従位節について知ろう
従位節(じゅういせつ)は、**主節(main clause)**と呼ばれる文の主要な部分に、情報を付け加える役割を持つ節のことです。従属節、あるいは副文とも呼ばれます。従位節は単独では完全な意味を持たず、必ず主節と結びついて文全体として意味を成します。
従位節の基本構造
従位節は通常、**従位接続詞(subordinating conjunction)や関係詞(relative pronoun/adverb)**で始まります。
従位節 + 主節 または 主節 + 従位節
例:
- When I got home, I watched TV. (私が家に帰ったとき、テレビを見た。)
- When I got home:従位節(時を表す)
- I watched TV:主節
- I watched TV when I got home. (私が家に帰ったとき、テレビを見た。)
- I watched TV:主節
- when I got home:従位節
従位節の主な種類
従位節は、文の中でどのような働きをするかによって、主に以下の3つの種類に分けられます。
1. 名詞節 (Noun Clauses)
文の中で名詞と同じ働きをする節です。主語、目的語、補語、前置詞の目的語などになります。that, what, whether, if, who, when, where, why, how などの従位接続詞や疑問詞で始まります。
- 主語になる名詞節:
- What he said was true. (彼が言ったことは本当だった。)
- 動詞の目的語になる名詞節:
- I know that he is honest. (彼が正直だと私は知っている。)
- She asked if I was busy. (彼女は私が忙しいかどうか尋ねた。)
- 補語になる名詞節:
- The problem is that we don’t have enough time. (問題は、私たちに十分な時間がないということだ。)
2. 形容詞節 (Adjective Clauses) / 関係詞節 (Relative Clauses)
文中で形容詞と同じ働きをし、直前の名詞(先行詞)を修飾します。関係代名詞(who, whom, whose, which, that)や関係副詞(when, where, why, how)で始まります。
- This is the book that I read yesterday. (これは私が昨日読んだ本だ。)
- I met a girl who can speak five languages. (私は5カ国語を話せる少女に出会った。)
- That is the house where I was born. (あれが私が生まれた家だ。)
3. 副詞節 (Adverb Clauses)
文中で副詞と同じ働きをし、主節の動詞、形容詞、または他の副詞を修飾します。時、場所、理由、条件、譲歩、様態など、様々な情報を付け加えます。when, while, as, before, after, since, until, because, since, as, though, although, if, unless, so that, in order that などの従位接続詞で始まります。
- 時を表す副詞節:
- When I arrived, the party had already started. (私が着いた時には、パーティーはすでに始まっていた。)
- 理由を表す副詞節:
- I stayed home because I was sick. (病気だったので、私は家にいた。)
- 条件を表す副詞節:
- If it rains tomorrow, we will cancel the picnic. (もし明日雨が降れば、ピクニックは中止するだろう。)
- 譲歩を表す副詞節:
- Although it was cold, we went for a walk. (寒かったけれども、私たちは散歩に出かけた。)
従位節と主節の関係
- 従位節は、主節なしには存在できません。
- 従位節が文頭に来る場合、**カンマ(,)**で主節と区切ることが多いです。
- If you are tired, you should rest.
- 従位節が主節の後ろに来る場合、基本的にカンマは不要です(ただし、例外もあります)。
- You should rest if you are tired.
受動態について知ろう
受動態は、英語の文法でとっても重要な表現方法です。能動態が「〜が〜する」と動作を行う側を主語にするのに対し、受動態は**「〜が〜される」**と、動作を受ける側を主語にする形です。

受動態の基本形
受動態の形はいつも同じパターンです。
be動詞 + 過去分詞 (Vp.p.)
- be動詞は、文の主語と時制に合わせて形が変わります (例:
am,is,are,was,were,be,been,beingなど)。 - 過去分詞は、動詞の3つ目の形で、規則動詞なら
-edをつけ、不規則動詞は個別の形になります (例:play→played,eat→eaten)。
例:
- 能動態: I eat an apple. (私がリンゴを食べる。)
- 受動態: An apple is eaten by me. (リンゴが私に食べられる。)
なぜ受動態を使うの?
受動態を使うのには、いくつか理由があります。
- 誰がやったか分からない、または重要ではない時 誰がその動作をしたのか不明な場合や、伝える必要がない場合に受動態を使います。
- The window was broken last night. (窓が昨夜割られました。)
- (誰が割ったのかはっきりさせたくない、または重要ではない。)
- The window was broken last night. (窓が昨夜割られました。)
- 動作を受けるものに焦点を当てたい時 文の中で、動作の受け手(対象)を主役にしたい場合に受動態を使います。
- This book was written by a famous author. (この本は有名な作家によって書かれました。)
- (「本」に焦点を当てていて、誰が書いたかは補足情報。)
- This book was written by a famous author. (この本は有名な作家によって書かれました。)
- 客観的でフォーマルな印象を与えたい時 ニュース記事、科学論文、公式な発表など、個人的な感情を避け、客観的な事実を述べたいときに使われます。
- New regulations will be implemented next month. (新しい規制は来月施行されます。)
- (特定の誰かが施行するというよりも、規制が施行されるという事実を強調。)
- New regulations will be implemented next month. (新しい規制は来月施行されます。)
受動態の作り方
能動態の文を受動態にする基本的な手順は次の通りです。
能動態の文: 主語 + 動詞 + 目的語
- 能動態の「目的語」を受動態の「主語」にします。
- 動詞を「be動詞 + 過去分詞」の形に変えます。
- be動詞は、新しい主語と元の動詞の時制に合わせます。
- 能動態の「主語」を「by + 動作主」として文の最後に加えます。(省略されることも多い)
- 動作主が不明、重要ではない、または「人々 (people)」「誰か (someone)」といった一般的な人である場合は、
by + 動作主は省略されることがほとんどです。
- 動作主が不明、重要ではない、または「人々 (people)」「誰か (someone)」といった一般的な人である場合は、
例:
- 能動態: My mother made this cake. (母がこのケーキを作った。)
- 受動態: This cake was made by my mother. (このケーキは母によって作られた。)
様々な時制と助動詞との組み合わせ
受動態は、他の時制や助動詞と組み合わせて使うこともできます。
- 現在進行形: be動詞 + being + 過去分詞
- The house is being built. (その家は建てられているところだ。)
- 現在完了形: have/has + been + 過去分詞
- The letter has been sent. (その手紙は送られた。)
- 助動詞: 助動詞 + be + 過去分詞
- This problem can be solved. (この問題は解決できる。)
従位節の受動態について知ろう
従位節が受動態になる場合、それは主節の中の従位節が、「〜される」という受動の意味を持つことを指します。従位節自体は、名詞節、形容詞節(関係詞節)、副詞節の3種類がありますが、その中で特に受動態が問題となるのは名詞節と**関係詞節(形容詞節)**です。副詞節は、主節の動詞を修飾するため、その中身が受動態になることは通常ありません。

1. 名詞節の中の受動態
名詞節が主語、目的語、補語などになる場合、その節の中の動詞が受動態になることがあります。
例:
- I know that the bridge was built last year.
- 主節: I know
- 名詞節 (目的語): that the bridge was built last year
- 名詞節の中の動詞:
was built(受動態) - 訳: 私はその橋が昨年建てられたことを知っています。
- What was said by the politician disappointed many people.
- 名詞節 (主語): What was said by the politician
- 名詞節の中の動詞:
was said(受動態) - 訳: その政治家によって言われたことは、多くの人々を失望させた。
2. 形容詞節(関係詞節)の中の受動態
関係代名詞や関係副詞で導かれる形容詞節(先行詞を修飾する節)の中で、動詞が受動態になるパターンです。
例:
- This is the book that was written by a famous author.
- 先行詞: the book
- 形容詞節: that was written by a famous author
- 形容詞節の中の動詞:
was written(受動態) - 訳: これは有名な作家によって書かれた本です。
- The car which was stolen yesterday has been found.
- 先行詞: the car
- 形容詞節: which was stolen yesterday
- 形容詞節の中の動詞:
was stolen(受動態) - 訳: 昨日盗まれた車が見つかった。
特に注意すべきパターン(That節と受動態の組み合わせ)
**「〜だと言われている」「〜だと信じられている」**といった、一般的に言われていることや考えられていることを表す場合、that 節と受動態が組み合わされることがよくあります。これは、従位節の受動態の中でも特に重要な形です。
基本の能動態: People say/believe/think that S + V.
この形を受動態にすると、主に2つのパターンがあります。
パターンA: It を主語にする受動態
最も一般的な形です。主語が「It」になり、動詞が受動態になり、その後に that 節が続きます。
- It is said that he is rich.
- 訳: 彼は金持ちだと言われている。
- It is believed that the world is round.
- 訳: 世界は丸いと信じられている。
パターンB: that 節の主語を受動態の主語にする
that 節の中の主語を、受動態の文全体の主語にする形です。動詞は「be動詞 + 過去分詞」となり、その後に to不定詞 が続きます。to不定詞の形は、元の that 節内の動詞の時制によって変わります。
- 元の
that節内の動詞が現在または未来の場合: to + 動詞の原形- He is said to be rich.
- 元の
that節:that he is rich - 訳: 彼は金持ちだと言われている。
- 元の
- He is said to be rich.
- 元の
that節内の動詞が過去の場合: to have + 過去分詞- He is believed to have stolen the money.
- 元の
that節:that he stole the money - 訳: 彼がお金を盗んだと信じられている。
- 元の
- He is believed to have stolen the money.
従位節の中の受動態は、文の構造を正確に理解する上で非常に役立ちます。特にthat節を用いた表現はよく使われるので、このパターンをしっかりと覚えておくと良いでしょう。
従位節の受動態について深く知ろう
従位節の主語を主節の主語として受動態にする場合がある。
(能動態)I think that he tells a lie.
(受動態)It is thought that he tells a lie
(受動態)He is thought to be told a lie.
(彼は、嘘をついていると思われている。)
(能動態)Many people said that the boy was smart.
(受動態)It was said that the boy was smart.
(受動態)The boy was said to be smart.
(その男の子は、賢いと言われていた。)
(能動態)It seems that the boy has been told a lie.
(受動態)The boy seems to have been told a lie.
(その男の子は、嘘をつかれているらしい。)
「能動態」よりも「受動態」の方が口語的である。
句動詞の受動態(まとめ)=発展=
句動詞の受動態のポイントは、句動詞としてまとまって他動詞の働きをするので、「1つのまとまった動詞」として扱うことにある。
「他動詞+副詞」を受動態で表現する場合
(能動態)The CEO put off the meeting.
(受動態)The meeting was put off by the CEO.
(この会議は、CEOによって延期された。)
(能動態)The students picked up the flowers.
(受動態)The flowers were picked up by the students.
(その花は、生徒たちによって拾い上げられた。)
「自動詞+前置詞」を受動態で表現する場合
(能動態)The man looked for the key.
(受動態)The key was looked for by the man.
(その鍵は、男性によって探されていた。)
(能動態)The CEO run up the price.
(受動態)The price were run up by the CEO.
(その値段は、CEOによって急騰した。)
「名詞を含んだ句動詞」の受動態の表現について
句動詞の中に名詞を含んだ場合でも「1つのまとまった動詞」として扱うことにある。
(能動態)The teacher made fun of the boy.
(受動態)The boy was made fun of by the teacher.
(能動態)The man make a fool of the dog.
(受動態)The dog was made a fool of by the man.
(その犬は、その男性によってばかにされていた。)
従位節の受動態 練習問題

英文和訳 (English to Japanese)
指示: 以下の英文を日本語に訳しなさい。
- I know that the bridge was built in 2005.
- What was said at the meeting surprised everyone.
- This is the car that was stolen last week.
- The document, which was written in French, needed to be translated.
- It is believed that he has solved the difficult problem.
- He is said to be a very kind person.
- She denied what was claimed by the witness.
- The house where I was born has been renovated.
- It was reported that no one was injured in the accident.
- The project is expected to be completed by the end of the month.
和文英訳 (Japanese to English)
指示: 以下の日本語を従位節の受動態を使って英文に訳しなさい。
- 彼女は新しい規則が発表されたことを知っていた。
- 彼によって書かれた本はとても人気がある。
- それは昨日発見された鍵です。
- 彼が天才だと言われている。
- その問題が解決されたと信じられている。
- 彼によって言われたことは真実ではなかった。
- 彼の新しい映画は、今年公開されると予想されている。
- それは彼が昨年作ったコンピューターです。
- 彼がその秘密を知らされたと彼は主張した。
- そのビルは100年前に建てられたと言われている。
解答例
英文和訳の解答例
- 私はその橋が2005年に建設されたことを知っています。
- 会議で言われたことは皆を驚かせた。
- これは先週盗まれた車です。
- フランス語で書かれたその書類は、翻訳される必要があった。
- 彼はその難しい問題を解決したと信じられている。
- 彼はとても親切な人だと言われている。
- 彼女は目撃者によって主張されたことを否定した。
- 私が生まれた家は改装された。
- その事故で誰も怪我をしなかったと報じられた。
- そのプロジェクトは月末までに完了すると予想されている。
和文英訳の解答例
- She knew that the new rule was announced.
- The book written by him is very popular. (The book that was written by him is very popular.)
- That is the key that was found yesterday.
- It is said that he is a genius. / He is said to be a genius.
- It is believed that the problem was solved. / The problem is believed to have been solved.
- What was said by him was not true.
- His new movie is expected to be released this year.
- That is the computer that was built by him last year.
- He claimed that the secret was revealed to him. (または He claimed that he was informed of the secret.)
- It is said that the building was built 100 years ago. / The building is said to have been built 100 years ago.




