不定詞について知ろう
不定詞の基本的な形と役割
不定詞は、動詞の原形に to をつけた形で、to + 動詞の原形 となります。 不定詞は、文の中で名詞、形容詞、または副詞として働くことができます。
名詞としての不定詞
名詞として使う場合、不定詞は文の主語、補語、目的語になることができます。
- 主語
- To learn English is fun. (英語を学ぶことは楽しい。)
- To travel is my dream. (旅行することが私の夢だ。)
- 目的語
- I want to go to the park. (私は公園に行きたい。)
- He decided to study abroad. (彼は留学することを決めた。)
- 補語
- My dream is to become a pilot. (私の夢はパイロットになることだ。)
形容詞としての不定詞
形容詞として使う場合、不定詞は名詞や代名詞を修飾します。 「〜するための」「〜すべき」といった意味になります。
- I have a lot of homework to do. (私にはするべき宿題がたくさんある。)
- He needs something to drink. (彼は何か飲むものが必要だ。)
副詞としての不定詞
副詞として使う場合、不定詞は動詞、形容詞、または別の副詞を修飾し、主に目的や原因、結果などを表します。
- 目的(〜するために)
- I went to the library to study. (私は勉強するために図書館に行った。)
- She works hard to pass the exam. (彼女は試験に合格するために一生懸命勉強する。)
- 感情の原因(〜して)
- I was happy to hear the news. (その知らせを聞いて嬉しかった。)
- He was sad to see her leave. (彼女が去るのを見て悲しかった。)
toがない不定詞(原形不定詞)
to をつけない不定詞もあり、これを「原形不定詞」と呼びます。主に、make, let, have などの「使役動詞」や、see, hear, feel などの「知覚動詞」の後に使われます。
- 使役動詞
- My mother made me clean my room. (母は私に部屋を掃除させた。)
- Let me know when you arrive. (着いたら教えてください。)
- 知覚動詞
- I saw him cross the street. (彼が通りを横切るのを見た。)
- I heard her sing a beautiful song. (彼女が美しい歌を歌うのを聞いた。)
不定詞は色々な使い方があるので最初は難しく感じるかもしれませんが、それぞれの役割を意識しながら例文に触れていくと、少しずつ慣れていきますよ。
<主語+動詞+to不定詞>について知ろう
主語 + 動詞 + 不定詞(to + 動詞の原形)の文型は、不定詞を名詞として、動詞の目的語にする最も一般的な使い方の一つです。この文型は、主語が「〜したい」「〜することを決めた」など、未来の行動や願望を表現するときによく使われます。

この文型の基本的な形
主語 + 動詞 + to + 動詞の原形
よく使われる動詞の例
この文型でよく使われる動詞は、不定詞と結びついて「〜すること」を目的語とします。
- want to… (〜したい)
- I want to go to the park. (私は公園に行きたい。)
- decide to… (〜することに決める)
- She decided to study abroad. (彼女は留学することを決めた。)
- hope to… (〜したいと願う)
- He hopes to become a doctor. (彼は医者になりたいと願っている。)
- plan to… (〜するつもりだ)
- We plan to travel to Kyoto next month. (私たちは来月、京都に旅行するつもりだ。)
- agree to… (〜することに同意する)
- They agreed to meet at 3 p.m. (彼らは午後3時に会うことに同意した。)
この文型のポイント
この文型では、不定詞の to は「〜すること」という未来や抽象的な行為を指し、その行為が動詞の目的語になっています。
I want **to eat sushi**.
(私は寿司を食べることを望む。)- この文では、
to eat sushi
がwant
の目的語です。
- この文では、
動名詞について知ろう
動名詞の基本的な形と役割
動名詞 (Gerund) は、動詞に -ing をつけて名詞として使うものです。形は現在分詞と同じですが、役割が異なります。動名詞は「〜すること」という意味を表し、文の中で名詞と同じ働きをします。

- 例:
Swimming
is fun. (泳ぐことは楽しい。) - 例: I enjoy
reading
books. (私は本を読むことを楽しむ。)
動名詞の主な使い方
動名詞は主に以下の3つの役割で使われます。
1. 主語として使う
文の主語として「〜すること」を表現します。
- Cooking is my hobby. (料理することは私の趣味です。)
- Playing video games is his favorite pastime. (テレビゲームをすることは彼のお気に入りの暇つぶしだ。)
2. 目的語として使う
特定の動詞の目的語として使われます。動詞の後に動名詞が続くパターンです。
- I enjoy
singing
. (私は歌うことを楽しむ。) - She finished
writing
the report. (彼女はそのレポートを書き終えた。)
【動名詞を目的語にとる主な動詞】
enjoy
(楽しむ)finish
(終える)mind
(気にする)stop
(やめる)avoid
(避ける)practice
(練習する)suggest
(提案する)admit
(認める)
3. 前置詞の目的語として使う
前置詞 (of, for, in, on, aboutなど) の後には、名詞か動名詞が来ます。
- Thank you for
helping
me. (手伝ってくれてありがとう。) - He is good at
drawing
. (彼は絵を描くのが得意だ。) - I’m interested in
learning
about history. (私は歴史を学ぶことに興味がある。)
不定詞との違い
動名詞と不定詞はどちらも「〜すること」を意味することがありますが、使い分けが必要です。
- 動名詞は、主にすでに始まっている、または一般的な行為を表すときに使われます。
- 不定詞は、主にこれから行うことや、特定の行為を表すときに使われます。
例:
I stopped **smoking**.
(私はタバコを吸うのをやめた。→ 習慣をやめた)I stopped **to smoke**.
(私はタバコを吸うために立ち止まった。→ 目的のため)
<主語+動詞+to不定詞>の形を作る場合
・I want to be an English teacher.
(私は、英語の先生になりたい。)
・She hopes to study abroad.
(彼女は、留学したいと思っています。)
・My son likes to swim in the river.
(息子は、川で泳ぐのが好きだ。)
・We rejected to join this game.
(私たちは、この試合に参加することを拒絶した。)
・She offered to be a doctor.
(彼女は、医者になることを申し出た。)
・He started to run fast for the goal.
(彼は、ゴールに向けて早く走り始めた。)
他にも慣用句として、<manage to ~>(何とかやり遂げる)<fail to ~>(~しない)<can afford to ~>(~する余裕がある)などの表現がある。
<to 不定詞とthat 節>を理解しよう!
<主語+動詞+to不定詞>を<主語+動詞+that節>として表現することができるものとできないものがある。
完全に同じ意味になったり、言い換えができないことが通常である。
・He hopes to be an Ehnglish teacher.
= He hopes that he will be an English teacher.
(彼は、英語の先生になりたいと思っている。)
・I wish to get up at 8.
(8時に起きたい)
I wish (that) I got up at 8.
(8時に起きれたならな)<仮定法>
「wish」を用いて表現すると、仮定法としての表現となってしまう。
まとめ
主語 + 動詞 + to 不定詞とは?
主語 + 動詞 + to 不定詞 の構造は、英語で非常に一般的な文型です。この構造の中で、to 不定詞は名詞的な働きをすることが多く、目的語や主語の補語として用いられます。
to 不定詞の働き
- 目的語: 動詞の目的語となり、その動詞が表す動作の対象や内容を表します。
- 例:I want to eat an apple. (私はりんごを食べたい。)
- 主語の補語: 主語の状態や性質を表します。
- 例:My dream is to become a doctor. (私の夢は医者になることです。)
- その他の働き:
- 副詞的用法:目的、原因、結果などを表す。
- 例:He came to see me. (彼は私に会うために来た。)
- 形容詞的用法:名詞を修飾する。
- 例:I have a lot of work to do. (私にはたくさんのやることがある。)
- 副詞的用法:目的、原因、結果などを表す。
よく使われる動詞と to 不定詞の組み合わせ
- want, hope, wish: ~したい
- decide, plan, agree: ~することに決める
- try, attempt: ~しようと試みる
- need, want: ~する必要がある
- like, love, enjoy: ~するのが好きだ
- hate, dislike: ~するのが嫌いだ
- be afraid: ~するのが怖い
- forget, remember: ~することを忘れる/覚えている
- start, begin, continue: ~し始める/続ける
確認しよう!
5分で確認! < be to ~ >を用いた練習問題をマスターしよう!

. 文を完成させましょう
- You ___ be home by 10 p.m. (10時までに家に帰ることになっている)
- We ___ meet at the station at noon. (正午に駅で会うことになっている)
- They ___ finish the project by Friday. (金曜までにプロジェクトを終わらせることになっている)
- The meeting ___ start at 2 p.m. (会議は午後2時に始まることになっている)
- I ___ not forget to call her. (彼女に電話することを忘れてはいけない)
2. 日本語を英語にしましょう
- 明日は早起きしなければならない。
- 私たちは来週、会議に参加する予定だ。
- 彼らはそのレポートを明日までに提出することになっている。
- この薬は食後に飲むべきだ。
- あなたは今すぐここに来るべきだ。
3. be to の代わりに適切な語句を選びましょう
- You ___ go to bed early tonight. (have to / should)
- We ___ meet tomorrow. (are to / will)
- They ___ finish their work. (must / should)
- The train ___ leave at 10 a.m. (is to / will)
- I ___ not disturb him. (am to / must)
4. be to を使ったオリジナルの文を作ってみましょう
(例:I am to give a presentation next week.)
答えは次のリンクをクリックしてください。
5分で確認! < be to ~ >を用いた練習問題をマスターしよう! – てばっち教育研究所 (tebatch.com): 【不定詞:文法】不定詞、動名詞の基本を確認し、<主語+動詞+to不定詞>をマスターしよう!(練習問題付き)