受動態の基本的な形と時制について
受動態の一般的な形は「be動詞+過去分詞」で表現される。
中学校の文法においてが能動態との書き換えで表現されることが多く。その際に「by+主語(目的格)」で表現される。
単なる書き換えの場合は、以下の表を押さえておきたい。
能動態 | 受動態 | |
現在形 | They break the window. | The window is broken. |
過去形 | They broke the window. | The window was broken. |
未来を表す表現 | They will break the window. | The window will be broken. |
現在完了 | They have broken the window. | The window has been broken. |
過去完了 | They had broken the window. | The window had been broken. |
未来完了 | They will have broken the window. | The window will have been broken. |
現在進行形 | They are breaking the window. | The window is being broken. |
過去進行形 | They were breaking the window. | The window was being broken. |
未来進行形 | They will be breaking the window. | The window will be being broken. |
過去完了進行形 | They had been breaking the window. | The window had been being broken. |
未来完了進行形 | They will have been breaking the window. | The window will have been being broken. |
不定詞・分詞・動名詞の受動態について
能動態の場合、不定詞を表現する際は、「to+動詞の原形」として表現する。
受動態の場合、不定詞を表現する際は、「to+be+過去分詞」として表現する。
同様に、分詞や動名詞の場合には「~ing」が「being+過去分詞」として表現する。
<不定詞>
・The animal remained to be examined.
(その動物は、まだ調べられている。)
<分詞>
・The bench is being painted.
(そのベンチは、塗られている(ペンキ)途中である。)
<動名詞>
・Can I finish being passed.
(渡されるのを終えてもいいでしょうか。)
have [get] + 目的語+過去分詞
「~を…される」という意味を表現する場合<have[get]+目的語+過去分詞>で表現することができる。
・I had my wallet stolen by thief yesterday.
(昨日何者かに財布を盗まれました。)
・He got his car broken by his wife last night.
(彼は、昨夜妻によって車を破壊された。)
<受動態の書き換えで注意すること(まとめ)基礎編>
能動態から受動態への書き換えによる語順の変化について
能動態の目的語が受動態の主語になり、動詞は「be動詞+過去分詞」の形となる。能動態の主語は必要に応じて「by+動作主」となる。
(能動態) I read the book. (私はその本を読みました。)
(受動態) The book was read by me. (その本は私によって読まれました。)
書き換えの際の注意事項
①be動詞の人称と数は受動態の主語に一致させること!
(能動態) Tom drives these car.
(受動態) These car are driven by Tom.
※These carは、三人称複数のため「be動詞」は「is」ではなく「are」にする必要がある。