文型の基本について知ろう
文型は、英語の文を構成する基本的な要素の並び方のことです。英語の文は、大きく分けて5つの文型に分類できます。これらの文型を理解すると、英文の骨格を正確に把握でき、より複雑な文も読み書きできるようになります。
文型を構成する要素
文型を構成する主な要素は、以下の5つです。
- S (Subject): 主語。文の主体。誰が、何が、にあたる部分です。
- V (Verb): 動詞。主語の動作や状態を表します。
- C (Complement): 補語。主語や目的語を説明する役割です。
- O (Object): 目的語。動詞の動作を直接受ける人や物です。
- M (Modifier): 修飾語。文の他の要素を修飾し、意味を補足します。文型には直接影響しないので、括弧でくくられることがあります。
5つの基本文型
第一文型 (S + V)
主語と動詞だけで意味が通じる文型です。動詞には自動詞が使われます。
- Birds fly. (鳥は飛ぶ。)
- The sun shines. (太陽が輝く。)
- I run (every morning). (私は走る。)
第二文型 (S + V + C)
主語と、主語を説明する補語で構成されます。動詞にはbe動詞や**状態動詞(become, look, smellなど)**が使われます。
- She is a doctor. (彼女は医者です。)
- The food smells delicious. (その食べ物はおいしそうな匂いがする。)
- He became a famous actor. (彼は有名な俳優になった。)
第三文型 (S + V + O)
主語、動詞、そして動詞の動作を受ける目的語で構成されます。動詞には他動詞が使われます。
- He plays soccer. (彼はサッカーをする。)
- I bought a new book. (私は新しい本を買った。)
- She speaks English. (彼女は英語を話す。)
第四文型 (S + V + O + O)
「誰に何を」という、二つの目的語を持つ文型です。一つ目の目的語は間接目的語(人)、二つ目の目的語は**直接目的語(物)**です。
- He gave me a book. (彼は私に本をくれた。)
- I bought her a present. (私は彼女にプレゼントを買ってあげた。)
- She told him a story. (彼女は彼に物語を話した。)
第五文型 (S + V + O + C)
主語、動詞、目的語、そして目的語を説明する補語で構成されます。「O = C」の関係が成り立ちます。
- They made him president. (彼らは彼を大統領にした。)
- I found the news interesting. (私はそのニュースが面白いと分かった。)
- She painted her nails red. (彼女は爪を赤く塗った。)
第五文型について知ろう
第五文型は、英語の文型の中でも少し複雑ですが、理解すると表現の幅が大きく広がる重要な文型です。

第五文型の基本構造
第五文型は、**「主語 (S) が、目的語 (O) を、補語 (C) のような状態にする/と考える」**という形で、以下の要素で構成されます。
主語 (S) + 動詞 (V) + 目的語 (O) + 補語 (C)
この文型の最大の特徴は、「O = C」という関係が成り立つことです。つまり、補語(C)は、主語ではなく目的語(O)を説明します。
例文で理解する第五文型
主語 (S) | 動詞 (V) | 目的語 (O) | 補語 (C) | 意味 |
They | made | him | president. | 彼らは彼を大統領にした。 |
→ him = president | ||||
I | found | the book | interesting. | 私はその本が面白いと分かった。 |
→ the book = interesting | ||||
She | painted | her nails | red. | 彼女は爪を赤く塗った。 |
→ her nails = red | ||||
The news | made | me | happy. | その知らせは私を幸せにした。 |
→ me = happy |
第五文型の補語(C)の種類
補語になる要素は様々です。
- 名詞:
They made him president.
(him
=president
) - 形容詞:
I found the news interesting.
(the news
=interesting
) - 動詞の原形:
I saw him cross the street.
(him
=cross the street
) - to不定詞:
I want you to be happy.
(you
=to be happy
) - 現在分詞 (Ving):
I saw him crossing the street.
(him
=crossing the street
) - 過去分詞 (Vp.p.):
I heard my name called.
(my name
=called
)
第五文型の動詞の分類
第五文型で使われる動詞は、目的語をどのような状態にするかによって、いくつかのグループに分けられます。
1. 使役動詞(make, have, let
)
目的語に「〜させる」という意味を表します。make
と have
の後には動詞の原形が、let
の後には to
のない不定詞が来ます。
He made me laugh.
(彼は私を笑わせた。)She had her hair cut.
(彼女は髪を切ってもらった。)
2. 知覚動詞(see, hear, feel, watch, look at, listen to
)
目的語が「〜しているのを見る/聞く/感じる」という意味を表します。動詞の原形か現在分詞が続きます。
I saw him cross the street.
(彼が通りを横切るのを見た。)I saw him crossing the street.
(彼が通りを横切っているのを見た。)- 原形は動作の全体を、現在分詞は動作の途中を強調します。
3. 不定詞を伴う動詞(want, ask, tell, allow, enable, encourage, get
など)
目的語に「〜してほしい」「〜するように頼む」といった意味を表します。to不定詞が続きます。
I want you to come with me.
(あなたに私と一緒に来てほしい。)She asked me to open the door.
(彼女は私にドアを開けるよう頼んだ。)
第五文型の書き換えについて知ろう
第五文型(S + V + O + C)の書き換えは、主に受動態への書き換えが中心となります。第四文型と同様に、目的語(O)を主語にして文を組み立てます。

第五文型 受動態への書き換えの基本ルール
第五文型の文を受動態に書き換える手順は以下の通りです。
能動態の文の構造: 主語 (S) + 動詞 (V) + 目的語 (O) + 補語 (C)
受動態の文の構造: 目的語 (O) + be動詞 + 過去分詞 (Vp.p.) + 補語 (C) + (by S)
【ステップ1】 能動態の「目的語 (O)」を受動態の「主語」にする。
- 能動態の例: They madehim president.
- 目的語: him
- 受動態の主語: He…
【ステップ2】 動詞を「be動詞 + 過去分詞」の形に変える。
- 元の動詞の時制と新しい主語に合わせて
be動詞
を選び、動詞を過去分詞にします。 - 能動態の例: They made him president. (動詞
made
は過去形)- 新しい主語は
He
(単数)。 - 過去形なので
was
を使う。 make
の過去分詞はmade
。
- 新しい主語は
- 受動態の動詞: He was made…
【ステップ3】 補語 (C) をそのまま動詞の後に続ける。
- 補語は目的語を説明する要素なので、受動態でもそのままの形で動詞の後に置きます。
- 能動態の例: They made him president.
- 受動態の補語: He was made president…
【ステップ4】 能動態の「主語 (S)」を「by + 動作主」として加える。(任意)
- 動作主が重要でない場合は省略されます。
- 能動態の例: They made him president.
- 受動態の完成: He was made president by them.
補語の種類による注意点
第五文型の補語は様々な形をとるため、書き換え時に特別なルールが必要になることがあります。
1. 知覚動詞・使役動詞の原形不定詞
知覚動詞(see, hearなど)や使役動詞(make, have, let)の後に続く動詞の原形は、受動態になると**to不定詞
**に変わります。
- 能動態: I saw him cross the street.
- 受動態: He was seen to cross the street by me.
ただし、使役動詞 make
の受動態は to不定詞
を伴いますが、let
の場合は be allowed to
に書き換えられることがほとんどです。
- 能動態: My mother let me use her car.
- 受動態: I was allowed to use her car.
2. That節を目的語にとる文
think, believe, say, know などの動詞で第五文型の形を取る場合、受動態には主に2つのパターンがあります。
- パターンA (It を主語にする)
- 能動態: We believe that he is a good person.
- 受動態: It is believed that he is a good person.
- パターンB (That節の主語を文頭に出す)
- 能動態: We believe that he is a good person.
- 受動態: He is believed to be a good person.
第五文型の受動態について知ろう
第5文型「S+V+O+C」を受動態にすると第3文型の「S+V+O」の受動態となり、補語である「C」はそのまま残る。
(能動態)They call me Tom.
(受動態)I am called Tom (by them).
(彼らは、私をトムと呼びます。)
(能動態)He made me happy.
(受動態)I was made happy (by him).
(彼は私を幸せにした。)
(能動態)The teacher allowed the boy to play tennis.
(受動態)The boy was allowed by the theacher to play tennis.
(その男の子は、先生にテニスをすることを許された。)
(能動態)The baby keep me smiling.
(受動態)I am keeping smiling by the baby.
(私は、その赤ん坊にいつも笑顔にされる。(私を笑わせてくれる。))
(能動態)I saw him enter the room.
(受動態)He was seem to enter the room.
(彼はその部屋に入るのを見られた。)
(能動態)They made me choose the room.
(受動態)I was made to choose the room.
(私は、部屋を選択させられた。)
<第4文型の受動態>
目的語が2つある場合の受動態の考え方
第4文型には「間接目的語」と「直接目的語」の2種類の目的語がある。どちらかの目的語を受動態の主語にするかによって、2通りの文で表現することができる。
(能動態)I bought the famous actor the cake.
(受動態①)The cake was bought the famous actor (by me).
(受動態②)The famous actor was bought the cake (by me).
(私は、その有名な俳優にケーキを買った。)
(受動態①)と(受動態②)の例文においては、
「①そのケーキは」に主点を置くのか「②その有名な俳優は」に主点を置くのかによって変わってくる。
文は最初から最後に向かって(文の左から右に向かって)古い情報(旧情報)から新しい情報(新情報)へと変化する。
文中に旧情報がすでにあれば、それを主語として用いることが一般的であり、使われていなければ新情報として文末に置くのがよい。
間接目的語、直接目的語のどちらも受動態の主語になれるもの
「間接目的語」と「直接目的語」を入れ替えた際に前置詞の「to」を必要とする動詞に対しては、「間接目的語(人)」を主語にするのが一般的である。
(能動態)My father gave me the new car.
(受動態)I was given the new car (by my father).
(私の父はその新しい車を私にくれた。)
※ほかの表現として
・The new car was given to me.
・The new car was given me.
(その新しい車を私にくれた。)
と表現することもできる。
<第3文型の受動態>
目的語が名詞や代名詞の場合
目的語が名詞や代名詞の場合は「by+動作主(目的格)」で表現することができる。
一方で、目的語が「再帰代名詞(~self)」や「each other」の場合には受動態にすることができない。
(正)I thought myself.
(誤)Myself was thought by me.
(自分自身のことを考えた。)
(正)Each other was supported.
(誤)They supported each other.
(彼らは互いに援助した。)
目的語が節の場合
「that」節を用いて表現される場合は、形式主語である「it」を主語において表現する場合が多い。
(能動態)People say that the car is expensive.
(受動態)It is said that the car is expensive.
(その車は高価であると言われている。)
(不定詞)The car is said to be expensive. と表現することもできる。
第五文型 練習問題

英文和訳 (English to Japanese)
指示: 以下の英文を日本語に訳し、文型が「第五文型」であることを確認しなさい。
- They named their son John.
- I found the book very interesting.
- She made her children clean their rooms.
- I saw him cross the street.
- The news made me happy.
- We consider him a genius.
- She asked me to help her.
- I want you to be careful.
- The audience watched her perform the song.
- The accident left him paralyzed.
和文英訳 (Japanese to English)
指示: 以下の日本語を第五文型(S + V + O + C)の英文に訳しなさい。
- 彼らは彼を大統領にした。
- 私はその知らせが本当だと分かった。
- 先生は生徒に宿題をさせる。
- 私は彼が歩いているのを見た。
- そのニュースは私たちを悲しくさせた。
- 私たちは彼を正直な人間だと考えている。
- 私はあなたにそこに来てほしい。
- 彼女は私にドアを開けるように言った。
- 私は誰かが私の名前を呼ぶのを聞いた。
- 彼はそのドアを開いたままにしておいた。
解答例
英文和訳の解答例
- 彼らは息子をジョンと名付けた。
- 私はその本がとても面白いと分かった。
- 彼女は子供たちに部屋を掃除させた。
- 私は彼が通りを横切るのを見た。
- その知らせは私を幸せにした。
- 私たちは彼を天才だとみなしている。
- 彼女は私に彼女を手伝うように頼んだ。
- あなたには注意してほしい。
- 観客は彼女がその歌を演奏するのを見た。
- その事故で彼は麻痺状態になった。
和文英訳の解答例
- They made him president.
- I found the news to be true.
- The teacher makes the students do their homework.
- I saw him walking.
- The news made us sad.
- We consider him an honest man.
- I want you to come there.
- She told me to open the door.
- I heard someone call my name.
- He left the door open.