受動態の主語に重点を置いて表現したい場合
①過程や結果などに重点を置く場合
・Fermat’s Last Theorem was made out by nobody.
(フェルマーの最終定理は、誰にも理解をされていなかった。)
②ニュースなどで受動態の主語に重点を置く場合
・The birth rate was gradually improved by the mayor.
(出生率は、市長によって徐々に改善された。)
談話の流れによる場合
①動作の主体が不明である場合
・The window was broken.
(その窓は、壊されていた。)
・The door was opened in the end.
(そのドアは、最終的に開けられていた。)
②主語を変えないで文を続ける場合。
・I went to see the movie and was satisfied with the story.
(私は映画を見に行って、その物語に満足した。)
動作主体よりも結果や状態を強調したい場合
- 例: この本は多くの人々に読まれています。
- 受動態を使うことで、「多くの人々に読まれている」という状態に焦点を当て、誰が書いたかよりも、本が読まれているという事実を強調しています。
2. 動作主体が不明、不特定、または不重要である場合
- 例: この窓は毎日掃除されます。
- 誰が窓を掃除するかよりも、窓が毎日掃除されるという事実が重要であるため、受動態が使われます。
3. 客観的な事実を述べたい場合
- 例: この製品は日本で作られています。
- 客観的な事実を淡々と述べる場合、受動態を用いることで、より客観的な印象を与えることができます。
4. マニュアルや説明書など、手順を説明する場合
- 例: まず、ボタンを押してください。
- 手順を説明する場合、受動態を用いることで、より簡潔かつ客観的に説明することができます。
5. 形式的な文章や論文を書く場合
- 例: この実験は慎重に行われました。
- 形式的な文章では、受動態を用いることで、より客観的で厳密な印象を与えることができます。
6. 強調したい語句を文頭に置きたい場合
- 例: By John, this book was written.
- 「Johnによって」という部分を強調したい場合、文頭に置くために受動態を用いることがあります。
まとめると
受動態は、文の焦点を動作を受ける部分に移し、客観的な事実を述べたり、手順を説明したりする際に有効な手段です。しかし、文が長くなりすぎたり、意味が不明瞭になる場合は、能動態を用いた方が良い場合もあります。
受動態を使うか能動態を使うかは、文脈や何を強調したいかによって適切なものを選ぶことが重要です。
その他
- by + 行為者: 受動態の文で、動作を行った者を表す場合は、byを用います。
- get + 過去分詞: 受動態の代わりに、get + 過去分詞の形で表すこともできます。
例: The window was broken. → The window got broken.