分詞について知ろう
分詞は、動詞の形を変えて形容詞や副詞として働く品詞です。主に現在分詞と過去分詞の2種類があり、文の表現を豊かにする上で非常に重要です。
1. 現在分詞(-ing)
動詞の原形に -ing をつけた形で、「〜している」という能動的な動作や進行中の意味を表します。
| 役割 | 形と意味 | 例文 |
| 形容詞 (限定用法) | 名詞を修飾する | a sleeping baby (眠っている赤ちゃん) |
| 形容詞 (叙述用法) | 補語として状態を表す | The story is exciting. (その話はわくわくする。) |
| 進行形 | be動詞と組み合わせて進行を表す | He is running now. (彼は今、走っている。) |
| 分詞構文 (副詞的) | 付帯状況や理由などを表す | Walking down the street, I found a coin. (通りを歩いていると、コインを見つけた。) |
2. 過去分詞(-ed または不規則変化形)
動詞の原形に -ed をつけた形(不規則変化もあり)で、「〜された」という受動的な状態や完了した状態を表します。
| 役割 | 形と意味 | 例文 |
| 形容詞 (限定用法) | 名詞を修飾する | a broken window (割られた窓) |
| 形容詞 (叙述用法) | 補語として状態を表す | I am excited. (私はわくわくしている。) |
| 受動態 | be動詞と組み合わせて受動を表す | The letter was written in English. (その手紙は英語で書かれた。) |
| 完了形 | haveと組み合わせて完了を表す | He has finished his work. (彼は仕事を終えた。) |
| 分詞構文 (副詞的) | 受動的な理由などを表す | Written in simple English, the book is easy to read. (簡単な英語で書かれているので、その本は読みやすい。) |
感情を表す動詞の分詞の注意点
感情を表す動詞(excite, bore, surprise など)を使う場合、現在分詞と過去分詞で意味が大きく変わるので注意が必要です。
- 現在分詞 (-ing): 感情を引き起こす原因(「〜させるような」)
a **boring** movie(退屈な映画) → 映画が退屈を引き起こす。
- 過去分詞 (-ed): 感情を受けた状態(「〜させられた/〜している」)
a **bored** audience(退屈している聴衆) → 聴衆が退屈な感情を抱いている。
受動態について知ろう
受動態(Passive Voice)は、動作の受け手を文の主語にする文法形式です。「〜される」「〜された」という意味を表し、英語では主に次の目的で使われます。

受動態の基本形
受動態は、be動詞 + 過去分詞 (P.P.) の形で表されます。
Subject (動作の受け手)+be動詞+過去分詞(+by+動作の行為者)
- be動詞:主語と時制に合わせて形が変わります(am, is, are, was, wereなど)。
- 過去分詞:動詞の3番目の形を使います。
- by + 行為者:動作を行った人やものが明確で、それを伝えたい場合に付け加えます。通常、行為者が不明確、または重要でない場合は省略されます。
| 能動態 (Active Voice) | 受動態 (Passive Voice) |
| My mother made this cake. (母がこのケーキを作った。) | This cake was made by my mother. (このケーキは母によって作られた。) |
受動態を使う主な理由
受動態を使うのは、能動態よりも自然で適切な状況があるからです。
- 動作の受け手を強調したい時: 動作の対象である主語に焦点を当てたい場合。
The library **was built** in 1900.(その図書館は1900年に建てられた。)
- 動作の行為者が不明または重要でない時: 誰がその動作をしたかが分からない、あるいは文脈上明らかで重要ではない場合。
My wallet **was stolen** on the train.(私の財布が電車で盗まれた。)
- 客観的な事実やルールを述べたい時: 特定の行為者ではなく、一般的な事実や状況を述べる場合。
English **is spoken** in many countries.(英語は多くの国で話されている。)
様々な時制と受動態
受動態は、時制や助動詞に応じて be動詞 の形を変えることで対応します。
| 時制 | 形 | 例文 (The house) |
| 現在 | is/am/are + P.P. | The house is cleaned every day. |
| 過去 | was/were + P.P. | The house was cleaned yesterday. |
| 未来 | will be + P.P. | The house will be cleaned tomorrow. |
| 現在完了 | has/have been + P.P. | The house has been cleaned. |
| 進行形 | is/am/are being + P.P. | The house is being cleaned now. |
受動態にできない動詞の注意点
自動詞(目的語を必要としない動詞)は、動作が主語だけで完結するため、受動態にすることはできません。
- 自動詞の例:
happen(起こる),arrive(到着する),sleep(眠る) など。- ×
The accident was happened.(誤り) - ✓
The accident happened.(正しい)
- ×
受動態と不定詞・分詞の組み合わせ
受動態の「be動詞 + 過去分詞」の形は、不定詞や分詞と組み合わさることがあります。
- 不定詞の受動態: to be + 過去分詞。「〜されること」
The room needs **to be cleaned**.(その部屋は掃除される必要がある。)
- 進行形の受動態: being + 過去分詞。「〜されている最中」
The road **is being repaired** now.(その道路は今修理されている最中です。)
分詞と受動態を整理しよう

分詞とは?
分詞は、動詞が変化して形容詞や副詞の働きをする言葉です。現在分詞と過去分詞の2種類があり、それぞれ異なる意味合いを持ちます。
- 現在分詞: 動作の途中や進行中の状態を表します。-ing形が一般的です。(例:running、singing)
- 過去分詞: 動作の完了や受動態を表します。不規則動詞の場合は変化形に注意が必要です。(例:written、broken)
受動態とは?
受動態は、文の主語が動作を受ける側であることを表す文の構造です。
- 基本形: be動詞 + 過去分詞
分詞を伴う受動態
分詞を伴う受動態では、分詞が主節の動詞の動作に対する詳しい状況や状態を表します。
1. 現在分詞を使った受動態
- 意味: 動作が進行中であることを強調します。
- 例:
- The book is being read by many people.(その本は多くの人々に読まれています。)
- The building is being constructed.(その建物は建設中です。)
2. 過去分詞を使った受動態
- 意味: 動作が完了している、または受動的な状態にあることを表します。
- 例:
- The letter was written by him.(その手紙は彼によって書かれました。)
- The window was broken.(窓が割れた。)
分詞の場所と働き
主語の前に置く場合:
- The broken window was repaired.(割れた窓が修理された。)
- The written report was submitted.(書かれたレポートが提出された。)
動詞の後に置く場合:
- She heard the song being sung.(彼女は歌が歌われているのを聞いた。)
- I found the book lying on the floor.(私は本が床に落ちているのを見つけた。)。)
分詞構文との違い
分詞構文は、分詞が副詞の働きをして、主節の動作との関係を表す文構造です。一方、分詞を伴う受動態は、分詞が主語を修飾する形容詞の働きをします。
- 分詞構文:
- Looking out of the window, I saw a cat.(窓の外を見て、私は猫を見た。)
- 分詞を伴う受動態:
- The book, written by John, is interesting.(ジョンによって書かれた本は面白い。)
練習問題
- The ( ) letter was delivered yesterday.(書かれた手紙は昨日配達された。)
- The building ( ) now is very tall.(今建てられている建物はとても高い。)
- I found the book ( ) on the table.(テーブルの上に置かれた本を見つけた。)
- The ( ) food was delicious.(調理された食べ物は美味しかった。)
解答
- written
- being constructed
- lying
- cooked
ポイント
- 分詞の種類と意味を理解する
- 分詞の位置と働きを把握する
- 分詞構文との違いを理解する
受動態について知ろう
受動態(Passive Voice)は、動作の受け手を文の主語にする文法形式です。「〜される」「〜された」という意味を表し、英語では主に次の目的で使われます。
受動態の基本形
受動態は、be動詞 + 過去分詞 (P.P.) の形で表されます。
Subject (動作の受け手)+be動詞+過去分詞(+by+動作の行為者)
- be動詞:主語と時制に合わせて形が変わります(am, is, are, was, wereなど)。
- 過去分詞:動詞の3番目の形を使います。
- by + 行為者:動作を行った人やものが明確で、それを伝えたい場合に付け加えます。通常、行為者が不明確、または重要でない場合は省略されます。
| 能動態 (Active Voice) | 受動態 (Passive Voice) |
| My mother made this cake. (母がこのケーキを作った。) | This cake was made by my mother. (このケーキは母によって作られた。) |
受動態を使う主な理由
受動態を使うのは、能動態よりも自然で適切な状況があるからです。
- 動作の受け手を強調したい時: 動作の対象である主語に焦点を当てたい場合。
The library **was built** in 1900.(その図書館は1900年に建てられた。)
- 動作の行為者が不明または重要でない時: 誰がその動作をしたかが分からない、あるいは文脈上明らかで重要ではない場合。
My wallet **was stolen** on the train.(私の財布が電車で盗まれた。)
- 客観的な事実やルールを述べたい時: 特定の行為者ではなく、一般的な事実や状況を述べる場合。
English **is spoken** in many countries.(英語は多くの国で話されている。)
様々な時制と受動態
受動態は、時制や助動詞に応じて be動詞 の形を変えることで対応します。
| 時制 | 形 | 例文 (The house) |
| 現在 | is/am/are + P.P. | The house is cleaned every day. |
| 過去 | was/were + P.P. | The house was cleaned yesterday. |
| 未来 | will be + P.P. | The house will be cleaned tomorrow. |
| 現在完了 | has/have been + P.P. | The house has been cleaned. |
| 進行形 | is/am/are being + P.P. | The house is being cleaned now. |
受動態にできない動詞の注意点
自動詞(目的語を必要としない動詞)は、動作が主語だけで完結するため、受動態にすることはできません。
- 自動詞の例:
happen(起こる),arrive(到着する),sleep(眠る) など。- ×
The accident was happened.(誤り) - ✓
The accident happened.(正しい)
- ×
受動態と不定詞・分詞の組み合わせ
受動態の「be動詞 + 過去分詞」の形は、不定詞や分詞と組み合わさることがあります。
- 不定詞の受動態: to be + 過去分詞。「〜されること」
The room needs **to be cleaned**.(その部屋は掃除される必要がある。)
- 進行形の受動態: being + 過去分詞。「〜されている最中」
The road **is being repaired** now.(その道路は今修理されている最中です。)
分詞と受動態の並べ替え問題:英語学習をさらに深めよう!
分詞と受動態は、英語の文章をより豊かに表現するための重要な要素です。これらの要素を使った並べ替え問題は、文法の理解を深め、英語力向上に繋がります。
分詞と受動態とは?
- 分詞: 動詞の変化形の一種で、形容詞や副詞の働きをします。現在分詞(-ing形)と過去分詞(-ed形)があります。
- 現在分詞: 主語と同じ動作主を表す場合や、進行中の動作を表す場合に使われます。
- 過去分詞: 受動態を表す場合や、完了した動作を表す場合に使われます。
- 受動態: 主語が動作を受ける側になる文の構造です。be動詞 + 過去分詞の形で表されます。
並べ替え問題の解き方
- 動詞を探す: 文の核となる動詞を見つけましょう。
- 主語と目的語の関係を考える: 主語が動作をするのか、されるのかを判断します。
- 時制と態を判断する: 文の時制(過去、現在、未来など)と態(能動態、受動態)を特定します。
- 分詞の働きを理解する: 分詞が形容詞として名詞を修飾しているのか、副詞として文全体を修飾しているのかを判断します。
- 語順を組み立てる: 動詞を中心に、主語、目的語、分詞などを正しい順序に並べます。
例題と解説
例題: (1) given / was / a book / I / by / my teacher. (2) the window / broken / was / by / the storm.
解答: (1) I was given a book by my teacher. * 解説: 主語はI、動詞はwas given(受動態)、目的語はa bookです。by my teacherが動作の主語を表します。 (2) The window was broken by the storm. * 解説: 主語はthe window、動詞はwas broken(受動態)です。by the stormが動作の主語を表します。
練習問題
以下の問題を解いてみましょう。
- (built / this house / was / my father / by).
- (eating / an apple / he / is).
- (seen / the movie / has / she / already).
- (written / this letter / was / by / her).
- (broken / the vase / was / carefully / by / him).
まとめ
分詞を伴う受動態は、文に深みと奥行きを与え、より豊かな表現を可能にします。分詞の種類や位置によって、様々なニュアンスを出すことができます。
分詞に関する練習問題に挑戦しよう!

問題
英文和訳(以下の英文を和訳しなさい)
- The man standing by the gate is my uncle.
- The window broken by the storm was replaced.
- Seeing a snake, she screamed loudly.
- This is a very exciting game.
- I found the door locked.
- Tired from the long trip, he immediately fell asleep.
- She had her portrait painted by a local artist.
- The boy playing the piano is her son.
- Written in French, the novel was hard for me to read.
- The goods shipped yesterday will arrive soon.
和文英訳(以下の日本語を分詞を使って英訳しなさい)
- 公園で遊んでいる子どもたちは私の生徒だ。
- 私は壊れた携帯電話を修理してもらった。
- 彼女は(自分にとって)退屈な会議に出席した。
- 何と言っていいか分からなかったので、彼は何も言わなかった。
- 私は彼が部屋に入ってくるのを見た。
- 簡単な言葉で書かれているので、その手紙は理解しやすい。
- 私は鍵をかけたままの車を見つけた。
- 私たちに近づいてきた女性は、私に道を尋ねた。
- 彼らは私を待たせておいた。
- 長い間使われていなかった車は、動かなかった。
解答
英文和訳
- 門のそばに立っている男性は私のおじです。
- 嵐で割られた窓は交換された。
- ヘビを見て、彼女は大きな声で叫んだ。(分詞構文:時/理由)
- これはとてもわくわくする試合です。
- 私はドアが施錠されているのを見つけた。(知覚動詞+過去分詞)
- 長い旅行で疲れていたので、彼はすぐに眠りに落ちた。(分詞構文:理由)
- 彼女は地元の芸術家に肖像画を描いてもらった。(使役動詞+過去分詞)
- ピアノを弾いている少年は彼女の息子です。
- フランス語で書かれていたので、その小説は私には読みにくかった。(分詞構文:理由・受動)
- 昨日船積みされた商品(荷物)はまもなく到着するでしょう。
和文英訳
- The children playing in the park are my students.
- I had my broken cell phone repaired.
- She attended a boring meeting.
- Not knowing what to say, he said nothing. (分詞構文:否定)
- I saw him entering the room. (知覚動詞+現在分詞)
- Written in simple words, the letter is easy to understand. (分詞構文:受動)
- I found the car locked.
- The woman approaching us asked me for directions.
- They kept me waiting.
- The car not used for a long time didn’t run. (過去分詞の否定)




