【疑問文:文法】”疑問文”とは?疑問文の種類や受け答えを整理してコミュニケーションを円滑にしよう!(練習問題付き)

疑問文の基本について知ろう

英語の疑問文は、情報を尋ねるための文です。様々な種類があり、尋ねたい内容やニュアンスによって使い分けられます。主な疑問文の種類と作り方を解説します。

1. Yes/No 疑問文 (Yes/No Questions)

  • 尋ねたい内容: 「はい」または「いいえ」で答えられる質問。
  • 作り方:
    • be動詞の疑問文: be動詞 (am, is, are, was, were) を文頭に出し、主語と倒置させます。
      • 平叙文: You are a student.
      • 疑問文: Are you a student? (あなたは学生ですか?)
      • 平叙文: She was tired.
      • 疑問文: Was she tired? (彼女は疲れていましたか?)
    • 助動詞の疑問文: can, will, should, may, might, must などの助動詞を文頭に出し、主語と倒置させます。
      • 平叙文: You can speak English.
      • 疑問文: Can you speak English? (あなたは英語を話せますか?)
      • 平叙文: They will go to the party.
      • 疑問文: Will they go to the party? (彼らはパーティーに行きますか?)
    • 一般動詞の疑問文: do, does, did を文頭に置き、主語の後に動詞の原形を続けます。
      • 平叙文: You like coffee.
      • 疑問文: Do you like coffee? (あなたはコーヒーが好きですか?)
      • 平叙文: She plays tennis.
      • 疑問文: Does she play tennis? (彼女はテニスをしますか?)
      • 平叙文: They went to the zoo.
      • 疑問文: Did they go to the zoo? (彼らは動物園に行きましたか?)

2. Wh疑問文 (Wh- Questions)

  • 尋ねたい内容: who (誰), what (何), when (いつ), where (どこ), why (なぜ), how (どのように) などの疑問詞を使って、具体的な情報を尋ねる質問。
  • 作り方:
    • 疑問詞を文頭に置きます。
    • その後に、Yes/No 疑問文の語順 (be動詞、助動詞、または do/does/did + 主語 + 動詞の原形) を続けます。
      • Who are you? (あなたは誰ですか?)
      • What do you want? (あなたは何が欲しいですか?)
      • When did they arrive? (彼らはいつ到着しましたか?)
      • Where is the station? (駅はどこですか?)
      • Why are you so late? (なぜあなたはそんなに遅れたのですか?)
      • How do you feel? (気分はいかがですか?)
    • 疑問詞が主語となる場合: 疑問詞 (who, what) が文の主語となる場合は、語順は平叙文のようになります。
      • Who broke the window? (誰が窓を割ったのですか?)
      • What happened? (何が起こったのですか?)

3. 選択疑問文 (Alternative Questions)

  • 尋ねたい内容: 複数の選択肢の中から一つを選ばせる質問。「A or B? (Aですか、それともBですか?)」の形が多いです。
  • 作り方:
    • Yes/No 疑問文の形に、or で結んだ選択肢を加えます。
      • Are you a student or a teacher? (あなたは学生ですか、それとも先生ですか?)
      • Do you want coffee or tea? (コーヒーにしますか、それとも紅茶にしますか?)
      • Did they go by bus or by train? (彼らはバスで行きましたか、それとも電車で行きましたか?)

4. 付加疑問文 (Tag Questions)

  • 尋ねたい内容: 文の最後に付け加えられる短い疑問文で、相手に同意を求めたり、念を押したりする際に使われます。
  • 作り方:
    • 文が肯定文の場合、否定の付加疑問 (助動詞/be動詞の否定形 + 主語の代名詞) をつけます。
      • You are tired, aren’t you? (あなたは疲れているのですよね?)
      • He can swim, can’t he? (彼は泳げるのですよね?)
      • She likes chocolate, doesn’t she? (彼女はチョコレートが好きですよね?)
    • 文が否定文の場合、肯定の付加疑問 (助動詞/be動詞の肯定形 + 主語の代名詞) をつけます。
      • You aren’t busy, are you? (あなたは忙しくないのですよね?)
      • He can’t drive, can he? (彼は運転できないのですよね?)
      • She doesn’t like coffee, does she? (彼女はコーヒーが好きではないのですよね?)

5. 間接疑問文 (Indirect Questions)

  • 尋ねたい内容: 疑問文が他の文の一部として組み込まれた形。
  • 作り方:
    • 「I wonder…」「Could you tell me…?」「Do you know…?」などのフレーズの後に、疑問詞または if/whether を伴う節を続けます。
    • 疑問詞の後ろの語順は平叙文の語順 (主語 + 動詞) になります。
      • 直接疑問文: Where is the station?
      • 間接疑問文: Could you tell me where the station is? (駅がどこにあるか教えていただけますか?)
      • 直接疑問文: Does she like coffee?
      • 間接疑問文: I wonder if she likes coffee. (彼女がコーヒーが好きかどうか知りたいです。)

疑問文の受け答え方について知ろう

それぞれの疑問文の種類に対する一般的な受け答えの例を以下に示します。

1. Yes/No 疑問文 (Yes/No Questions)

  • 疑問: Are you a student? (あなたは学生ですか?)
    • 肯定の答え: Yes, I am. (はい、そうです。)
    • 否定の答え: No, I’m not. (いいえ、違います。)
    • 短い答え: Yes. / No. (よりカジュアルな答え方)
  • 疑問: Can you speak English? (あなたは英語を話せますか?)
    • 肯定の答え: Yes, I can. (はい、できます。)
    • 否定の答え: No, I can’t. (いいえ、できません。)
    • 短い答え: Yes. / No.
  • 疑問: Do you like coffee? (あなたはコーヒーが好きですか?)
    • 肯定の答え: Yes, I do. (はい、好きです。)
    • 否定の答え: No, I don’t. (いいえ、好きではありません。)
    • 短い答え: Yes. / No.

2. Wh疑問文 (Wh- Questions)

  • 疑問: Who are you? (あなたは誰ですか?)
    • 答え: I’m Taro Tanaka. (田中太郎です。)
  • 疑問: What do you want? (あなたは何が欲しいですか?)
    • 答え: I want a cup of tea. (紅茶が一杯欲しいです。)
  • 疑問: When did they arrive? (彼らはいつ到着しましたか?)
    • 答え: They arrived yesterday. (彼らは昨日到着しました。)
  • 疑問: Where is the station? (駅はどこですか?)
    • 答え: It’s over there. (あちらにあります。) / It’s about a ten-minute walk. (徒歩10分くらいです。)
  • 疑問: Why are you so late? (なぜあなたはそんなに遅れたのですか?)
    • 答え: Because the train was delayed. (電車が遅れたからです。)
  • 疑問: How do you feel? (気分はいかがですか?)
    • 答え: I feel fine, thank you. (元気です、ありがとう。) / I’m a little tired. (少し疲れています。)
  • 疑問 (主語が疑問詞): Who broke the window? (誰が窓を割ったのですか?)
    • 答え: John broke it. (ジョンが割りました。)
  • 疑問 (主語が疑問詞): What happened? (何が起こったのですか?)
    • 答え: There was an accident. (事故がありました。)

3. 選択疑問文 (Alternative Questions)

  • 疑問: Are you a student or a teacher? (あなたは学生ですか、それとも先生ですか?)
    • 答え: I’m a student. (私は学生です。) / I’m a teacher. (私は先生です。)
  • 疑問: Do you want coffee or tea? (コーヒーにしますか、それとも紅茶にしますか?)
    • 答え: I’d like coffee, please. (コーヒーをお願いします。) / Tea, please. (紅茶をお願いします。)
  • 疑問: Did they go by bus or by train? (彼らはバスで行きましたか、それとも電車で行きましたか?)
    • 答え: They went by train. (彼らは電車で行きました。)

4. 付加疑問文 (Tag Questions)

  • 疑問: You are tired, aren’t you? (あなたは疲れているのですよね?)
    • 同意の答え: Yes, I am. (ええ、そうです。)
    • 不同意の答え: No, I’m not. (いいえ、違います。)
  • 疑問: He can swim, can’t he? (彼は泳げるのですよね?)
    • 同意の答え: Yes, he can. (ええ、できます。)
    • 不同意の答え: No, he can’t. (いいえ、できません。)
  • 疑問: You aren’t busy, are you? (あなたは忙しくないのですよね?)
    • 同意の答え: No, I’m not. (ええ、忙しくありません。)
    • 不同意の答え: Yes, I am. (いいえ、忙しいです。)

5. 間接疑問文 (Indirect Questions)

  • 疑問: Could you tell me where the station is? (駅がどこにあるか教えていただけますか?)
    • 答え: Yes, it’s over there. (はい、あちらにあります。) / Sorry, I don’t know. (すみません、わかりません。)
  • 疑問: I wonder if she likes coffee. (彼女がコーヒーが好きかどうか知りたいです。)
    • 答え: I think she does. (彼女は好きだと思います。) / I don’t think so. (そうは思いません。) / Yes, she does. / No, she doesn’t.

発展的な疑問文について知ろう

基本的な疑問文の形を理解した上で、さらに複雑な疑問文を使いこなせるようになると、より自然で豊かなコミュニケーションが可能になります。ここでは、疑問文の発展的な内容として、以下のようなポイントに焦点を当てて解説します。

1. 否定疑問文 (Negative Questions)

  • 形: Isn’t it…? Don’t you…? Haven’t they…? など、be動詞、助動詞、do/does/did の否定形を文頭に置いた疑問文。
  • 意味:
    • 確認や同意を求める: 「~ではないのですか?」「~しませんか?」というニュアンスで、相手の同意や確認を期待する。
      • Isn’t this a beautiful day? (今日は美しい日ではありませんか? → 美しい日ですよね?)
      • Don’t you like pizza? (あなたはピザが好きではないのですか? → ピザ好きですよね?)
      • Haven’t they arrived yet? (彼らはまだ到着していないのですか? → もう到着しているはずですよね?)
    • 驚きや反論を表す: 予想外の事態に対して驚きを表したり、相手の意見に反論したりするニュアンスを含むことがある。
      • Didn’t I tell you that? (それをあなたに言いませんでしたか? → 言ったはずですよ!)
      • Can’t you see what’s happening? (何が起こっているかわからないのですか? → 見ればわかるでしょう!)

2. 疑問詞 + 強調語句 (ever, on earth, in the world など)

  • 形: who ever, what on earth, where in the world, why ever, how on earth など、疑問詞を強調する語句を加えることで、驚き、困惑、いらだちなどの感情を込めた疑問文を作ることができます。
  • 意味: 「一体全体~」「いったい~」というニュアンスで、強い疑問や感情を表す。
    • Who ever would say such a thing? (一体誰がそんなことを言うだろうか?)
    • What on earth are you doing? (いったい全体、あなたは何をしているのですか?)
    • Where in the world did you find that? (いったい世界のどこでそんなものを見つけたのですか?)
    • Why ever did he leave so suddenly? (一体なぜ彼はそんなに突然去ったのだろうか?)
    • How on earth did you manage to do that? (いったいどうやってあなたはそれをやり遂げたのですか?)

3. 修辞疑問文 (Rhetorical Questions)

  • 形: Yes/No 疑問文または Wh疑問文の形をとりますが、答えを求めているのではなく、話し手の主張を強調したり、聞き手に考えさせたりする目的で使われます。
  • 意味: 答えは明白であるか、または答えを期待していない。
    • Isn’t it obvious? (それは明白ではないですか? → 明らかでしょう。)
    • Who cares? (誰が気にするだろうか? → 誰も気にしない。)
    • What else could I do? (他に私に何ができたというのですか? → 何もできなかった。)
    • Doesn’t everyone want to be happy? (誰もが幸せになりたいと思わないだろうか? → みんなそう思う。)

4. 間接疑問文の応用

  • 疑問詞 + to 不定詞: Wh疑問詞 (what, where, when, how, who) の後に to 不定詞を続けることで、何をするべきか、どこへ行くべきか、いつするべきかなどの疑問を表すことができます。
    • I don’t know what to do. (私は何をすべきかわからない。)
    • Could you tell me where to go? (どこへ行くべきか教えていただけますか?)
    • He hasn’t decided when to leave. (彼はいつ出発すべきか決めていない。)
    • She explained how to solve the problem. (彼女はその問題をどう解決すべきか説明した。)
    • They couldn’t agree on who to invite. (彼らは誰を招待すべきかで合意できなかった。)
  • 前置詞 + 疑問詞: about what, for whom, with whom などの形で、疑問の内容をより具体的に示すことができます。
    • What are you talking about? (あなたは何について話しているのですか?)
    • About what are you talking? (あなたは何について話しているのですか?) – よりフォーマルな言い方
    • Who are you waiting for? (あなたは誰を待っているのですか?)
    • For whom are you waiting? (あなたは誰を待っているのですか?) – よりフォーマルな言い方

5. 倒置を用いた疑問文 (強調やフォーマルな表現)

  • so / neither / nor + be動詞 / 助動詞 + 主語: 同意や否定の同意を示す際に、疑問文の形を借りて強調する。
    • “I’m tired.” “So am I.” (「疲れたよ。」「私もです。」)
    • “He can’t swim.” “Neither can I.” / “Nor can I.” (「彼は泳げません。」「私もです。」)
  • only + 副詞句 / 副詞節 を文頭に置いた場合の倒置: 特定の状況を強調する。
    • Only after I checked twice did I realize my mistake. (二度確認して初めて、私は自分の間違いに気づいた。)

これらの発展的な疑問文を理解し、適切に使えるようになると、より細やかな感情や意図を伝えることができ、コミュニケーションがよりスムーズで深みのあるものになります。ぜひ、これらの表現を意識して英語に触れてみてください。

疑問文に関連する練習問題に挑戦しよう

練習問題

1. 次の文を疑問文にしなさい。

  1. She is a doctor. (Yes/No 疑問文)
  2. They went to the park yesterday. (Yes/No 疑問文)
  3. He can play the guitar. (Yes/No 疑問文)
  4. You like pizza. (Yes/No 疑問文)
  5. The train will arrive soon. (Yes/No 疑問文)
  6. He lives in Tokyo. (Where を使った Wh疑問文)
  7. She is reading a book. (What を使った Wh疑問文)
  8. They arrived at 9 am. (When を使った Wh疑問文)
  9. He is tired. (Why を使った Wh疑問文)
  10. You go to school by bus. (How を使った Wh疑問文)

2. 次の文に適切な付加疑問をつけなさい。

  1. You are happy, ( )?
  2. He can’t drive, ( )?
  3. She likes coffee, ( )?
  4. They didn’t go to the party, ( )?
  5. It is cold today, ( )?

3. 次の文を否定疑問文にしなさい。

  1. You know him.
  2. She was late.
  3. They have finished their homework.
  4. He wants to go.
  5. It is raining.

4. ( )内の語句を使って、次の日本語に合う疑問文を作りなさい。

  1. 一体全体、彼は何を言っているのですか? (what / on earth)
  2. あなたはコーヒーが好きではないのですか? (don’t / you)
  3. 誰がそんなことを信じるだろうか? (who / ever)
  4. 彼女はいつ出発するべきか教えていただけますか? (when / to leave / could you tell me)
  5. それは明白ではないですか? (isn’t / it)

解答

1. 疑問文

  1. Is she a doctor?
  2. Did they go to the park yesterday?
  3. Can he play the guitar?
  4. Do you like pizza?
  5. Will the train arrive soon?
  6. Where does he live?
  7. What is she reading?
  8. When did they arrive?
  9. Why is he tired?
  10. How do you go to school?

2. 付加疑問

  1. aren’t you
  2. can he
  3. doesn’t she
  4. did they
  5. isn’t it

3. 否定疑問文

  1. Don’t you know him?
  2. Wasn’t she late?
  3. Haven’t they finished their homework?
  4. Doesn’t he want to go?
  5. Isn’t it raining?

4. 語句を使って疑問文を作る

  1. What on earth is he saying?
  2. Don’t you like coffee?
  3. Who ever would believe that?
  4. Could you tell me when to leave?
  5. Isn’t it obvious?

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