be動詞について確認しよう
be動詞は英語の文法の中で最も基本的で重要な動詞です。主な役割は「~である」「~にいる/ある」の二つであり、時制や主語によって形が変化します。
1. be動詞の基本的な形と変化
be動詞は主語(人称)と時制(現在・過去)によって形が大きく変化します。
📌 現在形の変化 (Present Tense)
| 主語 | 現在形 | 短縮形 |
| I | am | I’m |
| You, We, They | are | You’re, We’re, They’re |
| He, She, It, 単数名詞 | is | He’s, She’s, It’s |
📌 過去形の変化 (Past Tense)
| 主語 | 過去形 |
| I, He, She, It, 単数名詞 | was |
| You, We, They, 複数名詞 | were |
**原型(Base Form)**は be で、助動詞(will, can, must など)の後に使われます。
- I will be there tomorrow.
- It must be cold outside.
2. be動詞の主な役割(2つの意味)
be動詞は、文の主要動詞として以下の2つの基本的な意味で使われます。
A. 「〜である」(状態・性質を表す): SVC の文型
主語の状態、性質、職業などを説明する役割を果たし、be動詞の後には主語を説明する語(補語 C)が置かれます。
- He is a student.(彼は学生である。)— 職業
- They are happy.(彼らは幸せである。)— 状態
- The sky is blue.(空は青い。)— 性質
B. 「〜にいる/ある」(存在・場所を表す): SVA の文型
主語が**どこに存在するか(いるか、あるか)**を示します。be動詞の後には場所を表す語句(副詞句 A)が置かれます。
- I am at home.(私は家にいます。)
- The book is on the table.(その本はテーブルの上にあります。)
- We were in Tokyo last week.(私たちは先週、東京にいました。)
3. be動詞の補助的な役割(助動詞として)
be動詞は、他の動詞を助けて、進行形や受動態を作る助動詞としても重要な役割を果たします。
A. 進行形 (Continuous Tense)
be+動詞の -ing 形
- She is reading a novel now.(彼女は今、小説を読んでいます。)
- They were talking loudly.(彼らは大声で話していました。)
B. 受動態 (Passive Voice)
be+動詞の 過去分詞 形
- The window was broken by him.(その窓は彼によって割られました。)
- English is spoken here.(ここでは英語が話されています。)
4. 否定文と疑問文の作り方
be動詞は、一般動詞とは異なり、否定文や疑問文を作る際に助動詞 do / does / did は必要ありません。
📌 否定文
be動詞の直後に not を置きます。
- He is not a doctor.
- They were not ready.
📌 疑問文
be動詞を主語の前に置きます。
- Is she busy?
- Were you there?
be動詞のamについて詳しく解説します!

amとは?
amは、be動詞の現在形で、主語が「I(私)」の場合にのみ使います。
amの主な働き
- 主語の説明: 主語がどのような状態にあるのか、どんなものなのかを説明します。
- 例:I am a student.(私は学生です。)
- 存在の表現: 場所や時間における存在を表します。
- 例:I am at home now.(私は今、家にいます。)
- 状態の表現: 主語の感じ方や状態を表します。
- 例:I am happy today.(今日は嬉しいです。)
amを使った例文
- 肯定文:
- I am tired.(私は疲れています。)
- I am Japanese.(私は日本人です。)
- I am a teacher.(私は先生です。)
- 否定文:
- I am not hungry.(私はお腹がすきません。)
- I am not a doctor.(私は医者ではありません。)
- 疑問文:
- Am I right?(私が正しいですか?)
- Am I late?(遅刻していますか?)
amを使ったその他の表現
- 進行形:
- I am studying English now.(私は今、英語を勉強しています。)
- 状態を表す:
- I am feeling sick today.(今日は体調が悪いです。)
amとIの組み合わせ
amは常に「I」と組み合わせて使われます。他の主語(you, he, she, it, they)には使えません。
be動詞amを使った複雑な例文に挑戦してみましょう!
be動詞amは、シンプルな動詞ですが、様々な文脈で使いこなすことで、より豊かな表現が可能になります。
複雑な構造の文
- 分詞構文:
- Being a student, I have a lot of homework to do.(学生なので、たくさんの宿題があります。)
- Lost in thought, she didn’t hear the phone ring.(考え事に夢中になっていて、電話の音が聞こえませんでした。)
- 比較級・最上級:
- This book is more interesting than that one.(この本はあの本よりも面白いです。)
- She is the most beautiful girl in the class.(彼女はクラスで一番美しい女の子です。)
- 仮定法:
- If I were a bird, I could fly.(もし私が鳥だったら、飛べるのに。)
- I wish I were taller.(もっと背が高ければなぁ。)
- 強調構文:
- It is I who made a mistake.(間違いを犯したのは私です。)
- It was you who broke the vase.(花瓶を割ったのはあなたです。)
さまざまな表現
- 状態を表す:
- I am feeling under the weather today.(今日は体調が優れません。)
- I am afraid of heights.(私は高所が怖いです。)
- 能力を表す:
- I am good at playing the piano.(私はピアノを弾くのが得意です。)
- I am not capable of doing that.(私にはそんなことはできません。)
- 感情を表す:
- I am so excited about the trip.(旅行が楽しみでワクワクしています。)
- I am disappointed with the result.(結果はがっかりです。)
- 判断を表す:
- I am sure he will come.(彼はきっと来るでしょう。)
- I am not certain about the answer.(答えは確信が持てません。)
例文で確認
- Being a night owl, I often stay up late.(夜型なので、よく夜更かしします。)
- This is the most delicious cake I have ever eaten.(これは私が今まで食べた中で一番美味しいケーキです。)
- If I were you, I would accept the offer.(もし私があなたなら、その申し出を受け入れます。)
- It is he who knows the answer.(答えを知っているのは彼です。)
- I am afraid of spiders.(私はクモが怖いです。)
- I am confident that I can pass the exam.(私は試験に合格できると確信しています。)
まとめ
amは、”I”と一緒に使うbe動詞の現在形です。「~である」「~の状態である」などを表し、主語の「I」について説明する際に使われます。
珍しいamの使い方を知ろう
be動詞の am は、主語が「I」の場合の現在形として使われるのが基本ですが、話し手の感情や意図を強調するために使われる、いくつかの珍しい(または特定の文脈で強調される)使い方があります。

珍しい「am」の使い方
1. 強調の「am」(本当に〜だ)
am は、文中で強く発音される(強勢が置かれる)ことで、話し手の強い確信、強調、または感情を表します。これは文法的なルールではなく、話し方による強調です。
- 例文: “I amnot going to stand for this!”
- 意味: 「私はこんなことは絶対に我慢しないぞ!」
- 例文: “I am capable of doing this, believe me.”
- 意味: 「信じてくれ、私はこれを本当にできるんだ。」
2. 慣習的な引用/会話での使い方 🗣️
特定の会話パターンや、他者との会話を想定した表現の中で、am が特殊な形で使われることがあります。
A. 引用としての使用 (He is an I am)
誰かの発言を指す際に、「I am」という表現自体を名詞として扱うことがあります。
- 例文: He’s always talking about ’I am this’ and ’I am that’.
- 意味: 「彼はいつも『私はこれだ』とか『私はあれだ』とかばかり話している。(自慢ばかりしている)」
- これは、「I am」で始まる発言全体を指す名詞的な使い方です。
B. 命令形としての使用(まれ)
非常にまれで古風、あるいは劇的な文脈でのみ、「be動詞 + I」が命令形のように使われることがあります。現代英語では「Be I…」などの形はまず使われませんが、am が使われる特定の定型表現があります。
- 例文(古風・定型): Am I to understand that you disagree?
- 意味: 「私はあなたが反対していると理解すべきでしょうか?」
- これは be to do 構文(義務・予定)の変形で、特にフォーマルな場面や劇的な文脈で、相手の意図を確認する際に使われます。
3. be to do 構文での使用(義務・予定)
これは$\text{am}に特有というより\text{be}動詞全般の用法ですが、\text{I}と\text{am}$が組み合わさることで、強い義務や予定を表します。
- 例文: I am to meet the client at 10.
- 意味: 「私は10時にその顧客に会う予定だ。(会うことになっている。)」
- 例文: I am to finish this report by Friday.
- 意味: 「私はこのレポートを金曜日までに終わらせなければならない。(義務がある。)」
4. 倒置表現での使用(Here am I)
場所を示す副詞(here, there など)が文頭に来る場合、主語が代名詞(I)であっても、be動詞と主語が倒置されることがあります。
- 例文: “Here am I!”
- 意味: 「私はここにいるぞ!」
- “Here I am” の方が一般的ですが、詩的、あるいは強調のために倒置が使われます。
amに関する練習問題に挑戦しよう!

問題
英文和訳(以下の英文を和訳しなさい)
- I am a high school student, and I live in Tokyo. (基本)
- I am not listening to you right now! (強調/否定)
- I am to finish this project by the end of the week. (義務/予定)
- I am ready to start the presentation. (状態)
- I am feeling much better than yesterday. (進行形)
- “I am here,” she said, raising her hand. (基本)
- The letter am I supposed to send today? (疑問文/予定)
- I am often tired after work. (状態/頻度)
- Here am I, finally arriving after a long trip. (倒置表現)
- I am convinced that this plan will succeed. (受動態的表現)
解答
英文和訳
- 私は高校生で、東京に住んでいます。
- 私は今、あなたの話なんか聞いていません!
- 私はこのプロジェクトを週末までに終わらせることになっています。
- 私はプレゼンテーションを始める準備ができています。
- 私は昨日よりもずっと気分が良いです。
- 「私はここにいるよ」と彼女は手を上げながら言いました。
- 私が今日送ることになっている手紙はどれですか?
- 私は仕事の後、よく疲れています。
- 長い旅の末、ついに私が到着しました!
- 私はこの計画が成功すると確信しています。
和文英訳(以下の日本語を am を使って英訳しなさい)
- 私は今、図書館にいます。
- 私はあなたに腹を立てていません。
- 私は彼を空港で迎えに行く予定です。
- 私は今、次のテストのために勉強しています。
- 私は絶対にそれをしません!
- 私はこの状況にとても満足しています。
- 私はあなたと一緒にいることをとても嬉しく思っています。
- 私はあなたに、その本をいつ返すべきでしょうか?
- (詩的な表現で)私が彼が探している男だ!
- 私は、金曜日までにこの仕事を終わらせなければなりません。(義務)
解答
和文英訳
- I am in the library right now.
- I am not angry with you.
- I am to pick him up at the airport.
- I am studying for the next test now.
- I am not going to do that! (または I am absolutely not going to do that!)
- I am very satisfied with this situation.
- I am delighted to be with you.
- Am I to return the book to you?
- Here am I, the man he is looking for! (倒置表現)
- I am to finish this work by Friday.




