原級を用いた比較の表現について
原級を用いた比較級は「as」「than」などを用いて表現する。厳密には同じではないのだが「同程度の」として扱われることが多い。
①(肯定文) Tom is as tall as you. (トムはあなたと同じくらい背が高い)
(肯定文) I was as busy as a bee (beaver). (私は、蜂(ビーバー)と同じくらい忙しい)→(私は、とても忙しい)
※直喩であり韻を踏んでリズムよく表現している。
(否定文) Her hair is not as long as this actress.(彼女の髪はこちらの女優ほど長くはない。)
※「as」を用いた表現に関しては、わざわざ同程度であると表現するため形容詞や副詞に意味が強く出される。例えば上記の例文の①の場合は「you」が「tall」であることが特徴的であることがわかる。つまり、「you」が特別高いことを表し「Tom」も驚くほど高いとわざわざ使うときに利用する。しかしながら、皮肉を込めて表現をする場合があるので注意が必要である。
比較級を用いた比較の表現について
比較級を用いる場合の原則は「2つ」と比べることである。(集団を1つする場合を含む)
<比較級+than~>「~よりも比較級だ。」
・ His speech is longer than mine.
(彼のスピーチは私のよりも長い。)
「as」や「than」の後の省略について
<as ~ as …>や<比較級+than~>において前にある語句と重複する場合は、重複する部分を省略することができる。
・This man can run faster than you. (can run fastを省略)
(こちらの男性はあなたよりも速く走ることができる)
主語が人称代名詞の場合
・ Your behavior is more foolish than Mike. (is foolishを省略)
(あなたの行動は、マイクよりもばかげている。)
時を表す場合
・My English slills were betther than before.
(私の英語のスキルは以前よりもよくなっている。)
<確認>
比較を表現できる形容詞、副詞について
形容詞と副詞のほとんどが性質や状態、数量や形態などを表現するため、比較の表現を用いることができる。
しかしながら、only(唯一の)など程度の強弱を表現する形容詞や副詞は比較の表現を用いることができないので注意が必要である。
only(唯一の) whole(全体の) daily(日々の) *favorite(より好みの) *perfect(完璧な)
※favoriteやperfectはすでに、物事を比較しているため比較変化をしないが、moreやmostを用いて表現される場合がある。
alone(孤独な) nearly(ほとんど) yesterday(昨日の) here(ここに) hardly(ほとんど~ない)