were to と would の違いについて
were to と would はどちらも仮定法の文でよく使われる助動詞ですが、それぞれが担う役割やニュアンスが異なります。
were to の役割
- 非現実的な未来の仮定: 現実には起こり得ない、または起こる可能性が低い未来の状況を仮定します。
- 丁寧な表現: will や shall を使うよりも、丁寧で控えめな印象を与えます。
- 可能性の低さ: 将来的に起こる可能性が低い、またはありえない状況を表現するのに適しています。
would の役割
- 仮定の結果: もし〜という条件が成立したら、…だろう、という結果を表します。
- 習慣的な行動: 過去において習慣的に行っていたことを表す場合もあります。
それぞれの文での働き
助動詞 | 意味 | 例文 |
---|---|---|
were to | 〜だったら、…だろう(非現実的な未来) | If I were to win the lottery, I would travel around the world. (もし宝くじに当たったら、世界中を旅するだろう。) |
would | 〜だろう(仮定の結果) | If it rained tomorrow, we would have to cancel the picnic. (もし明日雨が降ったら、ピクニックをキャンセルしなければならないだろう。) |
were to と would の違いをさらに詳しく解説
were to と would の役割
were to と would は、どちらも仮定法の文でよく使われる助動詞ですが、それぞれの役割が異なります。
- were to:
- 非現実的な未来の仮定: 現実には起こり得ない、または起こる可能性が低い未来の状況を仮定します。
- 丁寧な表現: will や shall を使うよりも、丁寧で控えめな印象を与えます。
- 可能性の低さ: 将来的に起こる可能性が低い、またはありえない状況を表現するのに適しています。
- would:
- 仮定の結果: もし〜という条件が成立したら、…だろう、という結果を表します。
- 習慣的な行動: 過去において習慣的に行っていたことを表す場合もあります。
- 丁寧な依頼: 依頼をより丁寧にする場合にも使われます。
具体的な例文と解説
助動詞 | 例文 | 意味 |
---|---|---|
were to | If I were to win the lottery, I would travel around the world. | もし宝くじに当たったら、世界中を旅するだろう。(非現実的な未来) |
would | If it rained tomorrow, we would have to cancel the picnic. | もし明日雨が降ったら、ピクニックをキャンセルしなければならないだろう。(仮定の結果) |
would | When I was a child, I would play in the park every day. | 子供の頃は、毎日公園で遊んでいた。(過去の習慣) |
would | Could you please open the window? It would be very nice. | 窓を開けていただけますか?そうしていただけると嬉しいです。(丁寧な依頼) |
were to と would の使い分けのポイント
- 非現実的な未来の状況: were to を使う。
- 仮定の結果: would を使う。
- 過去の習慣: would を使う。
- 丁寧な依頼: would を使う。
その他の注意点
- were to は、仮定法過去 の一種で、非現実的な未来の状況を表現する際に用いられます。
- would は、仮定法過去 や 仮定法過去完了 など、様々な文脈で使われます。
were to と would の違いを例文で詳しく解説
were to
- 非現実的な未来の仮定: 現実には起こり得ない、または起こる可能性が低い未来の状況を仮定します。
- 例: If I were to win the lottery, I would travel around the world. (もし宝くじに当たったら、世界中を旅するだろう。)
- この文では、「宝くじに当たる」ということが現実的に起こりにくい状況を仮定しています。
- 例: If I were to win the lottery, I would travel around the world. (もし宝くじに当たったら、世界中を旅するだろう。)
- 丁寧な表現: will や shall を使うよりも、丁寧で控えめな印象を与えます。
- 例: If you were to have any questions, please don’t hesitate to ask. (何かご質問があれば、遠慮なくお尋ねください。)
- 相手に丁寧に尋ねる表現として使われています。
- 例: If you were to have any questions, please don’t hesitate to ask. (何かご質問があれば、遠慮なくお尋ねください。)
- 可能性の低さ: 将来的に起こる可能性が低い、またはありえない状況を表現するのに適しています。
- 例: If it were to snow in Tokyo in July, I’d be very surprised. (もし7月に東京で雪が降ったら、とても驚くだろう。)
- 7月に東京で雪が降ることはほとんど考えられない状況を表しています。
- 例: If it were to snow in Tokyo in July, I’d be very surprised. (もし7月に東京で雪が降ったら、とても驚くだろう。)
would
- 仮定の結果: もし〜という条件が成立したら、…だろう、という結果を表します。
- 例: If I had more time, I would learn to play the guitar. ( もっと時間があれば、ギターを習いたい。)
- 「もっと時間があれば」という条件が成立した場合の、その結果を表しています。
- 例: If I had more time, I would learn to play the guitar. ( もっと時間があれば、ギターを習いたい。)
- 習慣的な行動: 過去において習慣的に行っていたことを表す場合もあります。
- 例: When I was a child, I would play in the park every day. (子供の頃は、毎日公園で遊んでいた。)
- 過去の習慣的な行動を表しています。
- 例: When I was a child, I would play in the park every day. (子供の頃は、毎日公園で遊んでいた。)
- 丁寧な依頼: 依頼をより丁寧にする場合にも使われます。
- 例: Would you please open the window? (窓を開けていただけますか?)
- 依頼をより丁寧にする表現として使われています。
- 例: Would you please open the window? (窓を開けていただけますか?)
まとめと比較
助動詞 | 用法 | ニュアンス | 例文 |
---|---|---|---|
were to | 非現実的な未来の仮定 | 丁寧、可能性が低い | If I were to meet the Queen, I would be very nervous. |
would | 仮定の結果、過去の習慣、丁寧な依頼 | 一般的な仮定、習慣、依頼 | If I had more time, I would learn to play the guitar. |
were to は、より非現実的で、可能性が低い未来の状況を仮定する際に使われます。一方、would は、仮定の結果、過去の習慣、丁寧な依頼など、より広い範囲で用いられます。
まとめ
- were to は、より非現実的で、可能性が低い未来の状況を仮定する際に使われます。
- would は、仮定の結果や過去の習慣を表す際に使われます。
- were to は、仮定法過去 の一種で、非現実的な未来の状況を表現する際に用いられます。
- would は、仮定法過去 や 仮定法過去完了 など、様々な文脈で使われます。
例:
- If I were to meet the Queen, I would be very nervous. (もし女王様にお会いしたら、とても緊張するだろう。)
- When I was a child, I would play in the park every day. (子供の頃、毎日公園で遊んでいた。)
were to と would の使い分けは、文脈によって変わってきます。どちらを使うべきか迷った場合は、文の意味や状況をしっかりと考えて、適切な助動詞を選びましょう。