第5文型の受動態について

第5文型「S+V+O+C」を受動態にすると第3文型の「S+V+O」の受動態となり、補語である「C」はそのまま残る。

①補語が名詞・形容詞の場合 (基本)

(能動態)They call me Tom.

(受動態)I am called Tom (by them).

(彼らは、私をトムと呼びます。)

(能動態)He made me happy.

(受動態)I was made happy (by him).

(彼は私を幸せにした。)

②補語が不定詞や分詞の場合

(能動態)The teacher allowed the boy to play tennis.

(受動態)The boy was allowed by the theacher to play tennis.

(その男の子は、先生にテニスをすることを許された。)

(能動態)The baby keep me smiling.

(受動態)I am keeping smiling by the baby.

(私は、その赤ん坊にいつも笑顔にされる。(私を笑わせてくれる。))

③知覚動詞・使役動詞の場合

(能動態)I saw him enter the room.

(受動態)He was seem to enter the room.

(彼はその部屋に入るのを見られた。)

(能動態)They made me choose the room.

(受動態)I was made to choose the room.

(私は、部屋を選択させられた。)

<第4文型の受動態>

目的語が2つある場合の受動態の考え方

第4文型には「間接目的語」と「直接目的語」の2種類の目的語がある。どちらかの目的語を受動態の主語にするかによって、2通りの文で表現することができる。

例文

(能動態)I bought the famous actor the cake.

(受動態①)The cake was bought the famous actor (by me).

(受動態②)The famous actor was bought the cake (by me).

(私は、その有名な俳優にケーキを買った。)

(受動態①)と(受動態②)の例文においては、

「①そのケーキは」に主点を置くのか「②その有名な俳優は」に主点を置くのかによって変わってくる。

文は最初から最後に向かって(文の左から右に向かって)古い情報(旧情報)から新しい情報(新情報)へと変化する。

文中に旧情報がすでにあれば、それを主語として用いることが一般的であり、使われていなければ新情報として文末に置くのがよい。

間接目的語、直接目的語のどちらも受動態の主語になれるもの

「間接目的語」と「直接目的語」を入れ替えた際に前置詞の「to」を必要とする動詞に対しては、「間接目的語(人)」を主語にするのが一般的である。

例文

(能動態)My father gave me the new car.

(受動態)I was given the new car (by my father).

(私の父はその新しい車を私にくれた。)

※ほかの表現として

・The new car was given to me.

・The new car was given me.

(その新しい車を私にくれた。)

と表現することもできる。

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<第3文型の受動態>

目的語が名詞や代名詞の場合

目的語が名詞や代名詞の場合は「by+動作主(目的格)」で表現することができる。

一方で、目的語が「再帰代名詞(~self)」や「each other」の場合には受動態にすることができない。

例文

(正)I thought myself.

(誤)Myself was thought by me.

(自分自身のことを考えた。)

(正)Each other was supported.

(誤)They supported each other.

(彼らは互いに援助した。)

目的語が節の場合

「that」節を用いて表現される場合は、形式主語である「it」を主語において表現する場合が多い。

例文

(能動態)People say that the car is expensive.

(受動態)It is said that the car is expensive.

(その車は高価であると言われている。)

(不定詞)The car is said to be expensive. と表現することもできる。

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