英文法:直接法について
1. 直接法 vs 仮定法: 決定的な違い ⚖️
この対比が一番わかりやすいです。
| 特徴 | 直接法 (Indicative) ☀️ | 仮定法 (Subjunctive) 💭 |
| 世界観 | 現実・事実 (実際に起きること、起きたこと) | 妄想・非現実 (ありえないこと、願望) |
| 時間の感覚 | そのまま (今の話 = 現在形) (昔の話 = 過去形) | ズレる (距離を取る) (今の妄想 ➡ 過去形) (昔の妄想 ➡過去完了形) |
| 動詞の形 | ルール通り (3単現のSをつける、am/is/areを使う) | ルール無視 (Sはいらない、be動詞は全部 were) |
2. 直接法の具体例: 「ありのまま」を話す 🗣️
私たちが普段使っている英語の90%以上は直接法です。
① 現在のことを話す(現在形)
- I play tennis every Sunday.
- (私は毎週日曜にテニスをします。)
- ➡ 習慣という事実。
- He likes coffee.
- (彼はコーヒーが好きです。)
- ➡ 「3単現のS」 がつくのは、この直接法だからです!
② 過去のことを話す(過去形)
- I went to the park yesterday.
- (昨日公園に行きました。)
- ➡ 実際に起きた過去の事実。
③ 未来のことを話す(未来形)
- It will rain tomorrow.
- (明日は雨が降るでしょう。)
- ➡ 天気予報に基づく現実的な予測。
3. 「If」を使う時の違い (超重要!) ⚠️
ここが最大の混乱ポイントです。
「If(もし)」がつくと全部が仮定法になるわけではありません!
現実的な条件の話なら、If があっても 「直接法」 です。
🅰️ 直接法 の If (現実味:アリ ✅)
「(条件が合えば)たぶん〜するよ」 という話。
- If it rains tomorrow, I will stay home.
- (もし明日雨なら、家にいます。)
- ➡天気予報で雨の可能性がある。**「現実に起こりうること」**なので、動詞は普通の現在形(rains)を使います。
🅱️ 仮定法 の If (現実味:ナシ ❌)
「(ありえないけど)もし〜ならなあ」 という話。
- If I were a bird, I would fly.
- (もし私が鳥なら、飛べるのに。)
- ➡ 鳥になる可能性は0%。**「現実ではない」**ので、過去形(were)を使います。
4. なぜ「直接法」と呼ぶの? 🤔
ラテン語の「指し示す(indicare)」という言葉が語源です。
「事実を指で直接指し示す」 ように、ストレートに述べる方法だから「直接法」と呼ばれます。
英語では Indicative Mood(インディカティブ・ムード)と言います。
まとめ: 文法用語の地図 🗺️
英語の動詞には、大きく分けて3つの世界(法/Mood)があります。
- 直接法 ☀️: 現実を話す。(普通の文)
- I study English.
- 仮定法 💭: 妄想を話す。(If I were… / I wish…)
- If I studied, I would pass.
- 命令法 😤: 指令を出す。(Study!)
- Study English hard!
今まで「現在形」「過去形」「進行形」として習ってきたルールは、すべて 「1. 直接法」 の中のルールだったのです。
直接法とは?
直接法とは、文の主語が実際に言ったこと、考えたこと、命令したことなどを、その言葉そのままの形で文中に引用する方法です。間接話法と対比される概念です。
直接法の形式
直接法は、話し言葉や書き言葉の引用符の中に、元の言葉がそのままの形で現れます。
- 例: She said, “I love apples.”(彼女は「リンゴが好き」と言った。)
直接法の注意点
- 時制: 直接法では、引用部分の動詞の時制は、元の発言時の時制がそのまま保たれます。
- 人称: 引用部分の人称も、元の発言者の人称がそのまま保たれます。
- 疑問文: 疑問文を直接法で引用する場合は、疑問文の語順をそのまま保ち、最後に「?」をつけます。
- 例: He asked, “Where are you going?”(彼は「どこに行くんだ?」と尋ねた。)
- 命令文: 命令文を直接法で引用する場合は、命令形の語順をそのまま保ちます。
- 例: She said, “Go to bed!”(彼女は「寝なさい!」と言った。)
直接法と間接話法の違い
| 特徴 | 直接法 | 間接話法 |
|---|---|---|
| 引用符 | ある | ない |
| 時制 | 元の発言時の時制 | 主文の時制に合わせる |
| 人称 | 元の発言者の人称 | 主文の人称に合わせる |
| 語順 | 元の語順 | 平叙文の語順 |
例文
- She said, “I will be home by 6.”(彼女は「6時までには家に帰る」と言った。)
- He asked me, “Can you help me?”(彼は私に「手伝ってくれますか?」と尋ねた。)
- My mother told me, “Don’t be late!”(母は私に「遅れるな!」と言った。)
まとめ
直接法は、会話文や物語の中で、登場人物の言葉をそのまま伝える際に使われます。元の発言を忠実に再現することで、より生々しい表現が可能になります。
練習問題
以下の日本語を、直接法を用いて英語に訳してみましょう。
- 彼は「明日、映画に行きたい」と言った。
- 彼女は私に「ここに座って」と言った。
- 友達は私に「なぜ遅刻したの?」と尋ねた。
直接法の練習問題
問題
次の日本語を、直接法を用いて英語に訳しなさい。
- 彼は「明日、パーティーに行きたい」と言った。
- 彼女は私に「この本を貸してほしい」と頼んだ。
- 先生は生徒たちに「静かにしなさい」と言った。
- 彼は「昨日、映画を見た」と言った。
- 彼女は「私はピアノが弾ける」と私に言った。
解答例
- He said, “I want to go to the party tomorrow.”
- She asked me, “Can you lend me this book?”
- The teacher told the students, “Be quiet.”
- He said, “I saw a movie yesterday.”
- She told me, “I can play the piano.”
ポイント
- 引用符: 直接話の部分は必ず引用符でくくる。
- 時制: 話し手が話したときの時のままの時制を使う。
- 人称: 話し手や聞き手の言葉は、元のままの人称で表す。
- 疑問文: 疑問文の場合は、疑問文の語順をそのままにする。
- 命令文: 命令文の場合は、命令形の語順をそのままにする。
少し難易度を上げてみましょう
- 彼は「もし雨が降ったら、ピクニックは中止だ」と言った。
- 彼女は私に「あなたはとても親切です」と言った。
- 先生は「宿題を忘れずに」と生徒たちに言った。
解答例
- He said, “If it rains, we will cancel the picnic.”
- She told me, “You are very kind.”
- The teacher told the students, “Don’t forget your homework.”
直接法と時制の一致を組み合わせた問題
直接法と時制の一致は、英語の文法の中でも特に重要なポイントです。この両方を組み合わせることで、より複雑な英文の理解と作成能力が求められます。
問題
1. 状況設定: あなたは友達に、昨日見た映画について話している。
- 日本語: 私は友達に「昨日、その映画を見たけど、とても面白かった」と言った。
- 英語: I told my friend, “I _____ that movie yesterday, and it was very interesting.”
2. 状況設定: あなたは先生に、宿題を忘れてしまったことを謝っている。
- 日本語: 私は先生に「宿題をするのを忘れてしまいました」と謝った。
- 英語: I apologized to the teacher, saying, “I _____ to do my homework.”
3. 状況設定: 弟に、部屋を掃除するように頼んだ。
- 日本語: 私は弟に「部屋を掃除しなさい」と言った。
- 英語: I told my brother, “_____ your room.”
4. 状況設定: 友達に、明日一緒に勉強することを提案した。
- 日本語: 私は友達に「明日一緒に勉強しよう」と提案した。
- 英語: I suggested to my friend, “Let’s study together tomorrow.”
5. 状況設定: 母親に、昨日友達と遊んだことを話した。
- 日本語: 私は母親に「昨日、友達と遊んだ」と話した。
- 英語: I told my mother, “I _____ with my friend yesterday.”
解答と解説
- saw (過去形): 昨日の出来事を述べているため、過去形を使います。
- forgot (過去形): 過去に起こったことを後悔しているため、過去形を使います。
- Clean (原形): 命令文なので、動詞の原形を使います。
- study (原形): Let’sで始まる提案なので、動詞の原形を使います。
- played (過去形): 昨日の出来事を述べているため、過去形を使います。
時制の一致のポイント
- 主節が過去形の場合: 従属節の動詞は、通常過去形または過去完了形になります。
- 直接話法: 引用符で囲まれた部分は、話された当時の時制で表します。
- 間接話法: 引用符を使わず、that節などで表す場合は、時制の一致が必要になります。
直説法に関する練習問題に挑戦しよう!
ポイントは以下の2点です。
- 時制を素直に使う(今なら現在形、昔なら過去形)。
- If があっても「ありえる話」なら現在形を使う。
それでは、レッツ・トライ!💪☀️
第1部:和文英訳(日本語 ➡ 英語) 🇯🇵➡🇺🇸
次の日本語を英語に直してください。(すべて現実の話=直説法です)
- 私は毎日、コーヒーを飲みます。
- 彼は昨日、新しい靴を買いました。
- もし明日晴れたら、私たちはピクニックに行きます。(※ありえる未来)
- 私の父は銀行員です。
- 太陽は東から昇ります。(※不変の事実)
- あなたは宿題をもう終えましたか?
- 彼女は今、電話で話しています。
- もし彼が来たら、私に教えてください。
- 私はそのニュースを知りませんでした。
- 明日は雨が降るでしょう。
第2部:英文和訳(英語 ➡ 日本語) 🇺🇸➡🇯🇵
次の英語を日本語に直してください。(すべて事実や現実的な条件です)
- She likes apples very much.
- I went to the library last Sunday.
- If you are tired, you should take a rest.
- The train leaves at ten o’clock.
- He is not a student; he is a teacher.
- Did you watch the soccer game last night?
- If it rains tomorrow, I will stay home.
- We were busy yesterday.
- Water boils at 100 degrees Celsius.
- I think that he is right.
⬇️
⬇️ スクロールして答え合わせ ⬇️
⬇️
✅ 解答と解説
第1部:和文英訳 答え
- I drink coffee every day.
- 習慣なので「現在形」。
- He bought new shoes yesterday.
- 昨日の事実なので、buy の過去形
bought。
- 昨日の事実なので、buy の過去形
- If it is sunny tomorrow, we will go on a picnic.
- 【重要】 ここが仮定法との違い!「十分ありえる未来」なので、Ifの中は**現在形(is)**です。(
If it was...としないこと!)
- 【重要】 ここが仮定法との違い!「十分ありえる未来」なので、Ifの中は**現在形(is)**です。(
- My father is a bank clerk (banker).
- 事実(職業)なので
is。
- 事実(職業)なので
- The sun rises in the east.
- 変わらない事実は現在形。主語が The sun なので
rises(3単現のS)。
- 変わらない事実は現在形。主語が The sun なので
- Have you finished your homework yet?
- 完了形も直説法の一種(事実の確認)です。
- She is talking on the phone now.
- 進行形(今〜している事実)。
- If he comes, please tell me.
- 【重要】 「彼が来たら」。未来のことですが、Ifのルール(条件節)により現在形 comes にします。
- I didn’t know the news.
- 過去の否定文(事実)。
- It will rain tomorrow.
- 未来の予測。
willを使います。
- 未来の予測。
第2部:英文和訳 答え
- 彼女はリンゴが大好きです。
- 現在の事実・好み。likes に S がついています。
- 私は先週の日曜日、図書館に行きました。
- 過去の行動(事実)。
- もし疲れているなら、休むべきです。
- 現実的なアドバイスです。「もし疲れていたらなあ(仮定法)」ではありません。
- その電車は10時に出発します。
- 時刻表などの確定した事実は、未来のことでも現在形で表すことがあります。
- 彼は学生ではありません。先生です。
- 身分の説明(事実)。
- 昨夜、そのサッカーの試合を見ましたか?
- 過去の事実確認。
- もし明日雨が降ったら、私は家にいます。
- 天気予報などに基づく現実的な条件。「降る可能性がある」という前提です。
- 私たちは昨日忙しかった。
- 過去の状態。
- 水は100度で沸騰します。
- 科学的な真理・事実。
- 私は、彼は正しいと思います。
- 現在思っている事実。
🌟 振り返りポイント
**「If の文」**の区別はつきましたか?
- 直説法(現実): If it rains… (雨が降ったら ➡ 降るかも)
- 仮定法(妄想): If it rained… (雨が降っていたらなあ ➡ 降っていない)
動詞の形(現在形か、過去形か)を見るだけで、「本気の話」か「妄想の話」かを見抜けるようになれば、英語の感覚はバッチリです!💯



