「to不定詞」の副詞用法

名詞用法、形容詞用法と比べるとわかりずらい。「名詞用法」と「形容詞用法」の両方にも当てはまらない場合は、「副詞用法」と判断することも考えられる。

動詞修飾

文中で意味的に述語動詞について説明を加える場合に、動詞を修飾することがある。

例えば、「~するために…をする。」、「~するなら…する。」などがこれに当てはまる。

①目的「~するために」

・I will go shopping to buy a present for my girlfriend.

(わたしは、彼女にプレゼントを買うために買い物に行く。)

In order to be a baseball player, I will practice more and more.  [in order to~]

(野球選手になるために、もっと練習をするつもりである。)

・I paint a picture so as to see your smile.  [so as to~]

(あなたの笑顔を見るために絵を描く。)

目的をより明確にする場合は、「in order to ~」か「so as to ~」を用いる。

目的を明確にして文頭に置く場合は「in order to ~」を用いることが多い。文末に用いることもできる。

「so as to ~」は文末に用いることが多い。

②結果「~した結果」

・I went shopping to find that your shoes had been expensive.

(買い物に行くとあなたの靴が高いことに気が付いた。)

・He worked hard only to get money.

(彼が一生懸命に働いていたのは、お金のためだけであった。)

・He studied abroad, never to see him.

(彼は、留学をして会うことはなかった。)

「only to ~」は残念な結果を表現する場合に用いることが多い。ほかにも「~して初めて…」と表現をする場合もある。

「never to ~」は、独立して結果を表現するために使う場合が多い。このことから、前に「,(コンマ)」を用いることが多い。

③感情の原因「~して」

・I’m very happy to meet you.

(書き換え)⇒ I’m very happy that I meet you.

(私は、あなたに会えてとても幸せだった。)

④条件「もし~すれば」

To go shopping, I could meet you.

(買い物に行っていたなら、あなたに会えたのに。)

⑤判断の根拠「~するとは」

・ He must be a rich to be able to buy an expensive car.

(彼は、高い車を買えるなんて、お金持ちに違いない。)

「toの不定詞」形容詞用法

to不定詞を名詞の後に置くことで、その名詞を修飾することができる。その名詞が、不定詞の意味上の主語となる場合と目的語になる場合がある。

主語関係

例文

・We need dogs to save our life.

⇒(書き換え)We need dogs that will save our life.

(私は、私たちの命を救うための犬が必要である。)

目的語関係

①他動詞の目的語

・I have a pen to write a red circle.

(私は、赤いまるを書くためのペンがある。)

②「自動詞+前置詞」の目的語

・I have to sing a song to stand out.

(私は、目立つ歌を歌わなければならない。)

その他の修飾関係

「to不定詞」より後が「関係副詞節」と同様にとして表現される場合がある。

例文

・It’s time to finish the question in this classroom.

(教室内で質問に答える時間は終わりです。)

・It’s not enough to eat breakfast at that time.

(その時の朝食は、十分ではない。)

・Find the best way to solve the problem.

(問題を解決する最適の方法を見つけよう。)

「to不定詞」の用法について

「to不定詞」には、「名詞・形容詞・副詞」などの役割をする。

「toの不定詞」形容詞用法 | てばっち教育研究所 (tebatch.com): 「to不定詞」の副詞用法

「to不定詞」の名詞用法

主語としての用法

主語としての用法では、「~ということ」という意味で表現されることが多い。

①「It is A to B」「BということはAだ。」

It is easy to find the answer.

(答えを見つけることは、簡単だ。)

It is hard to pass the exam.

(試験に合格することは難しい。)

②「To A is B」 「Aということは、Bだ。」

To speak English is difficult.

(英語を話すことは、難しい。)

To pass the exam is hard.

(試験に合格することは、難しい。)

①のように「it」を形式主語として扱い表現することが一般的であるが、②の場合は「to不定詞」が対比的に使われたりする場合に扱うことが多い。

目的語としての用法

①他動詞の目的語

・I want to see a movie.

(映画を観たい。)

・I hope to go shopping.

(買い物に行きたい。)

他動詞の目的語に「to不定詞」を用いて表現することが多い。

未来に向かって「~したい、~しよう」と表現する場合に「to不定詞」を使って表現する。

②前置詞の目的語

・We didn’t have no option except to study abroad.

(私たちは、留学する以外に選択肢がなかった。)

「butやexcept」の後に「to不定詞を用いて表現をする。」

「butやexcept」の前に、「no [chance, option, imagination]」などを用いて表現することが多い。

補語としての用法

①主格補語

・My dream is to be rich with you.

(私の夢は、あなたと共に裕福になることだ。)

②目的補語 「S + V + O + to be」

・I believe my son to be kindness.

(書き換え)⇒I belive that my son is kindness.

(私は)、息子が優しいと信じている。)

名詞と同格の用法

<例文>

・My daughter told me desire to be a great singer.

(私の娘は、私に偉大な歌手になりたいという願望があることを話した。)

「to」の前置詞の性質上「to不定詞」は未来を表現する場合が多い。このことから、「desire(願望)、effort(努力)、hope(望み)、decision(決意)」などの未来志向の動詞との相性が良い。

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