「shall」はあまり使われず、砕けた言い方としても使われなくなってきている。未来の時制において1人称で使われるものの、最近では堅い表現とされている。
主語が1人称の場合
・We shall overcome the game.
(私たちは、その試合を乗り越える。)
・We shall never forget homework.
(私たちは、宿題のことをいつまでたっても忘れない。)
このような例文の場合は、未来に対して強い決意(意思)を表現する堅い言い方となる。
主語が2・3人称の場合
・After eating lunch, you shall play the video game.
(昼食後、あなたにゲームをする時間をあげよう。)
2・3人称において、「shall」を用いることはほとんどない。皮肉で失礼な表現となるので注意が必要である。
相手の意志に関係する場合
・Shall I open the window?
(窓をあけましょうか。)
・Shall we dance?
(一緒にダンスをしませんか。)
・What shall we do?
(何をしましょうか。)
・You shall not eat the fruit of wisdom
(その知恵の実をたべてはいけない。)
※聖書や契約書などに使われることがある。
・All of the people shall be respected as indivisuals.
(すべての国民は、個人として尊重される) [日本国憲法第13条]
・Who shall beat the champion.
(誰がチャンピオンに勝てるのか。)
※「いや、勝てる人は誰もいない」などの反語の意味が含まれる。
多くの場面において「shall」は「will」に置き換えて表現しても差支えがないため、初学者にとっては、「shall」を「will」に置き換えて表現するほうが良い場合もある。
<確認>
助動詞「will」の用法について①
「will」は、未来を表現する用法として「~だろう。」との認識が強い。
名詞の意味は「意思、意図、意欲」である。
・I will go there now.
(今から、そこに行くよ。)
・I‘ll take it.
(私は、これに決めた。)
※あらかじめ考えていたことではなく、その場で生じた意思を表現する。