不定詞を確認しよう!
不定詞の名詞的用法は、「to + 動詞の原形」 の形で、文中で名詞と同じ働きをすることです。これにより、「〜すること」という概念を表現できます。
1. 主語として
不定詞が文の主語になる場合です。「〜することは」と訳され、文頭に置かれます。文頭の不定詞が長い場合は、It is ... to ~ の形で表現することが多いです。
- To learn English is fun. (英語を学ぶことは楽しい。)
It is fun **to learn** English.(英語を学ぶことは楽しい。)
2. 目的語として
不定詞が動詞の目的語になる場合です。「〜すること」を欲したり、決めたり、望んだりする意味を表します。
- I want to travel to Japan. (私は日本に旅行することを望んでいる。)
- He decided to buy a new car. (彼は新しい車を買うことに決めた。)
- She promised not to tell anyone. (彼女は誰にも話さないことを約束した。)
3. 補語として
不定詞が主語を説明する補語になる場合です。「〜することだ」と訳され、be動詞の後ろに置かれます。
- My dream is to be a doctor. (私の夢は医者になることだ。)
- Her hobby is to collect stamps. (彼女の趣味は切手を集めることだ。)
4. 疑問詞 + to不定詞
疑問詞(what, when, where, how, who)の後に不定詞を続けることで、名詞と同じように「〜すべきか」といった意味の塊を作ることができます。
- I don’t know what to do. (何をすべきか分かりません。)
- He told me where to go. (彼は私にどこに行くべきか教えてくれた。)
不定詞の形容詞的用法とは?
不定詞(to + 動詞の原形)は、名詞を修飾する働きを持つことがあります。これを不定詞の形容詞的用法といいます。

例:
- I have a lot of work to do. (やるべき仕事がたくさんある。)
- This is a nice place to relax. (ここはリラックスできる素敵な場所だ。)
これらの文では、「to do」や「to relax」がそれぞれ「work」や「place」を修飾しており、形容詞のような働きをしています。
不定詞の形容詞的用法の役割
- 名詞を説明する:
- I need someone to help me. (私を助けてくれる人が必要だ。)
- This is the book to read. (これが読むべき本だ。)
- 名詞に目的や条件を示す:
- He has a plan to travel around the world. (彼は世界中を旅行する計画を持っている。)
- This is a machine to make coffee. (これはコーヒーを作る機械だ。)
- 未来の出来事を表す:
- She is the person to marry. (彼女こそ結婚するべき人だ。)
不定詞の形容詞的用法の種類
不定詞の形容詞的用法には、大きく分けて2つの種類があります。
- 名詞を直接修飾するタイプ:
- This is a house to sell. (これは売るための家だ。)
- 名詞の前に来る形容詞句を形成するタイプ:
- She is a woman difficult to understand. (彼女は理解するのが難しい女性だ。)
不定詞の形容詞的用法と他の用法との違い
- 名詞的用法: 不定詞が文中で名詞の働きをする。(例: To study is important.)
- 副詞的用法: 不定詞が文中で副詞の働きをする。(例: I came here to see you.)
演習問題
練習問題
以下の文の空欄に適切な不定詞を入れてみましょう。
- I have a book _____ read. (読むべき本がある。)
- This is a nice day _____ go for a walk. (散歩に行くのに良い日だ。)
- She is a person _____ trust. (彼女は信頼できる人だ。)
答え
- to read
- to go
- to trust
まとめ
不定詞の形容詞的用法は、英語の表現をより豊かにする上でとても重要な要素です。様々なパターンを練習し、使いこなせるようになりましょう。
ポイント
- 不定詞が修飾する名詞に注目する
- 不定詞が表す意味を考える
- 文脈に合わせて適切な不定詞を選ぶ
不定詞の形容詞的用法と形容詞の違いを理解しよう
不定詞の形容詞的用法と形容詞の主な違いは、その単語がもともと何を表しているか、そしてどのような情報を付け加えるかにあります。

形容詞
形容詞は、名詞や代名詞の性質や状態を説明する品詞です。静的な状態や特徴を表すことが多く、基本的に名詞の前に置かれます。
- 例: a beautiful flower (美しい花)
beautifulは、花が「美しい」という性質を表しています。
- 例: a red car (赤い車)
redは、車が「赤い」という色の状態を表しています。
不定詞の形容詞的用法
不定詞の形容詞的用法は、「to + 動詞の原形」の形で、名詞がどのような動作を行うのか、あるいはどのような目的に用いられるのかを説明します。常に名詞の後ろに置かれます。
- 例: I have many things to do today. (今日、すべきことがたくさんある。)
to doは「すべき」という動作を「things」に付け加えています。
- 例: She needs a chair to sit on. (彼女は座るための椅子が必要だ。)
to sit onは「座るための」という目的を「chair」に付け加えています。
まとめ
簡単に言うと、形容詞は名詞の性質や状態(「どんなものか」)を表し、不定詞の形容詞的用法は名詞が関わる動作や目的(「何をするものか」)を表します。形容詞は名詞の前、不定詞は名詞の後ろに置かれるという位置の違いも重要なポイントです。
不定詞の形容詞的用法に関する練習問題に挑戦しよう!

問題
英文和訳(以下の英文を和訳しなさい)
- Do you have anything to drink?
- I need a quiet place to study.
- She is the last person to leave the office.
- He bought a new camera to take pictures.
- I have many things to tell you.
- The children had a lot of homework to do.
- This is a good book to read.
- I have no one to talk to.
- He needs a strong friend to rely on.
- The plan to build a new library was announced.
和文英訳(以下の日本語を不定詞の形容詞的用法を使って英訳しなさい)
- 彼は読むための本を何冊か持っている。
- 私たちは座るための椅子を見つけた。
- あなたは私に話すことが何かありますか?
- 私は今週末、訪れるべき場所がたくさんある。
- 彼は信頼できる友達が必要です。
- 彼女は歌うための歌を準備した。
- 私はあなたと議論すべき話題がある。
- 彼は解決すべき問題を持っている。
- その町を訪れるための最も良い時期は夏です。
- 彼女は飲むための冷たい水が欲しかった。
解答
英文和訳
- 何か飲むものはありますか?
- 私には勉強するための静かな場所が必要です。
- 彼女はオフィスを出る最後の人物です。
- 彼は写真を撮るための新しいカメラを買った。
- 私はあなたに話すべきことがたくさんあります。
- 子どもたちにはすべき宿題がたくさんあった。
- これは読むのに良い本です。
- 私には話す相手がいません。
- 彼には頼れる強い友達が必要です。
- 新しい図書館を建てるという計画が発表された。
和文英訳
- He has some books to read.
- We found a chair to sit on.
- Do you have anything to say to me?
- I have a lot of places to visit this weekend.
- He needs a friend to rely on.
- She prepared a song to sing.
- I have a topic to discuss with you.
- He has a problem to solve.
- The best time to visit the town is summer.
- She wanted some cold water to drink.



