分詞は、動詞が変化して形容詞や副詞の働きをする言葉です。英語では、現在分詞(-ing形)と過去分詞(過去分詞形)の2種類があります。
現在分詞について
現在分詞は<動詞の原形+ing>の形で表現する。
名詞を修飾したり、副詞的に働き、文に動きや状況を加えることができます。
動詞現在分詞の特徴と働き
副詞的な働き: 文全体を修飾したり、他の動詞を修飾することがあります。
進行中の動作: 主に、動作が進行中であることを表します。
能動態: 主語が動作の主体であることを表します。
形容詞的な働き: 名詞を修飾したり、補語になることがあります。
名詞を修飾する場合
- The crying baby woke up her mother. (泣いている赤ちゃんが母親を起こした。)
- The man sitting on the bench is reading a book. (ベンチに座っている男性が本を読んでいる。)
- I saw a girl running down the street. (私は通りを走っている女の子を見た。)
副詞的に働く場合(進行形)
- He is reading a book. (彼は本を読んでいる。)
- They are playing tennis. (彼らはテニスをしている。)
- The sun is shining. (太陽が輝いている。)
副詞的に働く場合(伴随状況)
- Walking down the street, I saw a cat. (通りを歩いているとき、猫を見た。)
- Seeing her, he smiled. (彼女を見て、彼は微笑んだ。)
- Talking on the phone, she walked into the room. (電話をかけながら、彼女は部屋に入ってきた。)
過去分詞について
過去分詞は、<動詞の原形+ed>の形で表現する。
主に形容詞や分詞構文として使われます
過去分詞の特徴と働き
完了した動作: 主に、動作が完了していることを表します。
受動態: 主語が動作を受ける側であることを表します。
形容詞的な働き: 名詞を修飾したり、補語になることがあります。
副詞的な働き: 分詞構文を形成して、文全体を修飾することがあります
名詞を修飾する場合(形容詞的に)
- A broken window: 割れた窓
- The stolen car: 盗まれた車
- A written report: 書かれたレポート
- A known fact: 知られている事実
分詞構文を作る場合
- Given the chance, I would study abroad. (機会があれば、留学したい。)
- Seen from this angle, the mountain looks small. (この角度から見ると、山は小さく見える。)
- Lost in thought, she didn’t hear me. (考え事に夢中で、彼女は私の声を聞かなかった。)
受動態を作る場合
- The book was written by a famous author. (その本は有名な作家によって書かれた。)
- The window was broken by the storm. (窓は嵐によって割られた。)
have + O + 過去分詞の形で「~してもらう」
- I had my hair cut yesterday. (昨日髪を切った。)
- She had her car repaired. (彼女は車を修理してもらった。)
まとめ
分詞は、文をより豊かに表現するための重要な要素です。現在分詞と過去分詞の違いを理解し、文脈に合わせて使い分けることで、より自然な英語を話すことができるようになります。
ポイント
- 分詞は、動詞の性質を持ちながらも、形容詞や副詞のように働く。
- 現在分詞は進行中の動作、過去分詞は完了した動作を表すことが多い。