第4文型の受動態

目的語が2つある場合の受動態の考え方

第4文型には「間接目的語」と「直接目的語」の2種類の目的語がある。どちらかの目的語を受動態の主語にするかによって、2通りの文で表現することができる。

例文

(能動態)I bought the famous actor the cake.

(受動態①)The cake was bought the famous actor (by me).

(受動態②)The famous actor was bought the cake (by me).

(私は、その有名な俳優にケーキを買った。)

(受動態①)と(受動態②)の例文においては、

「①そのケーキは」に主点を置くのか「②その有名な俳優は」に主点を置くのかによって変わってくる。

文は最初から最後に向かって(文の左から右に向かって)古い情報(旧情報)から新しい情報(新情報)へと変化する。

文中に旧情報がすでにあれば、それを主語として用いることが一般的であり、使われていなければ新情報として文末に置くのがよい。

間接目的語、直接目的語のどちらも受動態の主語になれるもの

「間接目的語」と「直接目的語」を入れ替えた際に前置詞の「to」を必要とする動詞に対しては、「間接目的語(人)」を主語にするのが一般的である。

例文

(能動態)My father gave me the new car.

(受動態)I was given the new car (by my father).

(私の父はその新しい車を私にくれた。)

※ほかの表現として

・The new car was given to me.

・The new car was given me.

(その新しい車を私にくれた。)

と表現することもできる。

間接目的語を主語にしたときに受動態が不自然になる場合

「~のために・・・してあげる。」のように、「間接目的語」と「直接目的語」を入れ替えたばあいに「for」を利用して表現する場合は、間接目的語を主語にした受動態の文は不自然になる。

例文

(能動態)They made me this cake.

(第3文型)They made this cake for me.

(受動態)This cake was mady for me.

(不自然)I was made this cake.

(彼らは、私にこのケーキを作ってくれました。)

<第3文型の受動態>

目的語が名詞や代名詞の場合

目的語が名詞や代名詞の場合は「by+動作主(目的格)」で表現することができる。

一方で、目的語が「再帰代名詞(~self)」や「each other」の場合には受動態にすることができない。

例文

(正)I thought myself.

(誤)Myself was thought by me.

(自分自身のことを考えた。)

(正)Each other was supported.

(誤)They supported each other.

(彼らは互いに援助した。)

第3文型の受動態 | てばっち教育研究所 (tebatch.com): 第4文型の受動態

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA