【for:前置詞】forの基本やイディオムを知り「 for」のイメージをつかもう!(練習問題・コラム付き)

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forの基本を知ろう

前置詞「for」は、英語で最も汎用性の高い前置詞の一つであり、非常に多くの意味と用法を持ちます。そのコアイメージは「対象(目的、期間、受益者など)を求めて、それに(直線的に)向かっていく」というものです。

このコアイメージから、以下のような多様な意味が派生しています。

1. 目的・目標・利益 (~のために、~を目指して)

「何かのために、誰かのために」という最もよく知られた用法です。

  • 目的・用途: 何をするためのものか、何に使うのか。
    • 例: This gift is for you. (この贈り物はあなたのためです。)
    • 例: We need a knife for cutting bread. (パンを切るためのナイフが必要です。)
    • 例: What can I do for you? (何にいたしましょうか? / あなたのために何ができますか?)
  • 目指す方向・目的地: ある場所へ向かって出発する、またはその方向へ進む。
    • 例: The train is bound for Tokyo. (その列車は東京行きです。)
    • 例: He left for Paris yesterday. (彼は昨日パリへ向かって出発した。)
  • 意図・目的: ~することを意図している。
    • 例: I’m waiting for the bus. (バスを待っている。)
    • 例: He’s aiming for a promotion. (彼は昇進を目指している。)

2. 期間・時間・距離 (~の間、~にわたって)

特定の期間や距離の継続を表します。

  • 期間: ある行為や状態がどれくらいの期間続くか。
    • 例: I’ve lived here for five years. (ここに5年間住んでいる。)
    • 例: She studied for three hours. (彼女は3時間勉強した。)
  • 距離: ある距離にわたって。
    • 例: We walked for miles. (何マイルも歩いた。)

3. 原因・理由 (~が原因で、~のせいで)

ある結果の理由や原因を示します。

  • 例: She was punished for her mistake. (彼女は間違いのせいで罰せられた。)
  • 例: He couldn’t speak for laughing. (彼は笑いのために話すことができなかった。)
  • 例: I’m sorry for the inconvenience. (ご不便をおかけして申し訳ありません。)

4. 賛成・支持 (~に賛成して、~を支持して)

ある意見や人に対する賛成や支持を表します。

  • 例: Are you for or against the proposal? (あなたはその提案に賛成ですか、それとも反対ですか?)
  • 例: I’m all for your idea. (あなたの考えに大賛成です。)

5. 交換・代償・対価 (~と引き換えに、~の代金として)

何かと何かを交換する、または何かに対する報酬や対価。

  • 例: I bought this book for 10 dollars. (この本を10ドル買った。)
  • 例: Exchange yen for dollars. (円をドル両替する。)
  • 例: I work for a big company. (大企業働いている。) (その会社のために、というニュアンス)

6. 判断の基準・適合 (~にしては、~にとって)

何かを判断する際の基準や、誰かにとって適切かどうか。

  • 例: He is tall for his age. (彼は年齢にしては背が高い。)
  • 例: This job is perfect for you. (この仕事はあなたにぴったりだ。)
  • 例: It’s easy for me. (私にとっては簡単だ。)

7. 対象・関連 (~に対して、~に関する)

ある感情や情報、行動の対象。

  • 例: I have great respect for him. (彼多大な尊敬の念を抱いている。)
  • 例: This is a matter for discussion. (これは議論すべき問題だ。)
  • 例: There’s a message for you. (あなた宛てにメッセージがあります。)

8. 不定詞の意味上の主語

“It is + 形容詞 + for + 人 + to do…” の形で、「〜が〜すること」という不定詞の意味上の主語を表します。

  • 例: It’s difficult for me to understand. (私理解するのは難しい。)

まとめ

前置詞「for」のコアイメージは「対象に向かって指し示す」ことです。このイメージが、時間、目的、原因、賛成、交換、判断の基準、対象といった多岐にわたる意味に展開されます。文脈によって意味が大きく変わるため、それぞれの用法を例文と共に覚えることが重要です。

forの類似表現について知ろう

「for」は非常に多くの意味を持つため、その類似表現も文脈によって大きく異なります。主な意味ごとに類似表現を挙げます。

1. 目的・目標・利益 (〜のために、〜を目指して)

  • to: 不定詞の一部として「〜するために」という目的を表します。
    • 例: I went to the store to buy milk. (牛乳を買うために店に行った。)
  • in order to: 「〜するために」という目的をより強調します。フォーマルな響きがあります。
    • 例: He studies hard in order to pass the exam. (試験に合格するために一生懸命勉強する。)
  • so as to: 「in order to」と同様に目的を表しますが、やや古風な表現です。
    • 例: Speak clearly so as to be understood. (理解されるようにはっきりと話しなさい。)
  • on behalf of: 「〜を代表して」「〜の代理で」「〜のために」という、個人や組織を代表するニュアンス。
    • 例: I’m speaking on behalf of the entire team. (チーム全体を代表して話しています。)
  • for the sake of: 「〜のために」「〜の目的で」。より崇高な目的や、犠牲を伴う場合に使うことがあります。
    • 例: We must do it for the sake of peace. (平和のために私たちはそれをしなければならない。)
  • with the aim of / with the goal of / with the objective of: 「〜を目的として」「〜を目標として」。
    • 例: They started the project with the aim of reducing costs. (コスト削減を目的としてプロジェクトを開始した。)
  • to + 人: (人に何かを与える、話すなど)
    • 例: Give this to him. (これを彼あげなさい。) (「for」は「彼のために」というニュアンスだが、「to」は「彼へと」という方向性)

2. 期間・時間・距離 (〜の間、〜にわたって)

  • during: 特定の期間中、その期間に何かが起こることを示します。
    • 例: He worked during the summer. (彼は夏の間働いた。) (「for」は期間の長さ、「during」は期間中の一点または全体)
  • over: ある期間にわたって、その期間全体を覆うように。
    • 例: It rained over the weekend. (週末の間雨が降った。)
  • throughout: 期間の最初から最後まで、その期間全体を通じて。
    • 例: She stayed awake throughout the night. (彼女は一晩中起きていた。)
  • in: 「〜後に」や「〜の間で」という未来の期間や、特定の期間内。
    • 例: I’ll be back in an hour. (1時間に戻る。)
    • 例: I finished it in three days. (3日それを終えた。)

3. 原因・理由 (〜が原因で、〜のせいで)

  • because of: 「〜のせいで」「〜が原因で」。最も一般的な表現。
    • 例: We cancelled the trip because of the bad weather. (悪天候のせいで旅行を中止した。)
  • due to: 「〜が原因で」「〜のために」。ややフォーマルで、悪い結果の理由によく使われます。
    • 例: The delay was due to a technical problem. (遅延は技術的な問題が原因だった。)
  • owing to: 「〜のせいで」「〜のために」。やや古風またはフォーマル。
    • 例: Owing to the heavy rain, the event was postponed. (大雨のため、イベントは延期された。)
  • as a result of: 「〜の結果として」。
    • 例: He was injured as a result of the accident. (彼は事故の結果として負傷した。)
  • on account of: 「〜のせいで」「〜のために」。
    • 例: She couldn’t come on account of illness. (彼女は病気のため来られなかった。)

4. 賛成・支持 (〜に賛成して、〜を支持して)

  • in favor of: 「〜に賛成して」「〜を支持して」。
    • 例: Most people are in favor of the new law. (ほとんどの人が新しい法律に賛成している。)

5. 交換・代償・対価 (〜と引き換えに、〜の代金として)

  • in exchange for: 「〜と引き換えに」。
    • 例: I traded my old bike in exchange for a new one. (古い自転車を新しい自転車と引き換えに交換した。)
  • in return for: 「〜のお返しに」。
    • 例: She helped me, and I helped her in return for her kindness. (彼女は私を助けてくれたので、その親切のお返しに私も彼女を助けた。)
  • at a price of: 「〜の値段で」。
    • 例: I bought it at a price of $50. ($50それを買った。)

6. 判断の基準・適合 (〜にしては、〜にとって)

  • to: 不定詞の意味上の主語(It’s easy for me to do. のような場合)。
    • 例: It’s hard to him to accept this. (彼これを受け入れるのは難しい。) (この文脈では「for」と「to」は異なるが、日本語にすると似た意味になる。)
  • considering: 「〜を考慮すると」「〜にしては」。
    • 例: He did well considering his age. (年齢を考慮するとよくやった。)

このように、「for」の類似表現は、それぞれの文脈やニュアンスに特化した別の単語やフレーズになります。コアイメージである「対象に向かって指し示す」を意識しながら、それぞれの類似表現の持つ独自の意味合いを理解することが大切です。 「for」は非常に多義的な前置詞なので、その類似表現も文脈や「for」が表す意味によって大きく異なります。コアイメージである「対象に向かって」という視点から、主要な意味ごとに類似表現を見ていきましょう。

1. 目的・目標・利益 (~のために、~を目指して)

  • to (不定詞の to): 動詞の目的を表す場合に「for + 名詞」の代わりに「to + 動詞の原形」が使われることがあります。
    • 例: This knife is for cutting bread. (パンを切るためのナイフ) → This knife is used to cut bread.
    • 例: She went out for a walk. (散歩のために出かけた) → She went out to take a walk.
  • on behalf of: ~の代理で、~を代表して。
    • 例: I’m speaking for my team. (チームのために話している) → I’m speaking on behalf of my team.
  • in favor of: ~に賛成して、~を支持して。
    • 例: Are you for the proposal? (提案に賛成ですか?) → Are you in favor of the proposal?
  • with a view to / with the aim of: ~する目的で、~を目指して (よりフォーマルで、明確な目的がある場合)。
    • 例: He’s saving money for a house. (家のために貯金している) → He’s saving money with the aim of buying a house.
  • in order to: ~するために (不定詞を強調する表現)。
    • 例: I study hard for a good grade. (良い成績のために一生懸命勉強する) → I study hard in order to get a good grade.

2. 期間・時間・距離 (~の間、~にわたって)

  • during: 特定の期間中に(期間全体ではなく、その間のある一点や出来事を指すことが多い)。
    • 例: I slept for eight hours. (8時間眠った) → I slept during the night. (夜の間眠った – 期間全体を指す場合はforも可)
  • throughout: ~の間ずっと、~の至る所で(期間全体を網羅するニュアンス)。
    • 例: It rained for three days. (3日間雨が降った) → It rained throughout the weekend. (週末中ずっと雨が降った。)
  • over: ~にわたって、~を通じて。
    • 例: We’ve known each other for ten years. (10年間知り合いだ) → We’ve known each other over the past ten years.

3. 原因・理由 (~が原因で、~のせいで)

  • because of: ~のせいで、~が原因で(最も一般的)。
    • 例: She was punished for her mistake. (間違いのせいで罰せられた) → She was punished because of her mistake.
  • due to: ~が原因で、~のせいで(よりフォーマル)。
    • 例: The flight was delayed for bad weather. (悪天候でフライトが遅れた) → The flight was delayed due to bad weather.
  • on account of: ~のために、~が理由で(これもフォーマル)。
    • 例: He retired for health reasons. (健康上の理由で引退した) → He retired on account of his health.
  • owing to: ~のために、~が原因で(フォーマルで、結果の理由を強調)。
    • 例: The event was cancelled for lack of interest. (関心不足のためイベントは中止された) → The event was cancelled owing to a lack of interest.

4. 交換・代償・対価 (~と引き換えに、~の代金として)

  • in exchange for: ~と引き換えに。
    • 例: I’ll give you this for that. (あれと引き換えにこれをあげよう) → I’ll give you this in exchange for that.
  • in return for: ~のお返しに、~の代償として。
    • 例: He helped me for nothing. (彼は無償で私を助けてくれた) → He helped me in return for nothing.
  • at the price of: ~の値段で、~の代償として。
    • 例: I bought it for 50 dollars. (50ドルで買った) → I bought it at the price of 50 dollars.

5. 判断の基準・適合 (~にしては、~にとって)

  • considering: ~を考慮すると、~にしては。
    • 例: He’s tall for his age. (年齢にしては背が高い) → He’s tall, considering his age.
  • to: (人にとって)~である。不定詞の意味上の主語。
    • 例: It’s easy for me. (私にとっては簡単だ) → It’s easy to understand. (理解するのは簡単だ) (ここでは意味上の主語が省略されているが、’for me’ が ‘to understand’ の主体となる)

「for」は非常に多くの意味を持つため、上記は一部の例に過ぎません。文脈によって最も適切な類似表現を選ぶことが重要です。

forのイディオムを知ろう

「for」を使ったイディオムは非常に多く、様々な文脈で使われます。ここでは代表的でよく使われるものをいくつかご紹介します。

「for」が関わる主要なイディオム

  1. for good:
    • 意味: 「永遠に、永久に、きっぱりと」。
    • : She left the country for good. (彼女は永久にその国を去った。)
    • ニュアンス: 一時的ではなく、二度と戻らない、変更されないことを強調します。
  2. for real:
    • 意味: 「本当に、本気で、真剣に」。
    • : Is this happening for real? (これ、本当に起こってるの?)
    • : He’s doing it for real this time. (彼は今回本気でやっている。)
    • ニュアンス: 冗談やふりではなく、真実であることや真剣な意図を強調する際に使われます。
  3. for sure:
    • 意味: 「確かに、間違いなく、確実に」。
    • : I don’t know for sure if she’ll come. (彼女が来るかどうか、確実には分からない。)
    • : He’s coming to the party, for sure. (彼はパーティーに必ず来るよ、間違いなく。)
    • ニュアンス: 情報や状況の確実性を強調します。
  4. for a change:
    • 意味: 「たまには、気分転換に、いつもと違って」。
    • : Let’s go to a different restaurant for a change. (たまには違うレストランに行こうよ。)
    • : I decided to stay home for a change. (私はたまには家にいることにした。)
    • ニュアンス: いつもと異なる行動をすることで、新鮮さや変化を求めることを示します。
  5. for a while:
    • 意味: 「しばらくの間」。
    • : I haven’t seen him for a while. (彼とはしばらくの間会っていない。)
    • : Let’s take a break for a while. (しばらくの間休憩しよう。)
    • ニュアンス: ある程度の期間を指しますが、具体的な長さは特定されません。
  6. for nothing:
    • 意味: 「無料で、ただで」「無駄に、何の役にも立たずに」。
    • : I got this ticket for nothing. (このチケットをただで手に入れた。)
    • : All our efforts were for nothing. (私たちの努力はすべて無駄に終わった。)
    • ニュアンス: 前半は費用がかからないこと、後半は努力や行動が無意味だったことを示します。
  7. for the time being:
    • 意味: 「当分の間、さしあたり、とりあえず」。
    • : Let’s keep this plan for the time being. (とりあえずこの計画で進めよう。)
    • : I’m staying with my parents for the time being. (当分の間、両親のところに滞在している。)
    • ニュアンス: 一時的な措置であり、将来的に変更される可能性があることを示唆します。
  8. for the sake of (something/someone):
    • 意味: 「〜のために、〜を思って、〜の利益のために」。
    • : We should do it for the sake of peace. (平和のために私たちはそれをすべきだ。)
    • : She gave up her career for the sake of her children. (彼女は子供のためにキャリアを諦めた。)
    • ニュアンス: 特定の目的や人の利益を重視することを強調します。
  9. for a living:
    • 意味: 「生計を立てるために」。
    • : What do you do for a living? (お仕事は何をされていますか?)
    • : He writes novels for a living. (彼は小説を書いて生計を立てている。)
    • ニュアンス: 職業や収入源について尋ねたり話したりする際に使われます。

これらのイディオムは「for」が持つ「目的」「対象」「期間」といった基本的な意味から派生し、より具体的な状況や感情を表すのに役立ちます。 前置詞「for」を使ったイディオムは非常に豊富で、その多義性から来る表現の幅広さが特徴です。主なものをいくつかご紹介します。

「for」が関わる主要なイディオム

  1. for good:
    • 意味: 「永遠に、永久に、きっぱりと」。もう二度とないという意味合い。
    • : He left the country for good. (彼は国を永久に去った。)
    • : I hope this rain stops for good this time. (今度こそこの雨がきっぱりと止んでほしい。)
    • 類義語: permanently, forever
  2. for real:
    • 意味: 「本当に、本気で、冗談抜きで」。真実性や本気度を強調します。
    • : Is this for real? (これ本当に? / 本気で言ってるの?)
    • : He’s trying to make a change for real this time. (彼は今回こそ本気で変わりたいと思っている。)
    • 類義語: seriously, genuinely
  3. for sure:
    • 意味: 「確かに、確実に、間違いなく」。確信を強調します。
    • : I don’t know for sure if he’ll come. (彼が来るかどうかは確実には分からない。)
    • : One thing’s for sure, we’ll have fun. (一つ確かなのは、私たちは楽しむだろうということだ。)
    • 類義語: certainly, definitely
  4. for a change:
    • 意味: 「気分転換に、たまには、いつもと違って」。いつもの習慣を変えて何か新しいことをする時に使います。
    • : Let’s go to a different restaurant for a change. (たまには違うレストランに行こうよ。)
    • : I decided to stay home for a change this weekend. (今週末は気分転換に家にいることにした。)
  5. for a while:
    • 意味: 「しばらくの間」。ある程度の期間を指します。
    • : I lived in London for a while. (しばらくの間ロンドンに住んでいた。)
    • : Let’s rest for a while. (しばらく休もう。)
    • 類義語: for some time
  6. for the time being:
    • 意味: 「当分の間、とりあえず、差し当たり」。一時的な状況を示します。
    • : This plan will work for the time being. (この計画は当分の間はうまくいくでしょう。)
    • : We’ll stay here for the time being. (差し当たりここに滞在します。)
    • 類義語: for now, temporarily
  7. for the sake of (something/someone):
    • 意味: 「~のために、~を目的として、~の利益のために」。
    • : We should do it for the sake of peace. (平和のためにそれをすべきだ。)
    • : Let’s agree for the sake of argument. (議論のために同意しよう。) (※この場合は「仮に、議論を進めるために」というニュアンス)
    • 類義語: for the benefit of, for the purpose of
  8. for example / for instance:
    • 意味: 「例えば」。具体例を挙げる際に使います。
    • : There are many delicious fruits, for example, apples and oranges. (美味しい果物はたくさんあります、例えばリンゴやオレンジなど。)
  9. for one thing:
    • 意味: 「一つには、まず第一に」。理由をいくつか挙げる際の一つ目として使います。
    • : Why didn’t you go? Well, for one thing, I was too busy. (なぜ行かなかったの?ええと、一つには、忙しすぎたんだ。)
  10. for better or for worse:
    • 意味: 「良くも悪くも、どんなことがあっても」。良い状況でも悪い状況でも、という意味で、特に結婚の誓いなどで使われます。
    • : We’ll stick together for better or for worse. (良くも悪くも、私たちは一緒にいる。)

これらのイディオムは「for」が持つ「目的」「期間」「対象」といった核となる意味から派生し、文脈によって非常に具体的な意味を持つようになったものです。


「for」に関する練習問題


セクション1:英文和訳(Translate the following English sentences into Japanese.)

  1. This gift is for you, I hope you like it.
  2. I’ve been studying Japanese for three years.
  3. Are you for or against the new policy?
  4. She left for Osaka an hour ago.
  5. He was fined for speeding.
  6. We decided to move to a bigger house for a change.
  7. I bought this smartphone for 50,000 yen.
  8. I’m staying in Japan for the time being.
  9. This is a good opportunity for students to learn about different cultures.
  10. The company ceased operations for good last month.

セクション2:和文英訳(Translate the following Japanese sentences into English.)

  1. 私は彼の助けに感謝しています。
  2. 私たちは平和のために最善を尽くすべきだ。
  3. 彼らはしばらくの間、静かに座っていた。
  4. この本は子供向けです。
  5. 彼の説明は、私には理解しやすかった。
  6. 来月ニューヨークへ出発する予定です。
  7. 彼女は10年間この会社で働いている。
  8. 本気で言っているのですか?
  9. 彼らは在庫一掃のために商品を原価で販売した。
  10. この解決策は、当分の間はうまくいくでしょう。

解答


セクション1:英文和訳の解答

  1. 和訳: この贈り物はあなたのためです。気に入ってくれると嬉しいな。
  2. 和訳: 私は3年間日本語を勉強しています
  3. 和訳: あなたは新しい政策に賛成ですか、それとも反対ですか?
  4. 和訳: 彼女は1時間前に大阪へ向かって出発しました。
  5. 和訳: 彼はスピード違反罰金を科せられた。
  6. 和訳: 私たちは気分転換に、より大きな家に引っ越すことにした。
  7. 和訳: 私はこのスマートフォンを5万円買った。
  8. 和訳: 私は当分の間、日本に滞在します。
  9. 和訳: これは学生が異文化について学ぶための良い機会です。
  10. 和訳: その会社は先月、完全に事業を停止した。

セクション2:和文英訳の解答

  1. 英訳: I am grateful for his help.
  2. 英訳: We should do our best for the sake of peace.
  3. 英訳: They sat quietly for a while.
  4. 英訳: This book is for children.
  5. 英訳: His explanation was easy for me to understand.
  6. 英訳: I’m leaving for New York next month.
  7. 英訳: She has worked for this company for ten years.
  8. 英訳: Is this for real?
  9. 英訳: They sold the goods for cost to clear stock.
  10. 英訳: This solution will work for the time being.

forに関するコラム

日本人にとってあまりなじみのない品詞である前置詞

「for」のイメージをつかむことで前置詞を身近に感じることができる。

前置詞「for」のイメージは、ゴールや目標にたどり着くかわからないが…

下の絵を参考にしていただきたい。

forの意味を調べると

さっそくforの意味を調べてみよう

意味・対訳

…のために、…にとって、…を記念して、…にちなんで、…の名を取って、…に与えるために、…あての、…へ向かって、…へ行くために、…に入場するために

身体的な行動に関係なく心の動きにも利用できる

(例)I bought a gift for you. (私はあなたのためにギフトを買いました。)

こちらの例文は、実際にあなたに買ったのか買ってないのか、果たして渡したのかが不明確であるが、心の動きとして相手のことを考えて(想い)、ギフトを買ったことを伝えている。

前置詞の「to」とは大きく異なっている。

(例)I gave the gift to you. (私はあなたにギフトを渡しました。)

こちらの例文を見ると、相手にギフトを(確実に)渡した行動がイメージされる。

前置詞 to のイメージとは | てばっち教育研究所 (tebatch.com): 【for:前置詞】forの基本やイディオムを知り「 for」のイメージをつかもう!(練習問題・コラム付き)

for を使った熟語

  • allow for~: ~を考慮に入れる
  • answer for~: ~に責任を負う
  • buy A for B: AをBのために買う
  • cook A for B: AをBのために料理する
  • make A for B: AをBのために作る
  • for a rainy day: まさかのために
  • look out for~: ~に気をつける
  • look for~: ~を探す
  • prepare for~: ~に備える
  • provide for~: ~に備える、~を養う

どの熟語にも共通する「for」のイメージは「~に向かう(途中である)」ということである。

例えば

look for の場合

look  見る(目玉を動かす動作)+ for 向かう(途中である)

目玉をきょろきょろさせゴール(目的)に向かう途中である。

(例)I am looking for my watch. (私は時計を探しています。)

の場合

私は、時計に向かって(途中である)目玉をキョロキョロさせている状態である。

このことから

「私は、時計を探しているところです。」という意味になる。

前置詞「for」のイメージをつかみ

熟語やイディオムを楽しく身に着けたいものである。

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