不定詞の表す「時」について

不定詞は本来、時制を持っていないが、文脈でその「時」を表現することが多い。

完了形の不定詞には、文の述語動詞よりも「前」のことを表現する役割もある。

述語動詞の示す「時」と「同じ」か「それよりも後」に起こることを表現する場合

①述語動詞と「同じ」の「時」を表現する場合

・Japan is said to be a place of safe.

(書き換え)⇒It is said that Japan is a place of safe.

(日本は、安全な場所と言われている。)

②述語動詞よりも「後」の「時」を表現する場合

・I hope to enjoy singing a song.

(書き換え)⇒I hope that I will enjoy singing a song.

(私は、楽しく歌を歌えることを期待している。)

・I expect to sell my car more expensive.

(書き換え)⇒I expect that my car will sell more expensive.

(私の車は、もっと高く売れると思います。)

述語動詞がの示す「時」よりも「前」に起きたことを表現する場合

「完了不定詞」を使うことで「前」に起きたことを表現することができる。

例文

・He wants to have been a great doctor for ten years.

(彼は、10年間もの間、偉大な医者になりたがっていた。)

・Mike is said to have won the big game.

(書き換え)⇒ It is said that Mike won the big game.

(マイクが、大きな試合に勝ったと言われる。)

不定詞の完了形「完了不定詞」について

不定詞は、述語動詞ではないことから、文法上直後その主語となるものがない。しかしながら、動詞を含んでいる関係により、意味上の主語がある。

不定詞の意味上の主語を示さない場合

①漠然とした人物や明らかにわかるものが主語になる場合

・It is important to love people.

(人々を愛することが重要である。)

・His answer is to prove the trueth.

(彼の答えは、真実を証明しているのだ。)

②不定詞の意味上の主語が文の主語と同じ場合

・I would like to be a teacher. (名詞的用法)

(私は、先生になりたい。)

・I have many friends to sing a song with. (形容詞的用法)

(私は、一緒に歌を歌う友達がたくさんいる。)

・I saved money to take a trip. (副詞的用法)

(私は、旅行をするためにお金を節約している。)

不定詞の意味上の主語の表し方

①意味上の主語が文中の他動詞の目的語である場合

・My mother adviced me to study abroad.

(書き換え)⇒My mother adviced me that I should study abroad.

(私の母は、私に留学するように助言した。)

・I think this answer is me to be wrong.

⇒I think that this answer is wrong.

(私は、この答えが間違いだと思っている。)

②意味上の主語を「for + 目的語」で表現する場合

・It is important for students to think themselves.

(生徒が、自分自身で考えることは大切である。)

・The boy keep learning English for his family to take a trip.

(その男の子は、家族が旅行に行くために継続して英語を学んでいる。)

・In order for examinees to take the test, everyone keep silent.

(受験者がテストを受けるため、全員が黙っている。)

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