be動詞の基本について知ろう
‘be動詞’は英語の文法における基本的な動詞の一つで、日本語の「〜です」「〜である」「〜にいる」「〜になる」といった意味合いを持つ単語です。文の主語の状態や属性、存在などを表すのに使われます。
be動詞の主な形と使い方
be動詞は、主語の人称(I, you, he/she/it, we, theyなど)や数(単数、複数)、時制(現在、過去、未来など)によって形が変化します。
1. 現在形
- am: 主語が「I」の場合に使用します。
- 例: I am a student. (私は学生です。)
- 例: I am happy. (私は嬉しいです。)
- is: 主語が三人称単数(he, she, it, 単数名詞)の場合に使用します。
- 例: He is a doctor. (彼は医者です。)
- 例: She is beautiful. (彼女は美しいです。)
- 例: It is a cat. (それは猫です。)
- 例: My dog is cute. (私の犬は可愛いです。)
- are: 主語が二人称単数・複数(you)または複数(we, they, 複数名詞)の場合に使用します。
- 例: You are kind. (あなたは親切です。)
- 例: We are friends. (私たちは友達です。)
- 例: They are in the park. (彼らは公園にいます。)
- 例: The books are on the table. (その本はテーブルの上にあります。)
2. 過去形
- was: 主語が「I」または三人称単数(he, she, it, 単数名詞)の場合に使用します。
- 例: I was tired yesterday. (昨日私は疲れていました。)
- 例: He was here an hour ago. (彼は1時間前ここにいました。)
- were: 主語が二人称単数・複数(you)または複数(we, they, 複数名詞)の場合に使用します。
- 例: You were busy yesterday. (あなたは昨日忙しかったですね。)
- 例: We were at the party last night. (私たちは昨夜パーティーにいました。)
3. 原形・その他
- be: 動詞の原形として使われます。助動詞(will, can, shouldなど)の後に続いたり、命令形や不定詞、動名詞などで使われます。
- 例: I will be there. (私はそこにいるでしょう。)
- 例: You should be careful. (あなたは注意すべきです。)
- 例: To be or not to be. (生きるべきか死ぬべきか。)
- 例: Being a teacher is hard work. (先生であることは大変な仕事です。)
- been: 完了形(現在完了形、過去完了形など)で使われます。
- 例: I have been to London. (私はロンドンに行ったことがあります。)
- being: 進行形や受動態で使われることがあります。
- 例: The house is being built. (その家は建てられている途中です。)
be動詞の主な役割
be動詞は、主に以下の3つの役割を担います。
- 状態や属性を表す(=「〜です」「〜である」)
- 主語の性質、職業、感情などを説明します。
- 例: He is happy. (彼は幸せです。)
- 例: My mother is a teacher. (私の母は教師です。)
- 存在や位置を表す(=「〜にいる」「〜にある」)
- 主語がどこにいるのか、何がどこにあるのかを示します。
- 例: She is in the kitchen. (彼女は台所にいます。)
- 例: The book is on the desk. (その本は机の上にあります。)
- 他の動詞と組み合わせて時制や受動態を作る
- 進行形: be動詞 + 動詞の-ing形
- 例: I am studying English. (私は英語を勉強しています。)
- 受動態: be動詞 + 動詞の過去分詞
- 例: This book was written by him. (この本は彼によって書かれました。)
- 現在完了進行形: have/has + been + 動詞の-ing形
- 例: I have been waiting for an hour. (私は1時間待っています。)
- 進行形: be動詞 + 動詞の-ing形
be動詞の疑問文と否定文
be動詞を使った文は、疑問文や否定文を作る際に特別な助動詞を必要としません。
- 疑問文: be動詞を主語の前に移動させます。
- 肯定文: He is a student.
- 疑問文: Is he a student? (彼は学生ですか?)
- 肯定文: They are in Japan.
- 疑問文: Are they in Japan? (彼らは日本にいますか?)
- 否定文: be動詞の後に「not」を置きます。
- 肯定文: She is kind.
- 否定文: She is not (isn’t) kind. (彼女は親切ではありません。)
- 肯定文: We were busy.
- 否定文: We were not (weren’t) busy. (私たちは忙しくありませんでした。)
be動詞は英語の文法の基礎中の基礎であり、その使い方を理解することは、英語学習において非常に重要です。
be動詞の原形を使うときを知ろう
be動詞の原形である「be」は、以下のような特定の文法構造で使われます。

- 助動詞の後 助動詞(will, can, could, may, might, must, should, wouldなど)の後に続く動詞は、必ず原形になります。be動詞も例外ではありません。
- 例: It will be rainy tomorrow. (明日は雨が降るでしょう。)
- 例: You can be anything you want to be. (あなたはなりたいものに何でもなれます。)
- 例: He must be tired after all that work. (あれだけの仕事の後だから、彼は疲れているに違いない。)
- 例: You should be more careful. (もっと注意すべきです。)
- to不定詞の中 「to + 動詞の原形」の形で不定詞を構成する際に、「be」を使います。
- 例: I want to be a doctor. (私は医者になりたいです。)
- 例: It’s good to be here. (ここにいられて嬉しいです。)
- 例: He seems to be angry. (彼は怒っているようです。)
- 命令文 命令文は、動詞の原形で始まります。be動詞を使った命令文も「Be」で始まります。
- 例: Be quiet! (静かにしなさい!)
- 例: Be careful! (気をつけなさい!)
- 例: Don’t be late. (遅れてはいけません。)
- 「be going to」や「have to」などの準助動詞の後 これらの表現の後ろにも動詞の原形が続きます。
- 例: She is going to be a high school student next year. (彼女は来年高校生になります。)
- 例: You have to be there by 8 o’clock. (あなたは8時までにそこにいなければなりません。)
- 仮定法 仮定法では、主語や時制に関わらず「be」の原形が使われることがあります(特に仮定法現在や、特定の慣用句で)。
- 例: If I were a bird, I could fly. (もし私が鳥なら、飛べるのに。) ←これはwereですが、古い英語や一部の文脈では”If I be…”が使われることもあります。
- 例: I suggest that he be careful. (彼が注意すべきだと私は提案します。) ←主語が三人称単数でもbeの原形。
- 受動態や進行形を構成する「being」や完了形を構成する「been」の基となる形 これらもbe動詞の派生形ですが、その基となるのが原形の「be」です。
このように、「be」は単独で使われることは少なく、多くの場合、他の語句(助動詞やto)と組み合わさって文法的な意味を形成する際に用いられます。
be動詞とは
be動詞は一般的にis,am,are,was,were(be)で表すことのできる動詞である。
例えば
(例)I am Tom. (私はトムである。)
と表現される。
つまりI = Tomの状態です。と表現することができる。
では次の例文はどうだろうか。
I am a book. (私は本である。)
文法的には人も間違いがない
I = a book
が成り立つとしたらどのようにイメージしますか?
私=本である
私は文字通り本です。(無機質な)と表現することもできる。
一方で、
私 = 本のように知識があります。と表現することもできる。

つまり、話し手(書き手)がどのような意図をもってbe動詞を利用し、聞き手(読み手)がイメージできるかが鍵である。
では、次の例文に対して皆さんはどのように考えますか。
吾輩は猫である?英語にすると?
夏目漱石の「吾輩は猫である」
英文にすると
I am a cat.(私は猫である)
果たして、万国共通の”猫”で聞き手(読み手)として理解していいのでしょうか。

be動詞に関連する練習問題に挑戦しよう
be動詞 練習問題
問題 (Questions)
I. 英文和訳 (Translate the following English sentences into Japanese.)
- I am happy.
- She is a doctor.
- They are in the park.
- It is cold today.
- We were busy yesterday.
- He was a student five years ago.
- The books are on the table.
- My brother is tall.
- You are very kind.
- The movie was interesting.
- I will be home by 6 PM.
- You should be careful.
- Is he a teacher?
- They are not hungry.
- Was she at the party?
II. 和文英訳 (Translate the following Japanese sentences into English.)
- 私は日本人です。
- 彼は私の友達です。
- 彼女たちは今、図書館にいます。
- これはペンです。
- 私たちは昨日、家にいました。
- その猫は可愛いです。
- あなたは忙しいですか?
- 彼らは学生ではありません。
- 天気は晴れでした。
- 私は来週、ここにいるでしょう。
- 静かにしなさい!
- 彼は賢いですか?
- その車は青いです。
- 彼女は疲れていませんでした。
- あなたは誠実であるべきです。
解答 (Answers)
I. 英文和訳 (Japanese Translations)
- 私は幸せです。
- 彼女は医者です。
- 彼らは公園にいます。
- 今日は寒いです。
- 私たちは昨日、忙しかったです。
- 彼は5年前、学生でした。
- その本はテーブルの上にあります。
- 私の兄(弟)は背が高いです。
- あなたはとても親切です。
- その映画は面白かったです。
- 私は午後6時までに家に着くでしょう。
- あなたは注意すべきです。
- 彼は先生ですか?
- 彼らはお腹が空いていません。
- 彼女はパーティーにいましたか?
II. 和文英訳 (English Translations)
- I am Japanese.
- He is my friend.
- They are in the library now.
- This is a pen.
- We were at home yesterday.
- The cat is cute.
- Are you busy?
- They are not students. / They aren’t students.
- The weather was sunny.
- I will be here next week.
- Be quiet!
- Is he smart?
- The car is blue.
- She was not tired. / She wasn’t tired.
- You should be honest.