【不定詞の受動態:文法】不定詞と受動態の基本をおさえ、不定詞の受動態を確認しよう!(練習問題付き)

不定詞について知ろう

不定詞は、動詞の原形に to をつけた形で、名詞、形容詞、または副詞として働くことができます。一つの動詞が文の中で様々な役割を果たすことができるのが特徴です。

1. 名詞的用法


不定詞が文の中で「〜すること」という意味の名詞として使われる用法です。主語、目的語、補語になることができます。

  • 主語: **To learn** English is fun. (英語を学ぶことは楽しい。)
  • 目的語: I want **to go** home. (私は家に帰ることを望む。)
  • 補語: My dream is **to be** a doctor. (私の夢は医者になることです。)

2. 副詞的用法


不定詞が動詞や形容詞を修飾し、「〜するために」「〜して」といった意味を表す用法です。

  • 目的: I went to the library **to study**. (私は勉強するために図書館へ行った。)
  • 感情の原因: I was glad **to see** you. (あなたに会うことができてうれしかった。)
  • 判断の根拠: She must be rich **to live** in such a big house. (そんなに大きな家に住むなんて、彼女はお金持ちに違いない。)

3. 形容詞的用法


不定詞が名詞を修飾し、「〜すべき」「〜するための」といった意味を表す用法です。修飾する名詞の後ろに置かれます。

  • I have a lot of things **to do** today. (私は今日すべきことがたくさんあります。)
  • He has no friends **to help** him. (彼には彼を助けてくれる友達がいない。)

受動態について知ろう

受動態は、**「〜される」**という意味を表す文法形式です。動作を行う人(主語)ではなく、動作の対象となるものを主役にしたいときに使います。


受動態の基本的な形


受動態は、be動詞 + 過去分詞 の形で表されます。

  • be動詞: 主語と時制に合わせて形が変わります(am, is, are, was, wereなど)。
  • 過去分詞: 動詞の3番目の形です。

基本文型:

  • 能動態: 主語 + 動詞 + 目的語
  • 受動態: 目的語 + be動詞 + 過去分詞 + by + 主語

例文:

  • 能動態: My mother made this cake. (母がこのケーキを作った。)
  • 受動態: This cake was made by my mother. (このケーキは母によって作られた。)

この例では、能動態の目的語 this cake が受動態の主語になり、能動態の主語 my motherby の後に置かれます。


受動態を使う理由


受動態を使う主な理由は以下の通りです。

  • 動作を行った人が不明、または重要でないとき:
    • The window **was broken** last night. (窓が昨夜割られた。)
    • 誰が割ったかは重要ではありません。
  • 動作の対象を強調したいとき:
    • This book **was written** by a famous author. (この本は有名な作家によって書かれた。)
    • 本そのものに焦点を当てたい場合に使います。
  • 一般的な事実やルールを述べるとき:
    • English **is spoken** in many countries. (英語は多くの国で話されている。)
    • 特定の誰かではなく、一般的な事実を述べています。

受動態にできない動詞


自動詞は目的語を持たないため、受動態にすることはできません

  • arrived(到着した)や slept(寝た)のような自動詞は、動作が主語だけで完結するため、受動態の形にはなりません。
  • : The train arrived at the station.
  • : The station was arrived at by the train.

不定詞の受動態について知ろう

不定詞の受動態は、to be + 過去分詞 の形で、**「〜されること」**という意味を表します。これは、不定詞が「能動態(to + 動詞の原形)」の文と同じように、名詞、形容詞、副詞の役割を果たすことができます。


1. 名詞的用法

不定詞の受動態は、文の主語目的語として、「〜されること」という意味で使われます。

  • 主語としての例: **To be elected** is his goal. (選出されることが彼の目標だ。)
    • 主語は「選出されること」という受動的な行為です。
  • 目的語としての例: He wants **to be praised** by his boss. (彼は上司に褒められることを望んでいる。)
    • 目的語は「褒められること」です。

2. 形容詞的用法

名詞を修飾し、「〜されるべき」という意味を表します。

  • : There are many things **to be done** today. (今日なされるべきことがたくさんある。)
    • to be donethings を修飾しています。

3. 副詞的用法

動詞や形容詞を修飾し、「〜されるために」「〜されて」といった意味を表します。

  • 目的としての例: A new factory was built **to be used** by the community. (新しい工場が、地域社会によって利用されるために建てられた。)
  • 感情の原因としての例: She was sad **to be left** alone. (彼女は一人にされて悲しかった。)

不定詞の受動態とは?

不定詞の受動態とは、「~されること」という状態を表すために使われる不定詞の形です。

  • 基本形: to be + 過去分詞
  • 例: to be loved (愛されること), to be seen (見られること)

なぜ不定詞の受動態を使うのか?

  • 動作を受ける側が不定詞の主語になる場合:
    • 例: I want to be loved. (私は愛されたい)
  • 不定詞が名詞を修飾する場合:
    • 例: There is a lot of work to be done. (やるべき仕事がたくさんある)
  • 不定詞が形容詞的に使われる場合:
    • 例: He is easy to talk to. (彼は話しやすい)

不定詞の受動態の使い分け

  • 能動態と受動態:
    • 動作主がはっきりしている場合は能動態、動作主が不明確な場合や、動作を受ける側を強調したい場合は受動態を使います。
    • 例: I want to finish this work by tomorrow. (私は明日までにこの仕事を終えたい) This work needs to be finished by tomorrow. (この仕事は明日までに終わらせなければならない)
  • 不定詞の品詞:
    • 不定詞は名詞、形容詞、副詞の働きをします。文中の役割によって、能動態と受動態を使い分けます。

ポイント

  • to be + 過去分詞の形を覚えましょう。
  • 動作を受ける側が不定詞の主語になることを意識しましょう。
  • 文脈に合わせて、能動態と受動態を使い分けましょう。

問題に挑戦!

レベル1:基礎

  1. この本は多くの人に読まれることを期待されている。
    • This book is expected (to read / to be read) by many people.
  2. 彼は彼女に忘れられることを恐れている。
    • He is afraid of (forgetting / being forgotten) by her.

レベル2:基本

  1. その計画は実行可能であると考えられている。
    • The plan is considered (to be feasible / feasible).
  2. 彼はパーティーに招待されることを楽しみにしている。
    • He is looking forward to (inviting / being invited) to the party.

レベル3:応用

  1. 彼は彼女に助けられることを望んでいる。
    • He wants (to help / to be helped) by her.
  2. この問題は簡単に解決できる。
    • This problem is easy (to solve / to be solved).

解答と解説

レベル1:基礎

  1. to be read
    • 「この本は」が「読まれる」の動作を受けるので、受動態の不定詞を使います。
  2. being forgotten
    • 「彼は」が「忘れられる」の動作を受けるので、受動態の不定詞を使います。

レベル2:基本

  1. to be feasible
    • 「計画」が「実行可能である」という状態なので、to be + 形容詞の形になります。
  2. being invited
    • 「彼は」が「招待される」の動作を受けるので、受動態の不定詞を使います。

レベル3:応用

  1. to be helped
    • 「彼は」が「助けられる」の動作を受けるので、受動態の不定詞を使います。
  2. to solve
    • 「この問題は」が「解決する」という動作をするので、能動態の不定詞を使います。

不定詞の受動態に関連する練習問題に挑戦しよう

問題

英文和訳(以下の英文を和訳しなさい)

  1. This document has to be finished by tomorrow.
  2. I want to be trusted by my friends.
  3. The criminal is likely to be caught soon.
  4. She was happy to be invited to the party.
  5. This is the book to be read by all students.
  6. He pretends to be loved by everyone.
  7. The new road is planned to be built next year.
  8. It is important for a child to be loved by its parents.
  9. He was shocked to be told the news.
  10. The truth is believed to be known only by him.

和文英訳(以下の日本語を不定詞の受動態を使って英訳しなさい)

  1. そのプロジェクトは来週までに完了される必要があります。
  2. 彼は誰にも見つからないように注意した。
  3. 私は彼に感謝されることを望んでいます。
  4. 彼はみんなに尊敬されるべきだ。
  5. この手紙はすぐに送られるべきです。
  6. その建物は来年完成される予定です。
  7. 彼女はパーティーに招待されて喜んだ。
  8. その問題はすぐに解決されると予想されている。
  9. その情報は彼だけに知られているようだ。
  10. この仕事はあなたによって行われる必要があります。

解答

英文和訳

  1. この書類は明日までに終わらせる必要がある。
  2. 私は友達に信頼されたい。
  3. その犯人はまもなく捕まるだろう。
  4. 彼女はパーティーに招待されて嬉しかった。
  5. これはすべての生徒に読まれるべき本です。
  6. 彼はみんなに愛されているふりをしている。
  7. 新しい道路は来年建設される予定だ。
  8. 子供が親に愛されることは重要だ。
  9. 彼はその知らせを聞かされてショックを受けた。
  10. その真実は彼だけが知っていると信じられている。

和文英訳

  1. The project needs to be completed by next week.
  2. He was careful not to be seen by anyone.
  3. I want to be thanked by him.
  4. He deserves to be respected by everyone.
  5. This letter is to be sent soon.
  6. The building is expected to be completed next year.
  7. She was glad to be invited to the party.
  8. The problem is expected to be solved soon.
  9. The information seems to be known only by him.
  10. This job has to be done by you.

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