【must:助動詞】”must”とは?類似表現・日常会話の例を知りイメージをつかもう!(練習問題付き)

mustの基本について知ろう

「must」は英語の助動詞で、非常に重要な単語の一つです。主に以下のような意味合いを持ちます。

1. 義務・必要性:「~しなければならない」

  • 強い義務や必要性を表します。話し手の主観的な判断による場合と、規則や状況による客観的な必要性の両方を含みます。
    • 例:「You must finish your homework before dinner.」(夕食前に宿題を終えなければなりません。)
    • 例:「We must wear a seatbelt in the car.」(私たちは車の中でシートベルトを着用しなければなりません。)
    • 例:「He must see a doctor immediately.」(彼はすぐに医者に診てもらわなければなりません。)

2. 推量・確信:「~に違いない」

  • 強い確信を持って推測する意味合いを表します。根拠となる事実や状況がある場合に用いられます。
    • 例:「She hasn’t eaten all day. She must be very hungry.」(彼女は一日中何も食べていない。とてもお腹が空いているに違いない。)
    • 例:「He speaks English so fluently. He must have lived abroad.」(彼はとても流暢に英語を話す。海外に住んでいたに違いない。)
    • 例:「The lights are on. They must be home.」(明かりがついている。彼らは家にいるに違いない。)

3. 禁止(否定形:「must not / mustn’t」):「~してはいけない」

  • 強い禁止を表します。
    • 例:「You must not touch that wire. It’s dangerous.」(そのワイヤーに触ってはいけません。危険です。)
    • 例:「Students mustn’t use their phones during the exam.」(生徒は試験中に携帯電話を使用してはいけません。)

「have to」との違い

「must」と似た意味を持つ「have to」がありますが、ニュアンスには違いがあります。

  • must: 話し手の主観的な判断による必要性や義務、強い確信に基づく推量によく使われます。また、フォーマルな場面や規則などを表す場合にも用いられます。
  • have to: 外的な要因(規則、状況など)による必要性や義務を表すことが多いです。客観的な状況に基づいて「~しなければならない」というニュアンスが強くなります。
    • 例:「I must call my mother. She’ll be worried.」(母に電話しなければならない。心配するだろうから。)(主観的な必要性)
    • 例:「I have to wear a uniform at work.」(私は職場で制服を着なければならない。)(客観的な規則)

過去形・未来形

「must」自体には過去形や未来形はありません。過去の義務や必要性を表す場合は「had to」、未来の義務や必要性を表す場合は「will have to」が使われます。

  • 過去:「I had to work late last night.」(昨夜は遅くまで働かなければなりませんでした。)
  • 未来:「I will have to finish this report by tomorrow.」(明日までにこのレポートを終わらせなければならないでしょう。)

疑問形

「must」の疑問形は、義務や必要性を尋ねる場合と、強い推量を尋ねる場合があります。

  • 義務・必要性:「Must I finish this now?」(今これを終わらせなければなりませんか?)
  • 推量:「Must that be John? He said he wouldn’t be here until later.」(あれはジョンに違いない?彼はもっと遅くまでここにはいないと言っていたけど。)

まとめ

「must」は、文脈によって「~しなければならない」という強い義務・必要性、「~に違いない」という強い推量・確信、「~してはいけない」という強い禁止の意味を持ちます。「have to」との違いや、過去形・未来形の表現にも注意が必要です。

mustの類似表現について知ろう

「must」の類似表現は、伝えたいニュアンスによっていくつかあります。

1. 義務・必要性:「~しなければならない」の類似表現

  • have to: 「must」よりも客観的な必要性や義務を表すことが多いです。規則、状況、他人からの指示などによる「~しなければならない」というニュアンスが強くなります。
    • 例:「You have to show your passport at the airport.」(空港でパスポートを提示しなければなりません。)
  • need to: 「have to」よりもやや弱い必要性を表します。「~する必要がある」というニュアンスです。
    • 例:「I need to buy groceries today.」(今日、食料品を買う必要があります。)
  • ought to: 道徳的な義務や推奨、当然の行為などを表します。「~すべきだ」というニュアンスです。「should」と似ていますが、やや強い響きがあります。
    • 例:「We ought to respect our elders.」(私たちは年長者を尊敬すべきです。)
  • should: 義務や推奨、アドバイスなどを表します。「~すべきだ」「~した方がいい」というニュアンスです。「ought to」よりも一般的で、幅広い状況で使えます。
    • 例:「You should get some rest.」(あなたは少し休むべきです。)
  • be supposed to: 予定、義務、規則などによって「~することになっている」「~するはずだ」という意味を表します。
    • 例:「We are supposed to be there by 9 am.」(私たちは午前9時までにそこにいることになっています。)
  • be required to: 規則や法律などによって「~することを要求される」「~しなければならない」という意味を表す、フォーマルな表現です。
    • 例:「All employees are required to attend the safety training.」(すべての従業員は安全研修に参加することを要求されます。)
  • it is necessary to / it’s necessary that: 「~する必要がある」という必要性を強調する表現です。
    • 例:「It is necessary to submit the application by Friday.」(金曜日までに申請書を提出する必要があります。)
    • 例:「It’s necessary that you arrive on time.」(あなたが時間通りに到着する必要があります。)

2. 推量・確信:「~に違いない」の類似表現

  • must be: 「must」の推量の意味そのものです。
  • have to be: 論理的な結論として「~に違いない」という意味合いで使われることがあります。
    • 例:「He’s been studying for hours. He has to be tired.」(彼は何時間も勉強している。疲れているに違いない。)
  • must have + 過去分詞: 過去の事柄に対する強い推量を表します。「~だったに違いない」
    • 例:「She didn’t answer the phone. She must have been sleeping.」(彼女は電話に出なかった。寝ていたに違いない。)
  • have had to + 過去分詞: 過去の事柄に対する論理的な強い推量を表します。「~だったに違いない」
    • 例:「The road was blocked. They have had to take a detour.」(道が封鎖されていた。彼らは迂回しなければならなかったに違いない。)
  • be bound to: 高い確率で未来のことが「~になるはずだ」「~に違いない」という意味を表します。
    • 例:「With such a talented team, they are bound to win.」(そんな才能のあるチームなら、彼らはきっと勝つだろう。)
  • be sure to / be certain to: 確信を持って未来のことが「きっと~するだろう」という意味を表します。
    • 例:「He’s been practicing hard. He is sure to pass the audition.」(彼は一生懸命練習している。きっとオーディションに合格するだろう。)

3. 禁止:「~してはいけない」の類似表現

  • must not / mustn’t: 「must」の否定形そのものです。
  • cannot / can’t: より一般的な禁止の表現です。「~できない」という不可能の意味合いも持ちますが、文脈によっては禁止の意味になります。
    • 例:「You cannot park here.」(ここに駐車してはいけません。)
  • may not: 「~してはいけない」という許可の否定を表す、ややフォーマルな表現です。
    • 例:「Students may not leave the classroom without permission.」(生徒は許可なしに教室から出てはいけません。)
  • are not allowed to: 「~することを許されていない」「~してはいけない」という意味を表します。
    • 例:「Visitors are not allowed to take pictures inside the museum.」(訪問者は博物館の中で写真を撮ることを許されていません。)
  • it is forbidden to / it’s forbidden to: 「~することは禁じられている」という強い禁止を表すフォーマルな表現です。
    • 例:「It is forbidden to smoke in this area.」(この区域での喫煙は禁じられています。)

must 日常会話の使用例

「must」は日常会話でもよく使われますが、少し強めのニュアンスを持つため、「have to」や「need to」など、より柔らかい表現に言い換えられることも多いです。それでも、特定の状況では非常に自然に使われます。いくつか日常会話での「must」の例を見てみましょう。

1. 強い義務感や必要性を伝える場合:

  • 朝、寝坊した時:
    • “Oh no! I must hurry or I’ll be late for work!” (やばい!急がなきゃ仕事に遅れる!)
    • “I must remember to set my alarm earlier tomorrow.” (明日はもっと早くアラームをセットしなきゃ。)
  • 大切な約束がある時:
    • “I must be on time for my doctor’s appointment.” (医者の予約には絶対に時間通りに行かなきゃ。)
    • “We must not forget to buy a gift for Sarah’s birthday.” (サラの誕生日プレゼントを買うのを忘れちゃだめだよ。)
  • ルールや指示を伝える時 (少し強め):
    • “You must wear your seatbelt in the back seat too.” (後部座席でもシートベルトを締めなければいけませんよ。)
    • “Everyone must wash their hands before eating.” (みんな、食べる前に手を洗わなければなりません。)

2. 強い推測や確信を示す場合:

  • 相手の様子を見て:
    • “You look exhausted. You must be really tired.” (すごく疲れてるね。本当に疲れているに違いない。)
    • “He hasn’t replied to my messages all day. He must be busy.” (彼は一日中私のメッセージに返信してこない。きっと忙しいんだろう。)
  • 状況証拠から:
    • “The lights are on in their house. They must be home.” (家の明かりがついている。彼らは家にいるに違いない。)
    • “This cake tastes amazing! You must have used a secret ingredient.” (このケーキ、すごく美味しい!何か秘密の材料を使ったに違いない。)

3. 自分自身への強い決意や意気込みを示す場合:

  • 目標を立てた時:
    • “I must start exercising regularly.” (絶対に定期的に運動を始めよう。)
    • “I must study harder for the next exam.” (次の試験に向けてもっと一生懸命勉強しなきゃ。)

4. 強い禁止や忠告をする場合:

  • 危険な状況:
    • “You must not touch that! It’s hot.” (それに触っちゃだめ!熱いよ。)
    • “We mustn’t forget to lock the door when we leave.” (出かける時は必ずドアをロックしなきゃ。)

会話例:

  • A: “I’m so stressed about this presentation tomorrow.” (明日のプレゼン、すごくストレスだよ。)
  • B: “You’ve prepared really well. You must be feeling nervous, but I’m sure you’ll do great.” (すごく準備したじゃない。緊張するだろうけど、きっとうまくいくよ。)
  • A: “Where’s my phone? I can’t find it anywhere.” (携帯どこだ?どこにも見当たらない。)
  • B: “You must have left it in the living room. I saw you using it there earlier.” (リビングに置いてきたんじゃない?さっきそこで使ってたの見たよ。)

mustに関連する練習問題に挑戦しよう!

英文和訳

次の英文を日本語に訳してください。

  1. You must finish this report by Friday.
  2. She must be very happy about her promotion.
  3. We mustn’t forget to lock the door when we leave.
  4. He said you had to call him as soon as possible.
  5. They should have known better than to go out in that storm.

和文英訳

次の日本語を英語に訳してください。

  1. あなたはもっと早く起きなければなりません。
  2. 彼はその知らせを聞いて、とても驚いたに違いありません。
  3. 私たちはこの規則に従わなければなりません。
  4. 彼女は医者に診てもらう必要がありました。
  5. 彼らはもっと注意深くあるべきでした。

解答

英文和訳

  1. あなたは金曜日までにこのレポートを終えなければなりません。
  2. 彼女は昇進についてとても喜んでいるに違いありません。
  3. 私たちは出かける時にドアをロックするのを忘れてはいけません。
  4. 彼はあなたができるだけ早く彼に電話しなければならなかったと言いました。
  5. 彼らはあの嵐の中を出かけるべきではなかったのに。

和文英訳

  1. You must wake up earlier. / You have to wake up earlier. / You need to wake up earlier.
  2. He must have been very surprised to hear the news.
  3. We must follow this rule. / We have to follow this rule.
  4. She had to see a doctor. / She needed to see a doctor.
  5. They should have been more careful.

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