【受動態:文法】命令文と受動態の基礎を学び、命令文の受動態について知ろう!(練習問題付き)

命令文について知ろう

命令文は、相手に何かをするように指示したり、依頼したり、忠告したりする際に使う文の形です。英語では、動詞の原形から始めるのが特徴です。

命令文の基本形

命令文の主語は通常「あなた(You)」ですが、これは省略されます。つまり、動詞の原形から文を始めます。

  • 動詞の原形から始める:
    • Open the door. (ドアを開けてください。)
    • Listen carefully. (よく聞いてください。)
    • Come here. (ここに来なさい。)

命令文の種類とニュアンス

  1. 肯定命令文 (〜しなさい) 最も一般的な形です。動詞の原形で始めます。
    • Sit down. (座りなさい。)
    • Turn off the lights. (電気を消しなさい。)
    • Be quiet. (静かにしなさい。) – be動詞を使う場合も原形から始めます。
  2. 否定命令文 (〜するな) 「〜するな」と指示する場合は、動詞の原形の前に Don’t を置きます。
    • Don’t touch that. (あれに触るな。)
    • Don’t be late. (遅れるな。) – be動詞を使う場合も Don't be となります。
  3. より丁寧な依頼 命令文は直接的ですが、文頭や文末に Please を加えることで、より丁寧な依頼になります。
    • Please close the window. (窓を閉めてください。)
    • Close the window, please. (窓を閉めてください。)
  4. 「Let’s」を使った提案 (〜しましょう) 自分を含めた相手に「〜しましょう」と提案する場合は、Let’s + 動詞の原形 を使います。
    • Let’s go to the park. (公園に行きましょう。)
    • Let’s not forget the tickets. (チケットを忘れないようにしましょう。) – 否定は Let's not です。
  5. 「Do」を使った強調 肯定命令文の動詞の原形の前に Do を加えることで、**「どうぞ〜してください」「ぜひ〜してください」**という強調や丁寧さ、切実な気持ちを表すことができます。
    • Do come in. (どうぞお入りください。)
    • Do sit down. (どうぞお座りください。)
  6. 第三者への命令・許可 (Let + 目的語 + 動詞の原形) 「〜に…させてください」と第三者に許可を与えたり、促したりする際に使います。
    • Let him speak. (彼に話させてあげなさい。)
    • Let the children play. (子供たちを遊ばせてあげなさい。)

命令文が使われる主な場面

  • 指示・命令: (例: Stand up., Finish your homework.)
  • 依頼・提案: (例: Please help me., Let’s eat.)
  • 注意・警告: (例: Be careful!, Don’t run!)
  • アドバイス・忠告: (例: Try your best., Get some rest.)
  • 道案内・説明: (例: Turn left at the corner., Press the button.)

命令文は、日常生活で非常によく使う表現です。主語を省略し、動詞の原形から始めるというシンプルなルールを覚えておきましょう。

受動態について知ろう

受動態は、英語の文法でとても重要な表現方法です。能動態が「〜が〜する」と動作を行う側を主語にするのに対し、受動態は**「〜が〜される」**と、動作を受ける側を主語にする形です。

受動態の基本形

受動態の形はいつも同じパターンです。

be動詞 + 過去分詞 (Vp.p.)

  • be動詞は、文の主語と時制に合わせて形が変わります (例: am, is, are, was, were, be, been, being など)。
  • 過去分詞は、動詞の3つ目の形で、規則動詞なら -ed をつけ、不規則動詞は個別の形になります (例: playplayed, eateaten)。

例:

  • 能動態: I eat an apple. (私がリンゴを食べる。)
  • 受動態: An apple is eaten by me. (リンゴが私に食べられる。)

なぜ受動態を使うの?

受動態を使うのには、いくつか理由があります。

  1. 誰がやったか分からない、または重要ではない時 誰がその動作をしたのか不明な場合や、伝える必要がない場合に受動態を使います。
    • The window was broken last night. (窓が昨夜割られました。)
      • (誰が割ったのかはっきりさせたくない、または重要ではない。)
  2. 動作を受けるものに焦点を当てたい時 文の中で、動作の受け手(対象)を主役にしたい場合に受動態を使います。
    • This book was written by a famous author. (この本は有名な作家によって書かれました。)
      • (「本」に焦点を当てていて、誰が書いたかは補足情報。)
  3. 客観的でフォーマルな印象を与えたい時 ニュース記事、科学論文、公式な発表など、個人的な感情を避け、客観的な事実を述べたいときに使われます。
    • New regulations will be implemented next month. (新しい規制は来月施行されます。)
      • (特定の誰かが施行するというよりも、規制が施行されるという事実を強調。)

受動態の作り方

能動態の文を受動態にする基本的な手順は次の通りです。

能動態の文: 主語 + 動詞 + 目的語

  1. 能動態の「目的語」を受動態の「主語」にします。
  2. 動詞を「be動詞 + 過去分詞」の形に変えます。
    • be動詞は、新しい主語と元の動詞の時制に合わせます。
  3. 能動態の「主語」を「by + 動作主」として文の最後に加えます。(省略されることも多い)
    • 動作主が不明、重要ではない、または「人々 (people)」「誰か (someone)」といった一般的な人である場合は、by + 動作主は省略されることがほとんどです。

例:

  • 能動態: My mother made this cake. (母がこのケーキを作った。)
    • 受動態: This cake was made by my mother. (このケーキは母によって作られた。)

様々な時制と助動詞との組み合わせ

受動態は、他の時制や助動詞と組み合わせて使うこともできます。

  • 現在進行形: be動詞 + being + 過去分詞
    • The house is being built. (その家は建てられているところだ。)
  • 現在完了形: have/has + been + 過去分詞
    • The letter has been sent. (その手紙は送られた。)
  • 助動詞: 助動詞 + be + 過去分詞
    • This problem can be solved. (この問題は解決できる。)

命令文の受動態について知ろう

命令文の受動態は、通常の受動態や命令文とは少し異なる形をとります。これは、**「〜されるようにしなさい」「〜されるようにしてください」**という、動作の対象に何らかの指示や依頼をする場合に用いられます。

命令文の受動態の基本形

命令文の受動態は、Let を使った形が一般的です。

Let + 目的語 + be + 過去分詞 (Vp.p.)

この形は、「(目的語)が〜されるようにしなさい」という指示や、「(目的語)が〜されるようにしてください」という依頼の意味になります。

例文で理解する命令文の受動態

  1. 能動態の命令文:
    • Open the door. (ドアを開けなさい。)
    • Clean your room. (あなたの部屋を掃除しなさい。)
  2. 受動態の命令文:
    • Let the door be opened. (ドアが開けられるようにしなさい。/ ドアを開けてもらいなさい。)
      • (誰がドアを開けるかは特定せず、ドアが開かれた状態になることを指示。)
    • Let your room be cleaned. (あなたの部屋が掃除されるようにしなさい。/ 部屋を掃除してもらいなさい。)
      • (自分で掃除するのではなく、部屋が掃除された状態になることを指示。)

否定の命令文の受動態

「〜されないようにしなさい」と指示する場合は、Let の後に not を置きます。

Let + 目的語 + not + be + 過去分詞 (Vp.p.)

  • Let the door not be opened. (ドアが開けられないようにしなさい。)
  • Let the secret not be revealed. (その秘密が明かされないようにしなさい。)

なぜ命令文の受動態を使うのか?

  • 動作主が不明、または重要ではない場合: 誰がその動作を行うかに関心がなく、**「何がどうなるべきか」**という結果や状態に焦点を当てたい場合に便利です。
    • 例: Let the work be finished by tomorrow. (その仕事は明日までに終わらせるようにしなさい。)
      • (誰が仕事を終えるかよりも、仕事が完了することが重要。)
  • 一般的な指示や規則の場合: 特定の個人への指示ではなく、一般的な規則や指示として、物事がどうあるべきかを述べる場合にも使われます。
    • 例: Let all questions be answered clearly. (全ての質問は明確に答えられるようにしなさい。)
  • フォーマルな文脈: ややフォーマルな響きがあり、公的な文書や指示などで見られることがあります。

Be + 過去分詞 を直接使う命令文(まれ)

非常にまれですが、特定の状況下では Be + 過去分詞 の形で受動態の命令文が使われることもあります。これは、**「〜された状態であれ」**という直接的な指示です。

  • Be prepared! (準備しておきなさい! / 準備された状態であれ!)
  • Be warned! (警告された状態であれ! / 警告しておくぞ!)

しかし、一般的には Let + 目的語 + be + 過去分詞 の形が命令文の受動態として用いられます。

( let + 目的語 + be + 過去分詞 )を使った表現

命令文の受動態を口語として使う場面は少なく多くの場面においては、文語として表現される。

例文

(能動態)Stop the car.

(受動態)Let the car be stopped.

(車を止めなさい。)

“Let the car be stopped,”said someone.(「車をとめよ」と誰かが言った。)のようにダブルクォーテーション(”)や「say (said)」を用いて表現することもある。

(Let + 目的語 + be + 過去分詞 + by )を使った表現

例文

(能動態)Let the teacher tell the problem.

(受動態)Let the problem be told by the teacher.

(その問題を先生に話しなさい。)

受動態の命令文は、使われる場面が少ないものの、文語として表現されるため押さえておきたい。同様に使役動詞をについて理解を深めることも重要である。

疑問文の受動態について(特殊な疑問文について)

般的な疑問文について

一般的な疑問文は「be動詞」か「助動詞」が文頭におかれる。

例文

(肯定文)The book was read by Tom.

(疑問文)Was the book read by Tom?

(答え方)Yes, it was./ No, it wasn’t.

(肯定文)This window can be opened by students.

(疑問文)Can this window be opened by students?

(答え方)Yes, it can. / No, it cannot (can’t).

※主語とbe動詞を入れ替えて肯定文から疑問文にする。

特殊な疑問文について

①疑問詞が主語の場合

(能動態)Who broke the window?

By whom was the window broken?

Whom was the window broken by?

Who was the window broken by?

(誰がこの窓を壊したのだろうか。)

③>②>①の順で会話では表現される頻度が多い。一方で書き出し文で「By whom 」を使って表現する物語などもあるため押さえておきたい。

疑問文の受動態について(特殊な疑問文について) | てばっち教育研究所 (tebatch.com): 【受動態:文法】命令文と受動態の基礎を学び、命令文の受動態について知ろう!(練習問題付き)

命令文の受動態 練習問題(10問)

英文和訳 (English to Japanese)

指示: 以下の英文を日本語に訳しなさい。

  1. Let the meeting be rescheduled for next week.
  2. Let your voice be heard.
  3. Let no opportunity be missed.
  4. Let the necessary steps be taken immediately.
  5. Let the facts be confirmed before making a decision.
  6. Let the new system be implemented smoothly.
  7. Let the old equipment be replaced.
  8. Let all complaints be handled promptly.
  9. Let this problem not be ignored.
  10. Let the details be explained carefully.

和文英訳 (Japanese to English)

指示: 以下の日本語を受動態の命令文の英文に訳しなさい。

  1. その情報が共有されるようにしなさい。
  2. その計画が承認されるようにしなさい。
  3. 誰も置き去りにされないようにしなさい。
  4. その部屋が毎日掃除されるようにしなさい。
  5. その規則が忘れられないようにしなさい。
  6. 全ての参加者が知らされるようにしなさい。
  7. そのファイルが保護されるようにしなさい。
  8. その指示が明確に伝えられるようにしなさい。
  9. どの質問も見過ごされないようにしなさい。
  10. そのプロジェクトが時間通りに完了されるようにしなさい。

解答例

英文和訳の解答例

  1. 会議は来週に再スケジュールされるようにしなさい。
  2. あなたの声が聞かれるようにしなさい。(声を上げなさい。)
  3. いかなる機会も見逃されないようにしなさい。
  4. 必要な措置が直ちにとられるようにしなさい。
  5. 決定を下す前に、事実が確認されるようにしなさい。
  6. 新しいシステムが円滑に導入されるようにしなさい。
  7. 古い設備が交換されるようにしなさい。
  8. 全ての苦情が迅速に処理されるようにしなさい。
  9. この問題は無視されないようにしなさい。
  10. 詳細が注意深く説明されるようにしなさい。

和文英訳の解答例

  1. Let the information be shared.
  2. Let the plan be approved.
  3. Let no one be left behind.
  4. Let the room be cleaned every day.
  5. Let the rule not be forgotten.
  6. Let all participants be informed.
  7. Let the file be protected.
  8. Let the instructions be communicated clearly.
  9. Let no question be overlooked.
  10. Let the project be completed on time.

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