dareの基本を知ろう
「dare」は、動詞として「〜する勇気がある」「あえて〜する」という意味で使われますが、助動詞としても使われることがあります。助動詞の「dare」は、主に否定文や疑問文で使われ、**「あえて〜する」「〜する勇気がある」**という挑戦や大胆さを表します。
動詞の「dare」と助動詞の「dare」の違い
「dare」は、動詞と助動詞で文法的な振る舞いが異なります。
1. 動詞としての「dare」
最も一般的な使い方です。「〜する勇気がある」「あえて〜する」という意味で、通常の動詞と同じように使われます。この場合、後ろに to不定詞 が続くことが多いです。
- 平叙文 (肯定)
- I dare to say he is wrong. (私はあえて彼が間違っていると言います。)
- She dares to challenge the boss. (彼女はあえて上司に異議を唱える。)
- He dared to tell the truth. (彼はあえて真実を語った。)
- 否定文 (don’t/doesn’t/didn’t を使う)
- I don’t dare to speak against him. (彼に逆らう勇気がない。)
- She doesn’t dare to try new things. (彼女は新しいことに挑戦する勇気がない。)
- 疑問文 (Do/Does/Did を使う)
- Do you dare to ask him? (彼に尋ねる勇気がありますか?)
2. 助動詞としての「dare」
主に否定文と疑問文で使われ、「あえて〜する」「〜する勇気がある」という挑戦的なニュアンスを示します。通常の助動詞(can, must, willなど)と同じように、その後に to不定詞なしで動詞の原形 が続きます。
- 否定文 「〜する勇気がない」「あえて〜しない」という意味で、“dare not” または短縮形の “daren’t” を使います。
- I dare not tell him the truth. (彼に真実を語る勇気がない。)
- (これは動詞の “I don’t dare to tell him the truth.” と同じ意味ですが、よりフォーマルか、少し強調するニュアンスがあります。)
- She daren’t look him in the eye. (彼女は彼と目を合わせる勇気がない。)
- I dare not tell him the truth. (彼に真実を語る勇気がない。)
- 疑問文 「〜する勇気がありますか?」「あえて〜しますか?」と尋ねる際に使われます。挑戦や挑発のニュアンスを含むことがあります。
- Dare you challenge me? (私に挑戦する勇気がありますか?)
- How dare you say such a thing? (よくもそんなことが言えるな! / どうしてそんなことを言う勇気があるんだ?)
- この “How dare you…?” は非常に一般的な慣用表現です。
- Yes, I dare. (はい、やります。)
- No, I daren’t. (いいえ、できません。)
助動詞としての「dare」のポイント
- to不定詞が不要: 助動詞として使う場合、「dare to do」ではなく「dare do」となります。
- 主に否定文・疑問文: 肯定文で助動詞の「dare」を使うことは非常に稀です。
- フォーマルまたは強調: 動詞の「dare to」よりも、助動詞の「dare」はややフォーマルな響きがあったり、強い挑戦や反抗のニュアンスを持つことが多いです。
補足:「I dare you (to do something).」
これは助動詞ではありませんが、「dare」を使った非常に一般的な表現です。**「(私に)〜してみろよ」「〜する勇気があるならやってみろ」**というように、相手を挑発したり、挑戦を促したりするときに使われます。
- I dare you to jump! (飛び降りてみろよ!)
- I dare you to tell him that. (彼にそれを言ってみろよ。)
「dare」は、動詞としても助動詞としても使われるため、文脈や後ろに続く形に注意が必要です。特に How dare you...? や I dare you to...? は、日常会話でもよく耳にする表現なので、覚えておくと便利です。
dareの類似表現を確認しよう
助動詞としての「dare」の類似表現は、その持つ「勇気がある」「あえて〜する」という挑戦や大胆さのニュアンスによって異なります。

「〜する勇気がある/あえて〜する」の類似表現
「dare」が助動詞として使われるのは主に否定文や疑問文なので、それらの文脈で使える表現を中心に見ていきましょう。
- have the courage to
- 最も直接的な「〜する勇気がある」の表現です。「dare」よりも一般的で、肯定文でも使えます。
- 例: I have the courage to speak my mind. (自分の意見を言う勇気がある。)
- (助動詞 dare の否定文 “I dare not speak my mind.” の代わりに “I don’t have the courage to speak my mind.” と言えます。)
- be brave enough to
- 「〜するのに十分勇敢である」という意味で、「勇気がある」ことを強調します。
- 例: She was brave enough to stand up to the bully. (彼女はいじめっ子に立ち向かうのに十分勇敢だった。)
- venture to
- ややフォーマルで、「あえて〜する」「思い切って〜する」というニュアンスです。
- 例: I venture to suggest a different approach. (あえて別の方法を提案させていただきます。)
「〜する勇気がない/あえて〜しない」の類似表現
助動詞「dare」の否定形 dare not や daren't の類似表現です。
- don’t have the courage to / doesn’t have the courage to
- 「〜する勇気がない」という直接的な表現です。
- 例: I don’t have the courage to ask her out. (彼女をデートに誘う勇気がない。)
- be afraid to
- 「〜するのが怖い」「恐れて〜できない」という意味で、勇気がない理由をより具体的に示します。
- 例: He is afraid to tell his parents the truth. (彼は両親に真実を話すのが怖い。)
- hesitate to
- 「〜するのをためらう」という意味で、直接「勇気がない」とは言いませんが、行動に移せない状況を表します。
- 例: Don’t hesitate to ask questions. (遠慮なく質問してください。)
「よくも〜できるな!/一体どうして〜する勇気があるんだ?」の類似表現
How dare you...? の強い批判や非難のニュアンスを持つ表現です。
- How could you…?
- 「よくも〜できたな」という、非難や驚き、失望の感情を表します。「dare」よりは少し柔らかい場合もありますが、文脈によっては同様に強い非難になります。
- 例: How could you do such a thing? (よくもそんなことができたな!)
- I can’t believe you…
- 「〜するなんて信じられない」という、非難や呆れの感情を表します。
- 例: I can’t believe you said that to her! (彼女にそんなこと言うなんて信じられない!)
「dare」の助動詞としての用法は比較的限定的ですが、これらの類似表現を覚えておくことで、より多様な状況で「勇気」や「挑戦」のニュアンスを表現できるようになります。
助動詞dareの慣用表現を確認しよう
「dare」が助動詞として使われる際の慣用表現は、主に否定文や疑問文で、特定の感情やニュアンスを強く表すのが特徴です。

1. dare not / daren't (〜する勇気がない、あえて〜しない)
これは助動詞「dare」の最も一般的な否定形です。何かをする勇気がない、または倫理的・感情的な理由でそうしない、という状況を表します。
- I dare not speak against the boss. (私は上司に逆らう勇気がない。)
- She daren’t look him in the eye. (彼女は彼と目を合わせる勇気がない。)
2. How dare you...? (よくも〜できるな! / 一体どうして〜する勇気があるんだ?)
これは非常に一般的な慣用表現で、相手の行動に対する強い怒り、非難、驚き、または憤慨を表します。挑発的なニュアンスが含まれます。
- How dare you say such a thing to me! (よくも私にそんなことが言えるな!)
- How dare he accuse me of lying? (彼が私を嘘つきだと非難するなんて、よくもそんなことが言えるな?)
3. (I) dare say... (おそらく〜だろう / 多分〜だと思う)
これは少し古風またはイギリス英語で使われる表現で、**「おそらくそうだろう」「多分〜だと思う」**という、控えめな推量や意見を表します。確信はしていないが、そうである可能性が高いと考えるときに使います。
- I dare say it will rain tomorrow. (おそらく明日は雨が降るだろう。)
- “Is he coming?” “Dare say, he is.” (「彼は来るの?」「多分ね。」)
4. Dare I say...? (あえて言ってもいいでしょうか?)
これは、言いにくいことや物議を醸すかもしれないことを、あえて言う許可を求めるような、少し遠慮がちな表現です。
- Dare I say, the presentation was a bit boring? (あえて言わせてもらうと、そのプレゼンテーションは少し退屈でしたね。)
これらの慣用表現を覚えておくと、「dare」が持つ独特のニュアンスをより正確に理解し、表現できるようになるでしょう。
dareをさらに知ろう
「dare」は「あえて~する。」という意味があり、過去形は「dared」となる。本動詞と助動詞の品詞をもち、動詞の肯定文の場合には「dare to~」として表現される。否定文や疑問文の場合には、「to」を省略することができる。
(肯定文)Kumi dare meet her teacher.
(クミはあえて、先生に会いに行くのだ。)
(否定文)The workers dare not work hard.
(職員たちは、あえて一生懸命に働かなかった。)
(疑問文)Dare I go and see your friend?
(私は、あえてあなたの友達をを見に行ってもいいのかな。)
(肯定文)Kumi dare to meet her teacher
(否定文)The workers don’t dare to woek hard.
(疑問文)Do I dare to go and see your friends?
「dare」を用いた慣用表現について
・How dare you leave me alone.
(よくもずうずうしく私を一人にできるな。)
※「dare」の疑問文としては一番使われる形で、口語でも使用される。
・ I dare say that is true.
(おそらくあれは真実であろう。)
このように、dareには動詞や助動詞の品詞があり。慣用表現についてのパターンとしてよく使われるので覚えておきたい。特に①「How dare you~」は必須として覚えておきたい。
<確認>
助動詞「need」の用法について
need「~する必要がある」は動詞と助動詞として用いることができる。
助動詞として用いる場合は、「疑問文」か「否定文」として用いる場合が多い。
助動詞として用いる場合は、現在形しかない。
現在のことを表現する場合
現在のことを表現する場合「need not」表現することができるが、一般的には「don’t have to ~」を用いる。
(否定文)
・You need not give up.
→(書き換え)You don’t have to give up.
(あきらめる必要はない。)
(疑問文)
・Need I go to school?
(学校に行く必要がありますか。)
※「必要ないと思うが」の意味が含まれている
「dare」に関する練習問題

英文和訳 (English to Japanese)
指示: 以下の英文を日本語に訳しなさい。
- I dare not go out alone at night.
- How dare you question my decision!
- Dare I ask why you are so late?
- She daren’t tell her parents the truth.
- I dare say it’s going to be a long day.
- He didn’t dare to look at her.
- How dare they treat their employees like that?
- We dare not ignore the warning signs.
- Dare you challenge the champion?
- I dare say he’ll agree.
和文英訳 (Japanese to English)
指示: 以下の日本語を英文に訳しなさい。
- 私は彼に真実を話す勇気がない。
- よくもそんなことを私に言えるな!
- あえて言わせてもらうと、それは良い考えではありません。
- 彼女は一人でそこへ行く勇気がない。
- あなたは私に反論する勇気がありますか?
- 彼は私たちに助けを求める勇気がなかった。
- よくも私のプライベートな質問をしたな!
- 私たちは彼らの意見に異議を唱える勇気がない。
- あえて言ってもいいでしょうか、それは少し退屈でしたね。
- おそらく彼は時間通りに来るだろう。
解答例
英文和訳の解答例
- 私は夜一人で外出する勇気がない。
- よくも私の決定に疑問を呈せるな!
- なぜそんなに遅れたのか、あえて尋ねてもいいでしょうか?
- 彼女は両親に真実を話す勇気がない。
- おそらく長い一日になるだろう。
- 彼は彼女を見る勇気がなかった。
- よくも彼らは従業員をあのように扱えるな!
- 私たちは警告の兆候を無視する勇気がない。
- あなたはチャンピオンに挑戦する勇気がありますか?
- おそらく彼は同意するだろう。
和文英訳の解答例
- I dare not tell him the truth. / I daren’t tell him the truth.
- How dare you say such a thing to me!
- Dare I say, it’s not a good idea.
- She dare not go there alone. / She daren’t go there alone.
- Dare you contradict me?
- He didn’t dare to ask us for help. (※動詞としてのdareが自然)
- How dare you ask me such private questions!
- We dare not oppose their opinion. / We daren’t oppose their opinion.
- Dare I say, it was a bit boring.
- I dare say he will be on time.




