60 kilometers per hour.」(制限速度は時速60キロです。)
  • for every: 「~ごとに」「~につき」。
    • 例:「They give one free ticket for every two purchased.」(購入2枚ごとに1枚無料チケットがもらえます。)

6. 感情や反応の対象:「~に」の類似表現

  • at: 驚き、怒りなどの感情の対象を示すことがあります。
    • 例:「I was surprised at his reaction.」(私は彼の反応に驚いた。)
  • by: 受動態で動作の主体を示す場合に。
    • 例:「The window was broken by the storm.」(窓は嵐によって壊された。)

前置詞toのあとに~ing(動名詞)が来る場合

前置詞「to」の後に「~ing」(動名詞)が来る場合、いくつかのパターンと注意点があります。

1. 特定の句動詞や表現の一部として:

多くの句動詞や決まった表現では、「to」が前置詞として機能し、その後に動名詞が続きます。この場合の「to」は不定詞の「to」(to + 動詞の原形)とは異なります。

  • look forward to ~ing: ~するのを楽しみに待つ
    • 例:「I’m looking forward to seeing you again.」(あなたにまた会えるのを楽しみにしています。)
  • be used to ~ing: ~することに慣れている
    • 例:「I’m used to waking up early.」(私は早く起きることに慣れています。)
  • get used to ~ing: ~することに慣れる
    • 例:「It took me a while to get used to living in a big city.」(大都市に住むことに慣れるのにしばらく時間がかかりました。)
  • object to ~ing: ~することに反対する
    • 例:「I object to waiting any longer.」(これ以上待つことに反対します。)
  • be opposed to ~ing: ~することに反対している
    • 例:「She is opposed to building a new highway here.」(彼女はここに新しい高速道路を建設することに反対しています。)
  • contribute to ~ing: ~することに貢献する
    • 例:「His research contributed to finding a cure for the disease.」(彼の研究はその病気の治療法を見つけることに貢献しました。)
  • devote oneself to ~ing: ~することに専念する
    • 例:「He devoted himself to studying classical music.」(彼はクラシック音楽の研究に専念しました。)
  • dedicate oneself to ~ing: ~することに尽力する
    • 例:「She dedicated herself to helping the homeless.」(彼女はホームレスの人々を助けることに尽力しました。)
  • lead to ~ing: ~することにつながる
    • 例:「Stress can lead to having health problems.」(ストレスは健康上の問題を引き起こす可能性があります。)
  • result in ~ing: ~という結果になる
    • 例:「The heavy rain resulted in flooding the streets.」(大雨で通りが浸水しました。)
  • succeed in ~ing: ~することに成功する
    • 例:「He succeeded in passing the difficult exam.」(彼はその難しい試験に合格することに成功しました。)
  • insist on ~ing: ~することを主張する
    • 例:「She insisted on paying for the meal.」(彼女はその食事代を払うと主張しました。)
  • plan on ~ing: ~するつもりである
    • 例:「We’re planning on going to Hawaii next year.」(私たちは来年ハワイに行くつもりです。)
  • rely on ~ing: ~することに頼る
    • 例:「He relies on taking the bus to work.」(彼は仕事に行くのにバスに乗ることに頼っています。)
  • be committed to ~ing: ~することに尽力している、~することを約束している
    • 例:「The company is committed to reducing its carbon footprint.」(その会社は二酸化炭素排出量を削減することに尽力しています。)

2. 「to」が方向や関係性を示す前置詞で、その後に動名詞が目的語として続く場合:

この場合、「to」は特定の動詞や名詞と結びついて、方向や関係性を示し、その行為の対象として動名詞が置かれます。

  • admit to ~ing: ~したことを認める
    • 例:「He admitted to stealing the money.」(彼はお金を盗んだことを認めました。)
  • confess to ~ing: ~したことを告白する
    • 例:「She confessed to making a mistake.」(彼女は間違いを犯したことを告白しました。)
  • look forward to ~ing: (上記参照)
  • a key to ~ing: ~するための鍵
    • 例:「Hard work is a key to achieving success.」(勤勉は成功を達成するための鍵です。)
  • an alternative to ~ing: ~することの代替案
    • 例:「Cycling is a good alternative to driving to work.」(サイクリングは仕事に行くのに運転することの代替案として良いです。)

注意点:

  • 不定詞の「to」との区別が重要です。 不定詞の「to」の後には動詞の原形が来ます。
    • 不定詞の例:「I went to study at the library.」(私は図書館へ勉強しに行った。)
    • 前置詞の例:「I’m looking forward to studying with you.」(あなたと勉強するのを楽しみにしています。)
  • どの表現で「to + ~ing」が使われるかは、個々の句動詞や表現を覚える必要があります。
  • 文脈によって「to」が前置詞なのか不定詞の一部なのかを判断することが大切です。

toに関連する練習問題に挑戦しよう!

英文和訳

次の英文を日本語に訳してください。

  1. She went to Italy to study art.
  2. I’m looking forward to seeing you next week.
  3. The library is open from 9 am to 5 pm.
  4. He prefers coffee to tea in the morning.
  5. They objected to building a new factory in the area.

和文英訳

次の日本語を英語に訳してください。

  1. 私は新しい本を読むために図書館へ行きました。
  2. 彼は日本へ旅行することを楽しみにしています。
  3. 会議は午前10時から正午までです。
  4. 彼女は犬よりも猫が好きです。
  5. 私たちはその計画に反対しました。

解答

英文和訳

  1. 彼女は芸術を学ぶためにイタリアへ行きました。
  2. 私は来週あなたに会えるのを楽しみにしています。
  3. 図書館は午前9時から午後5時まで開いています。
  4. 彼は朝は紅茶よりもコーヒーが好きです。
  5. 彼らはその地域に新しい工場を建設することに反対しました。

和文英訳

  1. I went to the library to read a new book.
  2. He is looking forward to traveling to Japan.
  3. The meeting is from 10 am to noon.
  4. She prefers cats to dogs.
  5. We objected to the plan.

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