「as it were」は、日本語で言うと**「いわば」「言ってみれば」という表現です。
これも実は仮定法(Subjunctive Mood)の仲間で、そのままでは少し大げさだったり、不適切な比喩を使うときに、「あえて言葉を和らげる」**ために使われます。
1. 「as it were」の正体: 比喩のクッション 🛋️
何かをたとえて言うときに、「(実際には違うけれど)言ってみればそういう状態だ」と断りを入れる役割をします。
- ニュアンス: 「いわば」「まるで〜のようなものだ」 🎭
- 役割: 比喩が極端すぎたり、言葉が少し不自然だったりするときに、聞き手に「これはたとえ話ですよ」と合図を送ります。
例文:
He is, as it were, a walking dictionary. 📖🚶
(彼は、いわば歩く辞書だ。)
2. なぜ仮定法なの? 🧐
形を分解してみると、理由がわかります。
- as: 〜のように
- it were: それが(実際には違うが)〜であるかのように
ここでも**「現実との距離感」を表す were(過去形)**が使われています。「実際には辞書じゃないけれど、もし辞書だとしたら……」というニュアンスがギュッと凝縮されて、固定フレーズになったものです。
3. 使い方のポイント: 挿入される位置 📍
「as it were」は、文の途中に**カンマで挟んで「挿入」**されることが非常に多いです。
- 位置1:たとえたい言葉の直前・直後
He is a grown-up baby, as it were.(彼はいわば、大きな赤ん坊だ。)
- 位置2:文の最後
She is my second mother, as it were.(彼女は、言ってみれば私の第二の母です。)
4. 「so to speak」との違い ⚖️
同じ「いわば」と訳される so to speak とは、ほとんど同じ意味で入れ替えも可能です。
| 表現 | 特徴 |
| as it were | 少し控えめで知的な響き。文中に挿入されやすい。✨ |
| so to speak | 最も一般的で使いやすい。文末や文中に置かれる。🗣️ |
豆知識:
as it were は、その場にいないものを「もしそうであるとするならば」と仮定するニュアンスが少し強いのに対し、so to speak は「言葉を換えれば」というニュアンスが強いです。
5. 例文でイメージを掴む 📸
- He is the sun in our family, as it were. ☀️(彼はいわば、家族の中の太陽のような存在だ。)
- I was, as it were, a fish out of water at the party. 🐟💨(私はそのパーティーでは、いわば陸に上がった魚(場違いな人)だった。)
- The internet is, as it were, the library of the world. 🌐📚(インターネットは、言ってみれば世界の図書館だ。)
📊 まとめ表
| 項目 | ポイント |
| 意味 | いわば、言ってみれば |
| 役割 | 比喩やたとえを和らげるクッション |
| 文法的正体 | 仮定法過去(were)からきた固定フレーズ |
| 注意点 | 会話よりも文章や、少し改まった説明で使われる |
as it were の意味と使い方
as it were は、日本語に直訳すると「いわば」「言ってみれば」といった意味になります。何かを説明する際に、より柔らかく、比喩的に表現したい時に使われるフレーズです。
as it were の役割
- 比喩やたとえ話: 抽象的な概念や複雑な状況を、よりわかりやすい言葉で説明する際に用います。
- ニュアンスの緩和: 直接的な表現よりも、少し柔らかく、控えめな印象を与えます。
- 不確実な表現: 何かを完全に断言できない場合や、より曖昧な表現をしたい場合に使われます。
例文
- 抽象的な概念を具体的に説明する:
- He is the backbone of our team, as it were.(彼はいわば、私たちのチームの支柱です。)
- 比喩を用いて説明する:
- She’s a night owl, as it were. She’s always up late.(彼女は夜型人間で、いわば夜ふかし族です。)
- 不確実な表現:
- I have a feeling, as it were, that something is wrong.(何となく、何かがおかしい気がするんです。)
類義語
- in a manner of speaking: いわば、言ってみれば
- so to speak: いわば、言ってみれば
- as one might say: 言ってみれば
これらの言葉は、as it were と同様に、比喩的な表現をしたい時に使われます。
as it were の役割について、もう少し詳しく解説します。
1. 比喩的な表現を柔らかくする
- 抽象的な概念を具体的に: 抽象的な概念を、より身近なもので例える際に使われます。
- 例:He is a walking encyclopedia, as it were.(彼は歩く百科事典みたいなもんだよ。)
- 比喩を用いた説明: 比喩を用いて説明する際に、その比喩が正確ではないことを示すために使われます。
- 例:She’s a night owl, as it were. She’s always up late.(彼女は夜型人間で、いわば夜ふかし族です。)
2. 不確実な表現を和らげる
- 推測や意見: 何かのことを確信を持って言えない場合、あるいは個人的な意見であることを示すために使われます。
- 例:I have a feeling, as it were, that something is wrong.(何となく、何かがおかしい気がするんです。)
- 曖昧な表現: 具体的な言葉が見つからない場合や、意図的に曖昧な表現をしたい場合に使われます。
- 例:He’s a bit of a, well, oddball, as it were.(彼はちょっと、まあ、変わり者というか。)
3. 丁寧な表現
- 婉曲表現: 直接的な表現を避けて、より丁寧な表現にしたい場合に使われます。
- 例:He’s, as it were, an eternal boy.(彼は、いわば永遠の少年だ。)
4. 聞き手の理解を促す
- 説明の補足: 説明を加える際に、より理解しやすくするために使われます。
- 例:It’s a long story, as it were.(長くなるけど、話を聞かせてあげるね。)
5. 文語的な表現
- フォーマルな文章: 少し硬い表現で、文章に格調高さを与えたい場合に使われます。
「as it were」を使った例文を状況に応じて紹介します。
「as it were」は、様々な場面で活用できる便利な表現です。以下に、様々なシチュエーションでの例文をいくつかご紹介します。
日常会話
- 趣味について:
- “I’m a bit of a bookworm, as it were. I can’t go a day without reading.”(私はちょっと本の虫というか、一日も本を読まないとダメなんです。)
- 性格について:
- “She’s a free spirit, as it were. She loves to travel and explore new places.”(彼女は自由な精神の持ち主というか、旅行や新しい場所を探検するのが大好きなんです。)
- 状況の説明:
- “The party was a bit of a disaster, as it were. The music was too loud and nobody was dancing.”(パーティーはちょっと散々な感じだったというか、音楽がうるさすぎて誰も踊らなかった。)
ビジネスシーン
- 製品の説明:
- “This product is our flagship, as it were. It represents the best of our technology.”(この製品は、いわば私たちのフラッグシップ製品です。私たちの技術力の結晶と言えるでしょう。)
- 会議での発言:
- “We’re at a crossroads, as it were. We need to make a decision soon.”(私たちは、いわば岐路に立たされています。早急に決断を下さなければなりません。)
- 顧客対応:
- “Your feedback is invaluable to us, as it were. It helps us improve our products and services.”(お客様からのフィードバックは、いわば私たちにとって宝物です。製品やサービスの改善に役立ちます。)
その他
- 歴史的な出来事:
- “The French Revolution was, as it were, a turning point in European history.”(フランス革命は、いわばヨーロッパ史の転換期でした。)
- 文学作品:
- “The character of Hamlet is, as it were, a study of indecision.”(ハムレットというキャラクターは、いわば優柔不断の研究対象です。)
「as it were」とよく似た表現について紹介します。
「as it were」と似たような意味を持つ表現は、英語にいくつかあります。これらの表現は、状況やニュアンスによって使い分けると、より豊かな表現が可能になります。
「as it were」と似た意味を持つ表現
- so to speak:
- 「いわば」「言ってみれば」という意味で、「as it were」とほぼ同じ意味で使えます。より口語的なニュアンスがあります。
- 例:He’s a night owl, so to speak. He’s always up late.(彼は夜型人間で、いわば夜ふかし族です。)
- in a manner of speaking:
- 「言ってみれば」「ある意味では」という意味で、よりフォーマルな場面で使われます。
- 例:She’s a walking encyclopedia, in a manner of speaking.(彼女は、ある意味では歩く百科事典です。)
- to put it mildly:
- 「控えめに言っても」という意味で、何かを強調したい時に使います。
- 例:The movie was, to put it mildly, disappointing.(その映画は、控えめに言っても、がっかりでした。)
- to say the least:
- 「控えめに言っても」という意味で、「to put it mildly」とほぼ同じ意味で使えます。
- 例:The project was a challenge, to say the least.(そのプロジェクトは、控えめに言っても、大変でした。)
- or something to that effect:
- 「あるいは、そんな感じのこと」という意味で、曖昧な表現をしたい時に使います。
- 例:He said he was too busy, or something to that effect.(彼は忙しすぎると言っていた、あるいはそんな感じのことを言っていた。)
各表現のニュアンスの違い
- as it were: 比喩的な表現を柔らかくする
- so to speak: より口語的でカジュアルな印象
- in a manner of speaking: よりフォーマルで丁寧な印象
- to put it mildly: 控えめな表現でありながら、強調したい場合に使う
- to say the least: 「to put it mildly」と似ているが、より強い強調感がある
- or something to that effect: 曖昧な表現で、具体的な内容をぼかしたい場合に使う
例文で比較
- 抽象的な概念を具体的に説明する:
- He is the backbone of our team, as it were.(彼はいわば、私たちのチームの支柱です。)
- He is the backbone of our team, so to speak.(彼はいわば、私たちのチームの支柱です。)
- He is, in a manner of speaking, the pillar of our team.(彼は、ある意味では、私たちのチームの柱です。)
日常会話で「as it were」を使ってユーモアを添える
「as it were」は、堅苦しい印象を与えることもありますが、日常会話でユーモアを込めて使うこともできます。少しひねりのある表現や、自虐的なジョークなど、様々な場面で活用できます。
ユーモアのある例文
- 自虐的なジョーク:
- “I’m a bit of a couch potato, as it were. I think my remote control is an extension of my arm.”(私はちょっとカウチポテト族というか、リモコンが体の一部になったんじゃないかって思うよ。)
- 友人を褒める:
- “He’s a walking encyclopedia, as it were. You ask him anything and he knows the answer.”(彼は歩く百科事典みたいなもんだよ。何でも知ってるんだ。)
- 日常のハプニング:
- “My morning routine is a bit of a disaster, as it were. I tripped over my cat and spilled coffee on my shirt.”(朝のルーティンはちょっとパニック状態というか、猫に躓いてシャツにコーヒーこぼしちゃった。)
- 趣味について:
- “I’m a bit of a plant whisperer, as it were. All my plants seem to thrive under my care.”(私はちょっと植物と話せる人というか、育ててる植物はみんな元気に育つんだ。)
ユーモアを出すためのポイント
- 意外性のある組み合わせ: 普段結びつけないものを結びつけることで、ユーモアが生まれます。
- 誇張表現: 少し大げさに表現することで、面白さを強調できます。
- 自虐的な要素: 自分自身を少しバカにすることで、親近感がわきます。
- 状況に合わせた使い方: 状況や相手に合わせて、ユーモアの種類や度合いを調整しましょう。
まとめ
as it were は、文章に奥行きやニュアンスを加える便利な表現です。比喩的な表現や、より柔らかな言い回しをしたい時に活用してみてください。
as it were に関する練習問題に挑戦しよう!
📝 問題セクション
【A】 英文和訳:日本語に直してみましょう(10問)
- He is, as it were, a walking encyclopedia.
- The computer is, as it were, a brain of the company.
- She was, as it were, the soul of the party.
- I was, as it were, a fish out of water in the big city.
- This garden is, as it were, a small paradise.
- He became, as it were, a father to the orphan.
- The internet is, as it were, a giant library without walls.
- Music is, as it were, a universal language.
- They are, as it were, two sides of the same coin.
- The library was, as it were, his second home.
【B】 和文英訳:英語に直してみましょう(10問)
- 彼は、いわば歩く辞書だ。
- 彼女は、いわば私たちのチームの太陽です。
- インターネットは、言ってみれば情報の海だ。
- 私たちは、いわば同じ船に乗っている。
- この本は、いわば人生のガイドブックだ。
- 彼は、言ってみれば現代のサムライだ。
- 富士山は、いわば日本のシンボルです。
- 彼女にとってその猫は、いわば自分の子供のようなものだ。
- それは、言ってみれば諸刃の剣(double-edged sword)だ。
- この町は、いわば生きた博物館だ。
✅ 解答と解説セクション
【A】 英文和訳の解答
- 彼は、いわば歩く百科事典だ。
- コンピューターは、言ってみれば会社の頭脳だ。
- 彼女は、いわばパーティーの中心人物(魂)だった。
- 私は大都会で、いわば陸に上がった魚(場違いな人)だった。
- この庭は、言ってみれば小さな楽園だ。
- 彼は、いわばその孤児の父親のような存在になった。
- インターネットは、言ってみれば壁のない巨大な図書館だ。
- 音楽は、いわば世界共通の言語だ。
- それらは、いわば表裏一体(同じコインの両面)だ。
- その図書館は、彼にとって言わば第二の家だった。
【B】 和文英訳の解答
- He is, as it were, a walking dictionary.
- She is, as it were, the sun of our team.
- The internet is, as it were, an ocean of information.
- We are, as it were, in the same boat.
- This book is, as it were, a guidebook for life.
- He is, as it were, a modern samurai.
- Mt. Fuji is, as it were, a symbol of Japan.
- For her, the cat is, as it were, her own child.
- It is, as it were, a double-edged sword.
- This town is, as it were, a living museum.
🎓 復習の重要ポイント
「as it were」を使いこなす・見抜くためのポイント:
- 挿入の位置に慣れる 📍
A is, as it were, B.という形が最も一般的ですが、文末に置いてA is B, as it were.となることもあります。
- 時制に関係なく「were」 🕰️
- 文全体が現在形でも過去形でも、このフレーズ自体は常に
as it wereです。as it isやas it wasにはなりません(それは別の意味になります)。
- 文全体が現在形でも過去形でも、このフレーズ自体は常に
- 「いわば」の書き換え 🔄
- もし
as it wereが難しく感じたら、まずはso to speakと同じだと考えてOKです!
- もし
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