be動詞を確認しよう
1. be動詞の核心イメージ: ⚖️ バランスのとれた天秤
be動詞の正体は、文の前後を等しく結ぶ 「イコール記号 ($=$)」 です。
一般動詞(run 🏃, eat 🍔)が「動作」のビデオ映像だとしたら、be動詞は「状態」を表す一枚の写真 📸 です。動きはありませんが、**「今どういう状態か」**を静かに説明します。
2. 変化の全パターン表 📊
be動詞は「カメレオン」のように、主語や時制(タイミング)によって姿を変えます。これをマスターすれば基礎は完璧!
🕰️ 時制による変化表
| 主語 | 現在形 (今) | 過去形 (昔) | 未来形 (これから) |
| I (私) | am | was | will be |
| You (あなた/たち) We (私たち) They (彼ら) | are | were | will be |
| He / She / It (彼/彼女/それ/単数) | is | was | will be |
💡 ポイント:
- 原形(元の形) は “be” です。
- 助動詞(will, can, must)の後ろに来るときは、必ず元の “be” に戻ります。(例: It will be sunny. ☀️)
3. be動詞が持つ「5つの顔」 🎭
「〜です」だけではありません。be動詞には大きく分けて5つの使い方があります。
① 【正体・身分】 〜です 🆔
名詞とつなげて、主語が「何者か」を説明します。
- I am a student. 🎓 (私 $=$ 学生)
- He is my friend. 🤝 (彼 $=$ 私の友達)
② 【状態・性質】 〜な状態です 🌡️
形容詞(Happy, Busy, Tallなど)とつなげます。
※注意: 日本語では「忙しい」だけで文になりますが、英語では I busy とは言えません。「=」の役目をする be動詞が必要です。
- She is kind. 💖 (彼女 $=$ 親切な状態)
- We are hungry. 😋 (私たち $=$ お腹が空いた状態)
③ 【場所・存在】 〜にいる / 〜にある 📍
後ろに場所を表す言葉(in, at, onなど)が来ると、「イコール」ではなく**「存在する」**という意味になります。
- I am in the kitchen. 🍳 (私はキッチンにいます)
- The key is on the table. 🔑 (鍵はテーブルの上にあります)
④ 【進行形】 〜している最中です 🏃💨
be動詞 + 動詞のing形 で、ライブ中継のような「今まさに〜している」を表します。
- They are playing soccer. ⚽ (彼らはサッカーをしている)
- I am studying English. 📚 (私は英語を勉強している)
⑤ 【受動態】 〜される / 〜された 🛡️
be動詞 + 過去分詞 で、「受け身」を表します。
- This cake was made by him. 🍰 (このケーキは彼によって作られた)
- English is spoken in many countries. 🌏 (英語は多くの国で話されている)
4. 特殊な使い方: 「There is」と「命令文」 🌟
🏠 There is / There are (〜があります/います)
新しい話題を切り出す時に使います。「場所」を主語にするのではなく、「There」を仮の主語に置きます。
- There is a cat under the car. 🐈 (車の下に猫がいます)
- There are many stars in the sky. ✨ (空にはたくさんの星があります)
😤 命令文 (〜しなさい!)
文の先頭に原形の Be を置くと、相手にその状態になるよう命令・アドバイスできます。
- Be careful! ⚠️ (気をつけて! = 注意深い状態になりなさい)
- Be quiet, please. 🤫 (静かにしてください)
- Don’t be shy. ☺️ (恥ずかしがらないで)
5. 否定と疑問の作り方(詳細版) 🛠️
❌ 否定文 (〜じゃない)
be動詞のすぐ後ろに not を置くのが絶対ルールです。
| 元の文 | 否定文 | 短縮形 (会話でよく使う) |
| I am happy. | I am not happy. | I**’m not** happy. |
| You are sad. | You are not sad. | You aren’t sad. / You**’re not** sad. |
| He is a doctor. | He is not a doctor. | He isn’t a doctor. / He**’s not** a doctor. |
❓ 疑問文 (〜ですか?)
be動詞を主語の前に出します。
- Is this your pen? 🖊️
- Yes, it is. / No, it is not (isn’t).
- Are you tired? 😫
- Yes, I am. / No, I am not (I’m not).
- Where are you from? 🗺️
- (疑問詞 Where などがある場合も、be動詞が主語の前に出ます)
まとめ:be動詞は「=」の接着剤 🧩
be動詞は、ただの「〜です」という言葉ではなく、「誰か(S)」と「状態・情報(C)」をくっつける最強の接着剤です。
- 現在形は am, is, are 🏁
- 過去形は was, were 🕰️
- 未来や助動詞の後は be 🔮
- 基本の意味は 「 $S = C$ 」 か 「存在する(いる/ある)」 📍
一般動詞について知ろう
be動詞が「静止画(写真)📸」なら、一般動詞は**「動画(ムービー)🎥」**です。
be動詞(〜です)以外の、「動作」や「心の動き」を表す全ての動詞を「一般動詞」と呼びます。
be動詞と同じくらい重要ですが、ルールのクセが少し違います。こちらも詳しく、カラフルに解説しますね!🏃♂️💨
1. 一般動詞のイメージ: 🎬 動きとアクション
一般動詞は、主語が**「何をするか」「どう感じるか」**を伝えます。
- 動作: run 🏃 (走る), eat 🍔 (食べる), sleep 💤 (寝る)
- 心理: like ❤️ (好き), know 💡 (知っている), think 🤔 (考える)
be動詞との決定的違い
- be動詞: $A = B$ (AはBという状態です)
- 一般動詞: $A \rightarrow$ 動作 (Aは〜をします)
2. 最重要ルール: 「3単現のS」 👑
一般動詞で一番間違えやすいのが、現在の話をする時の**「S(エス)」**のルールです。
主語が 「I (私) と You (あなた) 以外の、ひとり・ひとつ」 の時だけ、動詞のお尻に “s” (または es) をつけます。
| 主語 | 動詞の形 | 例文 |
| I / You / We / They | そのまま | I play tennis. 🎾 |
| He / She / It / Tom | s をつける | He plays tennis. 🎾 |
覚え方の呪文:
「三人称・単数・現在、動詞に S !」
(彼・彼女・それ・誰か一人の時は、動詞に S をプレゼント🎁)
3. 助っ人の登場: Do / Does / Did 🦸♂️
ここがbe動詞と大きく違う点です!
一般動詞はちょっと不器用なので、**「否定(〜ない)」や「疑問(〜ですか?)」**を作る時に、自分だけでは変身できません。
そこで、「Do(ドゥ)」 という**助っ人(サポーター)**を呼びます。
① 否定文(〜しません) 🙅♂️
don’t (do not) または doesn’t (does not) を動詞の前に置きます。
- I don’t like natto. (私は納豆が好きではありません)
- He doesn’t eat meat. (彼は肉を食べません)
⚠️ 超重要ルール:
助っ人(don’t / doesn’t)が来たら、動詞は必ず「原形(元の形)」に戻ります!
- ❌ He doesn’t eats… (Sはいらない!)
- ⭕ He doesn’t eat… (Sをとる!)
② 疑問文(〜しますか?) ❓
Do または Does を文の先頭に置きます。
- Do you play games? 🎮 (ゲームをしますか?)
- Yes, I do. / No, I don’t.
- Does she speak English? 🗣️ (彼女は英語を話しますか?)
- Yes, she does. / No, she doesn’t.
4. 過去形への変化 🕰️
「〜しました」と過去の話をする時は、動詞の形を変えます。これには2つのパターンがあります。
パターンA: 素直なグループ (規則動詞) ✅
後ろに ed (または d) をつけるだけ。
- play $\rightarrow$ played
- watch $\rightarrow$ watched
- like $\rightarrow$ liked
パターンB: ひねくれ者グループ (不規則動詞) 🌀
形がガラッと変わります。これは覚えるしかありません!
- go $\rightarrow$ went (行った)
- eat $\rightarrow$ ate (食べた)
- buy $\rightarrow$ bought (買った)
- have $\rightarrow$ had (持っていた/食べた)
5. 過去形の否定と疑問 (Did) 🔙
過去の話で「〜しませんでした」「〜しましたか?」と言う時は、Do/Does ではなく、過去形サポーターの Did を使います。
- 否定文: I didn’t go to the park. 🏞️ (公園に行きませんでした)
- 疑問文: Did you see the movie? 🎬 (その映画を見ましたか?)
⚠️ ここでも重要ルール:
Did / didn’t を使ったら、動詞はやっぱり**「原形」に戻ります**!
- ❌ I didn’t went… (wentはダメ)
- ⭕ I didn’t go… (原形のgoに戻す)
まとめ: 一般動詞 vs be動詞 🥊
この2つの違いを表で整理しましょう。ここが分かれば英語の基礎はバッチリです。
| 特徴 | be動詞 (am, is, are) | 一般動詞 (play, go, likeなど) |
| 意味 | = (イコール)、存在する | 動作、気持ち |
| 疑問文 | 主語と入れ替わる (Are you…?) | Do / Does / Did を呼ぶ (Do you…?) |
| 否定文 | 後ろに not をつける (I am not…) | don’t / doesn’t を呼ぶ (I don’t…) |
| 絶対ルール | 1つの文で一般動詞と一緒に使わない! (❌ I am play) | be動詞と一緒に使わない! (❌ I play am) |
be動詞のwereが使われるとき
were は、be動詞の過去形の一つです。主に、以下の場合に使われます。
1. you や we、they などの複数形の主語と一緒のときに使います。
- 例:
- We were students. (私たちは学生でした。)
- They were happy. (彼らは幸せでした。)
2. I や he, she, it などの単数形でも、過去のある時点について話している場合に使われます。
- 例:
- I was in Tokyo last year. (私は去年、東京にいました。)
- He was a doctor. (彼は医者でした。)
3. 仮定法のときに使われます。
- 仮定法過去: 現在の事実と反対のことを仮定する場合に使います。
- 例:If I were you, I would study hard. (もし私があなたなら、一生懸命勉強するだろう。)
- 仮定法過去完了: 過去の事実と反対のことを仮定する場合に使います。
- 例:If I had known that, I would have been careful. (それを知っていたら、もっと注意しただろう。)
were の主な使い方まとめ
| 主語 | 時制 | 用法 | 例文 |
|---|---|---|---|
| you, we, they | 過去 | 一般的な過去 | They were friends. |
| I, he, she, it | 過去 | 一般的な過去 | I was tired. |
| 複数形 | 過去 | 仮定法過去 | If they were here, we would be happy. |
| 単数形 | 過去 | 仮定法過去 | If I were a bird, I could fly. |
wereの基礎
- be動詞の過去形 の一つで、「~だった」「~であった」という意味を表します。
- 主に、複数形の主語 (you, we, theyなど) と共に使われます。
- 過去のある時点 の状態や出来事を表すときに使われます。
wereの使い方の例
1. 過去の状態
- They were students.(彼らは学生だった。)
- We were happy yesterday.(私たちは昨日、幸せだった。)
- The flowers were beautiful.(花は美しかった。)
2. 過去の出来事
- They were at the party last night.(彼らは昨夜、パーティーにいた。)
- We were in Paris last year.(私たちは去年、パリにいた。)
- She was a teacher.(彼女は教師だった。)
3. 仮定法過去
- 現在の事実と反対のことを仮定する場合:
- If I were you, I would buy that car.(もし私があなたなら、その車を買うだろう。)
- If she were here, she would be happy.(もし彼女がここにいたら、嬉しいだろう。)
- 過去の事実と反対のことを仮定する場合:
- If I had studied harder, I would have passed the exam.(もっと一生懸命勉強していれば、試験に合格しただろう。)
- If they had been careful, the accident wouldn’t have happened.(もし彼らが注意していれば、事故は起こらなかっただろう。)
wereとwasの違い
- was: I, he, she, it などの単数形の主語と一緒に使われます。
- were: you, we, they などの複数形の主語と一緒に使われます。
例:
- I was happy.(私は幸せだった。)
- He was a doctor.(彼は医者だった。)
wereを使ったその他の表現
- There were…: ~がありました
- There were many people at the concert.(コンサートにはたくさんの人がいた。)
- It was…: それは~だった
- It was a nice day yesterday.(昨日は良い天気だった。)
wereの注意点
- be動詞の活用: be動詞は、主語の人称や数、時制によって形が変わります。wereはその一つです。
- 仮定法: 仮定法は、現実とは異なる状況を仮定して話すときに使います。wereは、仮定法の文でよく使われます。
まとめ
wereは、過去のある時点の状態や出来事を表すときに使う重要な動詞です。特に、仮定法の文でよく使われるので、しっかりとマスターしましょう。
be動詞に関する練習問題に挑戦しよう
紙とペンを用意するか、頭の中で作文してみてください。全問正解を目指して頑張りましょう!🔥💪
第1部:和文英訳(日本語 $\rightarrow$ 英語) 🇯🇵➡🇺🇸
次の日本語を英語に直してください。
- 私は高校生です。
- 彼女はとても親切です。
- 私たちはその時、公園にいました。
- あなたは昨日、忙しかったですか?
- あの犬は大きくありません。
- (電話などで)こちらはトムです。
- 私の両親は日本出身です。
- テーブルの上に本が1冊あります。
- 彼らは私のクラスメート(classmates)ではありません。
- 今日はいい天気ですね。(ヒント:天候を表す主語は?)
第2部:英文和訳(英語 $\rightarrow$ 日本語) 🇺🇸➡🇯🇵
次の英語を日本語に直してください。
- I am tired today.
- Is your father a doctor?
- They were not at home last night.
- This camera is very expensive.
- We are good friends.
- Was the movie interesting?
- There are many people in the room.
- Where is my key?
- It was rainy yesterday.
- Those flowers are beautiful.
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⬇️ スクロールして答え合わせをしましょう ⬇️
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✅ 解答と解説
第1部:和文英訳 答え
- I am a high school student.
- 基本の $A=B$。studentの前の
aを忘れずに!
- 基本の $A=B$。studentの前の
- She is very kind.
- 形容詞(kind)とつなぐパターン。
- We were in the park then.
- 「いました」なので過去形。We(複数)なので
were。
- 「いました」なので過去形。We(複数)なので
- Were you busy yesterday?
- 過去の疑問文。
AreではなくWereで始めます。
- 過去の疑問文。
- That dog is not big. (または isn’t big)
- 否定文は be動詞の後ろに
not。
- 否定文は be動詞の後ろに
- This is Tom.
- 電話や紹介で「こちらは〜です」と言う時は
I amではなくThis isを使います。
- 電話や紹介で「こちらは〜です」と言う時は
- My parents are from Japan.
- 主語は parents(複数)なので
are。出身はbe from ~。
- 主語は parents(複数)なので
- There is a book on the table.
- 「場所」に「ある」と言う時は
There is構文が自然です。(The book is on the table でも間違いではありませんが、新しい情報の提示はThere isが好まれます)
- 「場所」に「ある」と言う時は
- They are not my classmates. (または aren’t)
- 複数の否定文。
- It is sunny today. (または It is fine / It is a nice day)
- 天気・時間・距離を表す時の主語は
Itを使います。
- 天気・時間・距離を表す時の主語は
第2部:英文和訳 答え
- 私は今日、疲れています。
- tired = 疲れた(状態)。
- あなたのお父さんは医者ですか?
- 主語は your father(三人称単数)なので Is を使います。
- 彼らは昨夜、家にいませんでした。
- at home = 家に。were not = いなかった。
- このカメラはとても高い(高価)です。
- expensive = 値段が高い。
- 私たちは良い友達です。
- $S=C$ の基本形。
- その映画は面白かったですか?
- Was 〜 ? なので過去の感想を聞いています。
- 部屋の中にたくさんの人がいます。
- There are 〜 = 〜がいる/ある。people は複数扱いなので are です。
- 私の鍵はどこですか?
- 疑問詞 Where + be動詞 + 主語。
- 昨日は雨でした。
- 天気の It は訳さなくてもOK。「雨が降っていた」でも正解。
- あれらの花は美しいです。
- Those = あれら(Thatの複数形)。主語が複数なので are。



