関係副詞「how」のより複雑な使い方
「how」は、基本的には「どのように」という意味で、方法や様子を表すときに使われる関係副詞です。しかし、文脈によって様々なニュアンスを持つことができ、より複雑な表現も可能です。
1. 複合関係詞との組み合わせ
- however: どんなに~しても
- No matter how hard he tried, he couldn’t solve the problem.(どんなに一生懸命やっても、彼はその問題を解けなかった。)
- whatever: 何を~しても
- Whatever you do, don’t tell her the secret.(何をしても、彼女にその秘密を話すな。)
- whoever: だれが~しても
- Whoever wins the game will get a prize.(誰がゲームに勝っても賞品がもらえます。)
2. 前置詞との組み合わせ
- the way in which: ~する方法で
- I don’t know the way in which he did it.(彼がそれをどのようにやったのか分からない。)
- the manner in which: ~する方法で
- The manner in which he spoke surprised me.(彼が話した仕方が私を驚かせた。)
3. 分詞構文との組み合わせ
- Knowing how to swim, he jumped into the pool.(泳ぎ方がわかっていたので、彼はプールに飛び込んだ。)
- Having learned how to cook, she made a delicious dinner.(料理の仕方を学んだので、彼女は美味しい夕食を作った。)
4. 仮定法との組み合わせ
- I wish I knew how to fly.(飛べたらいいのに。)
- If only I knew how to fix this computer.(このコンピューターの直し方が分かればいいのに。)
5. その他
- 副詞句の挿入:
- He explained, in a way that was very clear, how to operate the machine.(彼は、非常に明確な方法で、その機械の操作方法を説明した。)
- 強調表現:
- How he managed to do it, I’ll never know.(彼がどうやってそれをやり遂げたのか、私には永遠に分からない。)
注意点
- 「how」の省略: 慣用的表現や口語では、「how」が省略されることがあります。
- 例: I know how to swim. → I know to swim.
- 「the way」との違い: 「the way」も「どのように」という意味を表しますが、「how」よりも具体的な方法を強調する場合に使われます。
練習問題
- どんなに急いでも、電車に間に合うことはできなかった。(however)
- 彼は、私がその問題をどのように解いたのかを知りたがっている。(how)
- 彼女は、その絵をどのように描いたのか説明してくれた。(manner in which)
解答例:
- However fast I ran, I couldn’t catch the train.
- He wants to know how I solved the problem.
- She explained the manner in which she painted the picture.
まとめ
関係副詞「how」は、文脈によって様々なニュアンスを出すことができる非常に便利な言葉です。これらの複雑な使い方をマスターすることで、より幅広い表現が可能になります。