「特殊な比較級」の形式について

比較級には<比較級+than~>の基本的な型がある。

一方で「less」や「ラテン語由来の語」など特殊な場合があるので紹介する。

比較の表現について(基本的な型) | てばっち教育研究所 (tebatch.com): 「特殊な比較級」の形式について

「less」を使った比較

「less」は「~より少ない」など程度が低かったり少なかったりすることを比較する場合に用いる。

< less + 原級 + than ~ >「~より少ない、低いなど」

①My car is less expensive than yours.

(私の車は、あなたのよりも価値が低い。)

②This area is less dangerous than that one.

(こちらの地域は、あちらの地域よりも危険が少ない。)

これらの例文には< not as [so] ~ as …>に書き換えることができる。

< not as [so] ~ as …>の書き換えについて

①My car is not as [so] expensive as yours.

(私の車は、あなたほど価値が高くない。)

②This area is not as [so] dangerous as that one.

(こちらの地域は、あちらの地域ほど危険ではない。)

< the + 比較級 + of the two >について

2つの中で「より~なほうである。」と表現する場合には、どちらか片方に決まる(特定される)ことから「the」を用いる。

< the + 比較級 + of the two >の例文

・Let’s eat the better of the two fish.

(2匹の魚の中でより良いほうを食べましょう。)

・Choose the better of the two homework.

(2つの宿題の中でより良いほうを選びなさい。)

ラテン語由来の比較級について

ラテン語由来の比較級には「~or」で終わる形容詞が多い。このような形容詞は、「than」ではなく「to」を用いるので注意が必要である。

ラテン語由来の比較級の例文

・My boss is senior to my father.

(私の上司は、父よりも年上である。)

 →書き換えると

 My boss is older than my father.

「~or」で終わるラテン語由来の比較級(形容詞)

senior(年上の) junior(年下の) superior(優れた) inferior(劣った)

<確認>

比較を表現できる形容詞、副詞について

形容詞と副詞のほとんどが性質や状態、数量や形態などを表現するため、比較の表現を用いることができる。

しかしながら、only(唯一の)など程度の強弱を表現する形容詞や副詞は比較の表現を用いることができないので注意が必要である。

比較を表現しない形容詞

only(唯一の) whole(全体の) daily(日々の) *favorite(より好みの) *perfect(完璧な)

※favoriteやperfectはすでに、物事を比較しているため比較変化をしないが、moreやmostを用いて表現される場合がある。

比較を表現しない副詞

alone(孤独な) nearly(ほとんど) yesterday(昨日の) here(ここに) hardly(ほとんど~ない)

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