【5分で確認】【直接法:文法・問題演習】直接法の問題に慣れ親しもう!

英文法:直接法について

直接法とは?

直接法とは、文の主語が実際に言ったこと、考えたこと、命令したことなどを、その言葉そのままの形で文中に引用する方法です。間接話法と対比される概念です。

直接法の形式

直接法は、話し言葉や書き言葉の引用符の中に、元の言葉がそのままの形で現れます。

  • 例: She said, “I love apples.”(彼女は「リンゴが好き」と言った。)

直接法の注意点

  • 時制: 直接法では、引用部分の動詞の時制は、元の発言時の時制がそのまま保たれます。
  • 人称: 引用部分の人称も、元の発言者の人称がそのまま保たれます。
  • 疑問文: 疑問文を直接法で引用する場合は、疑問文の語順をそのまま保ち、最後に「?」をつけます。
    • 例: He asked, “Where are you going?”(彼は「どこに行くんだ?」と尋ねた。)
  • 命令文: 命令文を直接法で引用する場合は、命令形の語順をそのまま保ちます。
    • 例: She said, “Go to bed!”(彼女は「寝なさい!」と言った。)

直接法と間接話法の違い

特徴直接法間接話法
引用符あるない
時制元の発言時の時制主文の時制に合わせる
人称元の発言者の人称主文の人称に合わせる
語順元の語順平叙文の語順

例文

  • She said, “I will be home by 6.”(彼女は「6時までには家に帰る」と言った。)
  • He asked me, “Can you help me?”(彼は私に「手伝ってくれますか?」と尋ねた。)
  • My mother told me, “Don’t be late!”(母は私に「遅れるな!」と言った。)

まとめ

直接法は、会話文や物語の中で、登場人物の言葉をそのまま伝える際に使われます。元の発言を忠実に再現することで、より生々しい表現が可能になります。

練習問題

以下の日本語を、直接法を用いて英語に訳してみましょう。

  1. 彼は「明日、映画に行きたい」と言った。
  2. 彼女は私に「ここに座って」と言った。
  3. 友達は私に「なぜ遅刻したの?」と尋ねた。

直接法の練習問題

問題

次の日本語を、直接法を用いて英語に訳しなさい。

  1. 彼は「明日、パーティーに行きたい」と言った。
  2. 彼女は私に「この本を貸してほしい」と頼んだ。
  3. 先生は生徒たちに「静かにしなさい」と言った。
  4. 彼は「昨日、映画を見た」と言った。
  5. 彼女は「私はピアノが弾ける」と私に言った。

解答例

  1. He said, “I want to go to the party tomorrow.”
  2. She asked me, “Can you lend me this book?”
  3. The teacher told the students, “Be quiet.”
  4. He said, “I saw a movie yesterday.”
  5. She told me, “I can play the piano.”

ポイント

  • 引用符: 直接話の部分は必ず引用符でくくる。
  • 時制: 話し手が話したときの時のままの時制を使う。
  • 人称: 話し手や聞き手の言葉は、元のままの人称で表す。
  • 疑問文: 疑問文の場合は、疑問文の語順をそのままにする。
  • 命令文: 命令文の場合は、命令形の語順をそのままにする。

少し難易度を上げてみましょう

  1. 彼は「もし雨が降ったら、ピクニックは中止だ」と言った。
  2. 彼女は私に「あなたはとても親切です」と言った。
  3. 先生は「宿題を忘れずに」と生徒たちに言った。

解答例

  1. He said, “If it rains, we will cancel the picnic.”
  2. She told me, “You are very kind.”
  3. The teacher told the students, “Don’t forget your homework.”

直接法と時制の一致を組み合わせた問題

直接法と時制の一致は、英語の文法の中でも特に重要なポイントです。この両方を組み合わせることで、より複雑な英文の理解と作成能力が求められます。

問題

1. 状況設定: あなたは友達に、昨日見た映画について話している。

  • 日本語: 私は友達に「昨日、その映画を見たけど、とても面白かった」と言った。
  • 英語: I told my friend, “I _____ that movie yesterday, and it was very interesting.”

2. 状況設定: あなたは先生に、宿題を忘れてしまったことを謝っている。

  • 日本語: 私は先生に「宿題をするのを忘れてしまいました」と謝った。
  • 英語: I apologized to the teacher, saying, “I _____ to do my homework.”

3. 状況設定: 弟に、部屋を掃除するように頼んだ。

  • 日本語: 私は弟に「部屋を掃除しなさい」と言った。
  • 英語: I told my brother, “_____ your room.”

4. 状況設定: 友達に、明日一緒に勉強することを提案した。

  • 日本語: 私は友達に「明日一緒に勉強しよう」と提案した。
  • 英語: I suggested to my friend, “Let’s study together tomorrow.”

5. 状況設定: 母親に、昨日友達と遊んだことを話した。

  • 日本語: 私は母親に「昨日、友達と遊んだ」と話した。
  • 英語: I told my mother, “I _____ with my friend yesterday.”

解答と解説

  1. saw (過去形): 昨日の出来事を述べているため、過去形を使います。
  2. forgot (過去形): 過去に起こったことを後悔しているため、過去形を使います。
  3. Clean (原形): 命令文なので、動詞の原形を使います。
  4. study (原形): Let’sで始まる提案なので、動詞の原形を使います。
  5. played (過去形): 昨日の出来事を述べているため、過去形を使います。

時制の一致のポイント

  • 主節が過去形の場合: 従属節の動詞は、通常過去形または過去完了形になります。
  • 直接話法: 引用符で囲まれた部分は、話された当時の時制で表します。
  • 間接話法: 引用符を使わず、that節などで表す場合は、時制の一致が必要になります。

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