【5分で確認】【仮定法:文法】受験で問われる⁉if節の帰結節の省略についての基本をおさえよう!

if節の帰結節の省略について

if節の帰結節とは、「もし~ならば、…」という条件文で、「…」の部分にあたる節のことです。この帰結節が省略されることがあります。

帰結節が省略されるケース

  • 会話の中で: 日常会話では、文脈から明らかな場合や、強調したい部分が別の箇所にある場合など、帰結節が省略されることがあります。
    • 例: If you go to Tokyo, you can visit the Tokyo Tower. → If you go to Tokyo, the Tokyo Tower. (東京に行けば、東京タワーに行けるよ。)
  • 文語で: 文語でも、文脈が明確な場合や、簡潔に表現したい場合に省略されることがあります。特に、文学作品などでは、読者の想像力を刺激するために、意図的に省略されることがあります。

帰結節を省略する際の注意点

  • 文脈: 帰結節を省略しても意味が通じるように、文脈が重要です。
  • 強調: 帰結節を省略することで、逆に条件節の部分を強調することができます。
  • 形式: 非常にフォーマルな文章では、省略せずに帰結節をすべて書く方が適切な場合があります。

帰結節を省略する際の例

  • もし雨が降ったら、ピクニックは中止だ。
    • Should it rain, we will cancel the picnic.
  • もし私がお金持ちだったら、世界旅行をするだろう。
    • Were I rich, I would travel around the world.
  • もし彼がもっと努力していれば、試験に合格しただろう。
    • Had he studied harder, he would have passed the exam.

if節の帰結節の省略について、より詳しく解説します。

帰結節の省略とは?

「もし~ならば、…」という条件文で、「…」の部分にあたる節を帰結節といいます。この帰結節を省略することを帰結節の省略といいます。

帰結節を省略する理由

  • 文の簡潔化: 既に状況が明らかであったり、文脈から推測できる場合、帰結節を省略することで、文をより簡潔にできます。
  • 強調: 帰結節を省略することで、逆に条件節の部分を強調することができます。
  • 会話の自然さ: 日常会話では、文脈から意味が通じる場合、帰結節を省略することがよくあります。

帰結節を省略する際の注意点

  • 文脈: 帰結節を省略しても意味が通じるように、文脈が重要です。
  • 形式: 非常にフォーマルな文章では、省略せずに帰結節をすべて書く方が適切な場合があります。
  • 倒置: 帰結節を省略すると、動詞が文頭に移動するため、倒置が起こります。

帰結節の省略の例と解説

例文意味解説
If you go to Tokyo, the Tokyo Tower.東京に行けば、東京タワーに行けるよ。帰結節の「you can visit」が省略されています。
Should it rain, we will cancel the picnic.もし雨が降ったら、ピクニックは中止だ。「if it should rain」が省略され、倒置が起こっています。
Were I you, I would study harder.もし私があなたなら、もっと一生懸命勉強するだろう。「if I were you」が省略され、倒置が起こっています。

帰結節の省略と他の文法事項との関係

  • 倒置: 帰結節を省略すると、必ず倒置が起こります。これは、文の構造上、主語が動詞の前に来るという通常の語順が逆転するためです。
  • 仮定法: 帰結節の省略は、主に仮定法の文で使われます。仮定法は、現実とは異なる状況を仮定する文法構造で、帰結節の省略によって、より簡潔に表現が可能になります。
  • 助動詞: 帰結節を省略すると、助動詞(were, had, shouldなど)が文頭に置かれます。助動詞は、動詞の働きを補助する働きがあり、時制や態などを表します。

帰結節の省略の練習問題

  1. もし彼が時間を持っていれば、私たちと夕食をとるだろう。
  2. もし明日雨が降ったら、試合は中止になる。
  3. もし私が鳥だったら、空を自由に飛びたい。

解答例

  1. Had he time, he would have dinner with us.
  2. Should it rain tomorrow, the game will be canceled.
  3. Were I a bird, I could fly freely in the sky.

if節の帰結節の省略に関する例文をさらにいくつかご紹介します。

日常的な場面での例

  • もし明日晴れたら、公園に行こう。
    • Should it be sunny tomorrow, let’s go to the park.
  • もし私があなたなら、そのオファーを受けるだろう。
    • Were I you, I would accept that offer.
  • もし彼がもっと早く出発していれば、電車に間に合っただろう。
    • Had he left earlier, he would have caught the train.

よりフォーマルな場面での例

  • 万が一、何か問題があれば、すぐにご連絡ください。
    • Should any problems arise, please contact us immediately.
  • もし彼がそのプロジェクトに参加していなければ、成功しなかっただろう。
    • Had he not been involved in the project, it would not have succeeded.

少し変わった表現の例

  • お金さえあれば、何でもできる。
    • Had I but money, I could do anything. (「but」を用いて、より強調した表現)
  • もし私が鳥だったら、世界中を飛び回りたい。
    • Were I a bird, I would fly all over the world.

帰結節の省略とその他の表現の組み合わせ

  • If it were not for ~: もし~がなければ
    • If it were not for your help, I couldn’t have finished this work. → Were it not for your help, I couldn’t have finished this work.
  • But for ~: もし~がなければ
    • But for your help, I couldn’t have finished this work.

帰結節の省略が効果的な場面

  • 詩や文学作品: 感情を強調したり、読者の想像力を刺激したりするために、意図的に帰結節を省略することがあります。
  • スピーチ: 熱意を込めて伝えたい場合や、聴衆に強い印象を与えたい場合に、帰結節を省略して簡潔に表現することが効果的です。
  • スラングや口語: 日常会話では、文脈から意味が通じる場合、帰結節を省略することが多く、より自然な表現になります。

まとめ

帰結節の省略は、文をより簡潔にし、表現に深みを与える効果的な手段です。様々な文脈で活用できるため、ぜひマスターしたい文法事項の一つです。

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