【不定詞:文法】< S+V+to不定詞>の基本や書き換えを知り表現しよう!(練習問題付き)

Table of Contents

< S(主語)+V(動詞)+to不定詞>の基本について知ろう

S + V + to 不定詞 構文

この構文は、大きく分けて2つの主要なタイプがあります。動詞の種類によって、to不定詞 が果たす役割が変わります。

タイプ1:動詞の意味を to 不定詞 が補う(S + V + to 不定詞)

このタイプでは、動詞自体が「〜することを」や「〜することに」という目的や未来の行動を指し示す性質を持っています。to不定詞 は、その動詞の具体的な内容を補足する役割を果たします。

特徴:

  • V(動詞)
    • 希望・願望:want, hope, wish, expect, decide, choose, plan, aim, intend, promise, agree, refuse など
    • 努力・試み:try, attempt, manage, learn, fail など
    • 開始・継続:begin, start, continue など
    • その他:seem, appear, tend, afford, pretend など
  • to不定詞 は、動詞の直接の目的語のような働きをします。

例文:

  1. I want to learn English.
    • 私は英語を学びたい
    • want という願望の内容が to learn English
  2. She decided to quit her job.
    • 彼女は仕事を辞めることを決めた
    • decided という決定の内容が to quit her job
  3. He promised to help me.
    • 彼は私を助けることを約束した
    • promised という約束の内容が to help me
  4. They plan to travel abroad next year.
    • 彼らは来年海外に旅行する計画だ
    • plan という計画の内容が to travel abroad
  5. He seemed to be tired.
    • 彼は疲れているようだった
    • seemed という様子の内容が to be tired

タイプ2:V(動詞)が O(目的語)に to 不定詞 の行動を促す(S + V + O + to 不定詞)

このタイプでは、動詞の後に目的語(O)が来て、その目的語が to不定詞 の行動を行う主体となります。この構文は「SがOに〜するようVする」という意味になります。

特徴:

  • V(動詞)
    • 要求・命令:ask, tell, order, command, allow, permit, advise, persuade, encourage, force, warn など
    • 期待・要請:expect, want, wish, invite など
    • その他:enable, cause, lead, get など
  • O(目的語)to不定詞 の意味上の主語。
  • このタイプは「SVOO (第四文型)」や「SVOC (第五文型)」と見なされることがあります。

例文:

  1. I want you to listen carefully.
    • 私はあなたに注意深く聞いてほしい
    • (私がしたいのは「あなたが聞くこと」)
  2. She told me to wait here.
    • 彼女は私にここで待つように言った
    • (彼女が言ったのは「私が待つこと」)
  3. He asked her to marry him.
    • 彼は彼女に結婚してほしいと頼んだ
    • (彼が頼んだのは「彼女が結婚すること」)
  4. They allowed us to use their car.
    • 彼らは私たちに彼らの車を使うことを許可した
    • (彼らが許可したのは「私たちが使うこと」)
  5. The rain caused the river to overflow.
    • その雨が川を氾濫させた
    • (雨が原因で「川が氾濫した」)

注意点:S + V + O + 原形不定詞(知覚動詞・使役動詞)

S + V + O + to不定詞 構文と似ていますが、to が不要な動詞もあります。これらは主に「知覚動詞」(see, hear, feel, watch, notice など)と「使役動詞」(make, have, let)です。

  • 知覚動詞
    • I saw him cross the street. (彼が通りを渡るのを見た。)
    • to cross とはしません。
  • 使役動詞
    • She made him do his homework. (彼女は彼に宿題をさせた。)
    • to do とはしません。

「S + V + to 不定詞」と「S + V + O + to 不定詞」は、それぞれ異なる動詞群と結びつき、文の意味構造を豊かにします。どの動詞がどちらのパターンを取るかを覚えることが、この構文を使いこなす鍵となります。

<S+V+to不定詞>の書き換えについて知ろう

「S + V + to 不定詞」の構文は、動詞の種類によって大きく2つのパターンに分けられ、その書き換え方も異なります。


「S + V + to 不定詞」の書き換え

パターン1: 動詞が to 不定詞 の内容を直接目的語として取る場合

このパターンでは、動詞(V)自体が「〜することを」という未来の行動や願望を示す性質を持ちます。この場合、主に**名詞節(that節や疑問詞節)**を使った書き換えが可能です。

よく使われる動詞: want, hope, wish, expect, decide, plan, promise, agree, refuse, try, learn, seem, pretend など。

1. that節 を使った書き換え(主に「S + V + that S’ + V’」の形)

多くの動詞で、to不定詞 の部分を that節 で言い換えることができます。that節 の内容は、動詞によって「〜ということ」や「〜という考え」として表現されます。

  • 元の文: S + V + to 不定詞 ...
    • I hope to see you soon. (近いうちにあなたに会いたいと思っています。)
    • She decided to study abroad. (彼女は留学することを決めました。)
    • He promised to help me. (彼は私を助けることを約束しました。)
  • 書き換え(that節): S + V + that S' + V' ...
    • I hope that I will see you soon. (近いうちにあなたに会うだろうと望んでいます。)
    • She decided that she would study abroad. (彼女は留学すると決めました。)
    • He promised that he would help me. (彼は私を助けることを約束しました。)
    注意点:
    • to 不定詞 の意味上の主語が文の主語と同じ場合、that節 の主語は元の文の主語と同じになります。
    • that節 の動詞は、時制や助動詞(will, would など)を適切に選択する必要があります。
    • that は省略されることも多いです。

2. 疑問詞 + to 不定詞 を疑問詞節で書き換え

how to ~, what to ~, where to ~ などの「疑問詞 + to 不定詞」は、「疑問詞 + S’ + should/can + V’」の形で書き換えられます。

  • 元の文: S + V + 疑問詞 + to 不定詞 ...
    • He learned how to swim. (彼は泳ぎ方を学びました。)
    • I don’t know what to do. (何をすべきかわかりません。)
  • 書き換え(疑問詞節): S + V + 疑問詞 + S' + should/can + V' ...
    • He learned how he should swim. (彼はどのように泳ぐべきかを学びました。)
    • I don’t know what I should do. (何をすべきか分かりません。)

パターン2: 動詞が「S + V + O + to 不定詞」の形で目的語に動作を促す場合

このパターンでは、動詞(V)の後に目的語(O)が来て、その目的語が to 不定詞 の行動を行う主体となります。この構文の書き換えは、動詞の意味によって様々ですが、主にthat節受動態を使うことがあります。

よく使われる動詞: want, ask, tell, advise, expect, allow, persuade, encourage, force, order, enable, cause など。

1. that節 を使った書き換え(主に「S + V + that S’ + should/would + V’」の形)

「SがOに〜するようVする」という内容を、「Sが〜ということ(that節)をVする」という形で表現します。この際、to 不定詞 の持つ「〜すべき」や「〜してほしい」というニュアンスから shouldwould が使われることが多いです。

  • 元の文: S + V + O + to 不定詞 ...
    • I want you to come. (あなたに来てほしい。)
    • She told him to wait. (彼女は彼に待つように言いました。)
    • They advised us to leave early. (彼らは私たちに早く出発するよう忠告しました。)
  • 書き換え(that節): S + V + that S' + should/would + V' ...
    • I want that you should come. (やや不自然だが文法的には可能。「あなたに来るべきだ」と望む)
    • She told that he should wait. (彼が待つべきだと彼女は言った) – この形はあまり使われません。
    • They advised that we should leave early. (私たちが早く出発すべきだと彼らは忠告した。)
    注意点:
    • S + V + O + to 不定詞 の構文の方が自然な場合が多く、that節 への書き換えは常にスムーズに行えるわけではありません。特に tell, ask などは直接 that節 を取れないことが多いです。
    • suggest, recommend, insist, propose などの「提案・主張」を表す動詞は、that節 を取ることが一般的で、should が省略されることもあります。

2. 受動態を使った書き換え

目的語(O)が動作を受ける側になる受動態の文に書き換えられます。

  • 元の文: S + V + O + to 不定詞 ...
    • The teacher told the students to open their books. (先生は生徒たちに本を開くように言いました。)
  • 書き換え(受動態): O + be V-ed + to 不定詞 ...
    • The students were told to open their books (by the teacher). (生徒たちは(先生によって)本を開くように言われました。)

注意点:

  • すべての S + V + O + to 不定詞 構文が受動態にできるわけではありません。want のように「SがOに〜してほしい」という願望を表す動詞は、そのまま受動態にするのは不自然な場合があります。

書き換えは、文のニュアンスや強調したい部分によって適切な形を選ぶことが重要です。特にパターン2の「S + V + O + to 不定詞」は、様々な動詞が入り、それぞれの動詞によって適した書き換え方が異なります。

<S + V + O + to 不定詞>の書き換えについて知ろう

「S + V + O + to 不定詞」の構文は、「主語(S)が目的語(O)に、不定詞の行動(to 不定詞)をするように促したり、許可したり、期待したりする」 という意味を表します。この構文は英語で非常によく使われますが、その書き換え方は動詞の種類や文脈によっていくつかパターンがあります。


1. that 節を使った書き換え(一部の動詞で可能)

「SがOに〜してほしい/すべきだ」という内容を、「Sが〜ということ(that節)を望む/助言する」といった形で表現する方法です。この書き換えは、特に提案、要求、助言などの意味を持つ動詞でよく用いられます。to 不定詞 が持つ「〜すべき」というニュアンスから、that 節内では should が使われることが多いです。

よく使われる動詞の例: advise, expect, order, persuade, request, tell (指示の意味合いが強い場合) など。

  • 元の文:
    • I advised him to study harder. (彼にもっと一生懸命勉強するよう忠告した。)
    • She expected me to arrive early. (彼女は私が早く到着することを期待していた。)
  • 書き換え(that 節):
    • I advised that he should study harder. (彼がもっと一生懸命勉強すべきだと忠告した。)
    • She expected that I would arrive early. (私が早く到着するだろうと彼女は期待していた。)

注意点: すべての S + V + O + to 不定詞 構文がスムーズに that 節に書き換えられるわけではありません。特に wantask のように「〜してほしい」という個人的な願望や依頼を表す動詞は、that 節にすると不自然になることがあります。


2. 受動態を使った書き換え

目的語(O)が「〜するように促される」「〜するように言われる」など、動作を受ける側になる受動態の文に書き換えることができます。

  • 元の文:
    • The teacher told the students to open their books. (先生は生徒たちに本を開くように言った。)
    • My parents encouraged me to pursue my dreams. (両親は私が夢を追いかけるよう励ましてくれた。)
    • The police ordered the suspect to surrender. (警察は容疑者に降伏するよう命じた。)
  • 書き換え(受動態):
    • The students were told to open their books (by the teacher). (生徒たちは(先生によって)本を開くように言われた。)
    • I was encouraged to pursue my dreams (by my parents). (私は(両親によって)夢を追いかけるよう励まされた。)
    • The suspect was ordered to surrender (by the police). (容疑者は(警察によって)降伏するよう命じられた。)

ポイント: この書き換えでは、元の文の目的語(O)が受動態の主語になり、動詞が受動態の形(be + 過去分詞)になり、to 不定詞 の部分はそのまま残ります。


3. 名詞句や他の動詞構文への書き換え(動詞の種類による)

一部の動詞では、to 不定詞 の部分を名詞句や他の動詞構文で言い換えることが可能です。これは特定の動詞の語法に依存します。

  • 例(want):
    • S + want + O + to 不定詞: I want you to listen carefully. (あなたに注意深く聞いてほしい。)
    • 書き換え(名詞句として表現): My wish is for you to listen carefully. (私の願いは、あなたが注意深く聞くことです。)
      • (これは文の構造が大きく変わるため、直接の書き換えとは少し異なりますが、意味は類似します。)

重要な注意点:

「S + V + O + to 不定詞」は、動詞によってそれぞれ独自のニュアンスや意味合いを持っています。そのため、上記のような書き換えはあくまで一般的なパターンであり、すべてのケースで適用できるわけではありません。どの動詞がどの構文と親和性が高いかを理解することが、適切な書き換えと自然な英語表現の鍵となります。

< S(主語)+V(動詞)+to不定詞>を詳しく知ろう

これから先のことや好みや始まり、終わりなどについて表現することができる。その際に、使用される表現は< S(主語)+V(動詞)+to不定詞>である。

今回は例文を紹介する。

自分の好みを表現する場合

例文

I like to study English.

(私は、英語を勉強することが好きだ。)

I dislike to run and swim.

(私は、走ったり泳いだりすることが嫌いである。)

これから先のことについて表現する場合

例文

We hope to get the national champion ship.

(私たちは、全国大会を制覇したいと思ている。(望んでいる))

Tom wants to be an English teacher.

(トムは、英語の先生になりたがっている。)

約束や提案、懇願を表現する場合

例文

We offered to show the new plan for our boss.

(私たちは、上司に新しい計画を紹介することを申し出た。)

I rejected to keep his promise.

(私は、彼の約束を維持すること拒否した。)

始まりや終わりを表現する場合

例文

Our teacher began to tell the story.

(私たちの先生は、物語を話し始めた。)

My son started to play catch.

(私の息子は、キャッチボールを始めた。)

その他の表現

ほかにも、< S(主語)+V(動詞)+to不定詞>を利用した表現があるので紹介する。

can afford to~ 「~する余裕がある」, cannot (can’t) afford to 「~する余裕がない」

I can afford to clean my room.

(部屋を掃除する余裕がある。)

I cannot afford to eat breakfast.

(朝食を食べる余裕がない。)

manage to~  「何とかしてやり遂げる」

We managed to run up this hill.

(私たちは、何とかしてこの丘を駆け上ろうとした。)

Tom manages to take a break.

(トムは、何とかして休もうとしている。)

<確認>

< It is ~ that …>を利用し、to 不定詞不定詞構文に書き換えできない場合

客観的な事実や事柄についての真偽を表現する場合は、to不定詞構文に書き換えることができない場合がある。

例文

It is true that the children in this class tell the truth.

(このクラスの子供たちが真実を述べたことは本当である。)

It is impossible that this country uses alternative energy sources.

(この国は、代替的なエネルギー資源を利用するなんて、ありえない。)

※impossible や possible は「不可能である」や「可能である」と表現する場合は、to不定詞構文に書き換えすることができる。

< It is ~ that …>を利用し、to 不定詞不定詞構文に書き換えできない場合 | てばっち教育研究所 (tebatch.com): 【不定詞:文法】< S+V+to不定詞>の基本や書き換えを知り表現しよう!(練習問題付き)

< It is ~ of A to … >を使いこなせ!

このことについては、

不定詞の意味上の主語について

< It is ~ for A to … > については、(Aが…することは~である。)で表現し

< It is ~ of A to … > については、(…することはAは~だ。)と表現する。

前置詞の「for」と「of」の使い分けには、~に該当する形容詞によって決まる。

< It is ~ for (of) A to … >について | てばっち教育研究所 (tebatch.com): 【不定詞:文法】< S+V+to不定詞>の基本や書き換えを知り表現しよう!(練習問題付き)

< It is ~ of A to … >を使いこなせ!

置詞の「for」と「of」の使い分けには、~に該当する形容詞によって決まるため、一覧で紹介をする。

bad(ひどい、悪い) bold(大胆な) brave(勇敢な) clever(賢明な、賢い) crazy(ばかげた) good(親切な) foolish(愚かな) honest(正直な) kind(親切な) nice(よい、いい感じの) polite(礼儀正しい) right(正しい) rude(無礼な) selfish(利己的な、自己中心的な) stupid(ばかげた、愚かな) seet(優しい) wise(賢い、賢明な) wrong(悪い)

「for」と「of」の両方ともとることができる場合があるため使い分けは、難しい。

※初めて使い分ける場合は、人の性格や性質をもつ形容詞の多くが「of」を用いることから、人物の評価であると想定しても大きな問題はない。

< It is ~ of A to … >を使いこなせ! | てばっち教育研究所 (tebatch.com): 【不定詞:文法】< S+V+to不定詞>の基本や書き換えを知り表現しよう!(練習問題付き)

「S + V + to 不定詞」構文に関する練習問題


セクション1:英文和訳(Translate the following English sentences into Japanese.)

  1. I want to learn Spanish.
  2. She decided to quit her job.
  3. He promised to help me.
  4. They plan to travel abroad next year.
  5. He seems to be tired.
  6. I want you to listen carefully.
  7. She told me to wait here.
  8. He asked her to marry him.
  9. They allowed us to use their car.
  10. The heavy rain caused the river to overflow.

セクション2:和文英訳(Translate the following Japanese sentences into English.)

  1. 私は新しい趣味を始めたいです。
  2. 彼女はすぐに戻ってくると約束しました。
  3. 彼は来年家を建てるつもりです。
  4. 私はその男性が正しいと思います。
  5. 私たちは彼らに私たちの計画について話すことに同意しました。
  6. 私はあなたにもっと注意するように言いました。
  7. 彼は私に宿題を手伝ってくれるよう頼みました。
  8. 両親は私が夢を追いかけることを許してくれました。
  9. 彼女は彼らに時間通りに来るように促しました。
  10. そのニュースは私を泣かせた。

解答


セクション1:英文和訳の解答

  1. 和訳: 私はスペイン語を学びたい
  2. 和訳: 彼女は仕事を辞めることを決めた
  3. 和訳: 彼は私を助けることを約束した
  4. 和訳: 彼らは来年海外に旅行する計画だ
  5. 和訳: 彼は疲れているようだった
  6. 和訳: 私はあなたに注意深く聞いてほしい
  7. 和訳: 彼女は私にここで待つように言った
  8. 和訳: 彼は彼女に結婚してほしいと頼んだ
  9. 和訳: 彼らは私たちが彼らの車を使うことを許可した
  10. 和訳: その大雨が川を氾濫させた

セクション2:和文英訳の解答

  1. 英訳: I want to start a new hobby.
  2. 英訳: She promised to be back soon.
  3. 英訳: He plans to build a house next year.
  4. 英訳: I believe him to be right. (または I think he is right.)
  5. 英訳: We agreed to tell them about our plan.
  6. 英訳: I told you to be more careful.
  7. 英訳: He asked me to help him with his homework.
  8. 英訳: My parents allowed me to pursue my dreams.
  9. 英訳: She encouraged them to come on time.
  10. 英訳: The news caused me to cry.

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