【５分で確認】【進行形：文法＋問題演習】現在進行形と過去進行形を比較して理解を深めよう！

現在進行形と過去進行形の違い

現在進行形と過去進行形はどちらも「～している」という進行中の動作を表しますが、動作が起こっている時間が異なる という点が大きな違いです。

現在進行形

「今、まさに～している」 という、現在進行中の動作 を表します。
be動詞 (am/is/are) + 動詞の-ing形 で作られます。
例：I am studying now.（私は今勉強しています。）

過去進行形

「過去のある時点で～していた」 という、過去に進行していた動作 を表します。
be動詞の過去形 (was/were) + 動詞の-ing形 で作られます。
例：I was studying yesterday at this time.（昨日の今頃は勉強していました。）

比較表

形態	時制	用法	例
現在進行形	現在	今、まさに進行中の動作	I am eating an apple.（私はリンゴを食べています。）
過去進行形	過去	過去のある時点で進行していた動作	I was eating an apple at 5 p.m. yesterday.（昨日の午後5時にはリンゴを食べていました。）

具体例で比較

状況	現在進行形	過去進行形
電話中	I am talking on the phone.	I was talking on the phone when you called.（あなたが電話してきたとき、私は電話中でした。）
料理中	She is cooking dinner.	She was cooking dinner when the power went out.（停電したとき、彼女は夕食を作っていました。）
読書中	He is reading a book.	He was reading a book when the doorbell rang.（ドアベルが鳴ったとき、彼は本を読んでいました。）

現在進行形と過去進行形のさらに詳しい解説

状態動詞と進行形

先ほど少し触れましたが、状態動詞は一般的に進行形になりません。これは、状態動詞が表すものが一時的な変化ではなく、持続的な状態であるためです。

状態動詞の例: know (知っている), love (愛する), have (持っている), believe (信じている) など
間違った例: I am knowing him. (×) → I know him. (〇)

しかし、状態動詞でも、一時的な変化や感情の変化を表す場合は、進行形が使われることがあります。

例: I am feeling sick. (今は体調が悪い)

複数の動作が同時に起こっている場合

複数の動作が同時に起こっている場合は、それぞれの動作を別の文で表すか、接続詞を使ってつなげます。

例: I was watching TV and eating dinner. (テレビを見ていて、同時に夕食も食べていました。)

過去完了進行形

過去完了進行形は、「過去のある時点までに、ある動作が継続していた」ことを表します。

過去完了進行形の形: had been + 動詞の-ing形
例: I had been studying English for two hours before you called. (君が電話する2時間前から英語を勉強していました。)

過去形との違い

過去形: 過去に起きた出来事を単に事実として述べる
過去進行形: 過去のある時点で進行していた動作を述べる
例: I went to the park yesterday. (昨日公園に行きました。)
例: I was walking in the park when I saw her. (公園を歩いていたら彼女に会った。)

その他

現在完了進行形: ある動作が過去から現在まで継続していることを表す
未来進行形: 未来のある時点で進行している動作を表す

具体的な例文

状況	現在進行形	過去進行形	過去完了進行形
読書	I am reading a book.	I was reading a book when the phone rang.	I had been reading a book for an hour when she came.
料理	She is cooking dinner.	She was cooking dinner when the power went out.	She had been cooking dinner for 30 minutes when he arrived.
旅行	They are traveling to Europe.	They were traveling to Europe when they heard the news.	They had been traveling to Europe for a week when they got lost.

状態動詞が進行形になる例外的なケースについて

一般的に状態動詞は進行形になりませんが、いくつかの例外的なケースがあります。これは、状態動詞が本来表す「持続的な状態」ではなく、一時的な変化や感情の変化を表す場合に起こります。

状態動詞が進行形になる主なケース

一時的な感情の変化:
- 例: I am feeling happy today.（今日は嬉しい気分です。）
- 通常「feel」は状態動詞ですが、ここでは「一時的に嬉しい」という感情の変化を表しているため、進行形が使われています。
一時的な状態の変化:
- 例: The soup is tasting delicious.（このスープはすごく美味しい。）
- 「taste」は状態動詞ですが、ここでは「今、食べている時に美味しい」という一時的な状態を表しているため、進行形が使われています。
状態に変化が加わる場合:
- 例: I am becoming more and more interested in this topic.（この話題にますます興味を持っています。）
- 「become」は状態の変化を表す動詞ですが、進行形を使うことで、その変化が徐々に進んでいる様子を強調できます。
状態が一時的に強調される場合:
- 例: She is being very rude today.（彼女は今日、とても失礼な態度をしている。）
- 「be」は状態動詞ですが、ここでは「一時的にとても失礼な状態」を強調するために、進行形が使われています。
状態動詞が動作の意味を持つ場合:
- 例: I am having a great time.（とても楽しい時間を過ごしています。）
- 「have」は状態動詞ですが、ここでは「経験する」という意味の動作を表しているため、進行形が使われています。

注意点

状態動詞が常に進行形になるわけではない: 上記は一般的な例外ですが、全ての状態動詞がこれらの状況で必ず進行形になるとは限りません。
文脈によって変わる: 文脈によって、同じ状態動詞でも進行形が使われる場合と使われない場合があります。
ネイティブスピーカーでも迷うことがある: 状態動詞の進行形の使い方は、ネイティブスピーカーにとっても微妙な場合があり、必ずしも明確なルールがあるわけではありません。